林池(りんち)のために良き妻になろうと奮闘しますが、宮廷の陰謀はすぐそこまで迫っていました。皇帝の薬に隠された秘密を暴く陌軽塵。一方、林池の妹・凌燕(りょうえん)は、愛する人が実は両親の仇だったという残酷な真実に直面します。愛と憎しみの狭間で、彼女が下した衝撃の決断とは…。涙なしでは見られない、悲劇の第19話です。
「初恋ロマンス」あらすじネタバレ19話
自分らしくあること、そして皇帝の秘密
林池(りんち)のために良き妻になろうと努力していました。しかし、慣れない立ち振る舞いに苦戦してしまいます。そんな彼女を親友の裘婉(きゅうえん)が励ましました。無理をして変わる必要はない、ありのままの林池(りんち)が一番だという言葉に、彼女は救われます。
その後、林池(りんち)は皇帝のお見舞いへ向かいました。戴公公の話では、皇帝の容態が悪化しているとのこと。林池は孝行心から、自ら薬を煎じたいと申し出ます。御膳房へ案内されると、そこには北郡から持ち帰った薬材しか使ってはいけないという厳しい掟がありました。
ここで、医学に詳しい陌軽塵(はくけいじん)が異変に気づきます。薬材の中に霧霊草という特殊な草が混ざっていたのです。これは病を治す効果がある一方で、長期服用すると中毒を起こす危険なものでした。陌軽塵は林池を制止し、その場では何も言わずに戴公公へ鍋の由来を尋ねます。それは汐月国から南鹿国への贈り物でした。
皇帝の仮病と真意
陌軽塵と林池が調合し直した薬のおかげで、皇帝の病状は安定しました。これを見たライバルの姫定岳(きていがく)は、誰が皇帝に合わない薬を盛ったのか徹底的に調べると言い出します。しかし、皇帝はそれを止めました。代わりに国に妖魔が現れるという噂の出処を調べるよう命じたのです。
全員が退出した後、驚きの光景が広がります。なんと、病床に伏せっていたはずの皇帝が、元気よくベッドから飛び起きたのです!実は、皇帝の病気は仮病でした。皇子たちが自分に対してどのような真心を持っているのか、その本心を試すための演技だったのです。
暴かれた嘘と口の滑り
一方、陌軽塵はついに真実を突き止めました。かつて自分たちを襲った刺客冷風(れいふう)の正体は、姫定岳(きていがく)の手下だったのです。つまり、林池の妹である凌燕(りょうえん)は、両親の仇である姫定岳(きていがく)に利用されていることになります。
林池は急いで凌燕(りょうえん)のもとへ行き、真実を伝えました。両親を殺したのは姫定岳だと訴えますが、恋に盲目な凌燕(りょうえん)は聞く耳を持ちません。彼女はあくまで陌軽塵を殺すと言い張ります。
しかし、事態は急変します。凌燕は、姫定岳が汐月国の王女と政略結婚を企んでいる話を盗み聞きしてしまいました。彼女が去ろうとすると、姫定岳は必死に引き止めます。彼はすべては復讐のためだと情に訴えかけ、キスをして彼女を繋ぎ止めようとしました。
その時です。姫定岳が決定的なミスを犯しました。凌燕が一度も話したことのない母親が死ぬ直前の状況を、うっかり口にしてしまったのです。この瞬間、凌燕はすべてを悟りました。姉の言葉は本当だったのです。
悲しすぎる決断
真実を知った凌燕は実家に戻り、両親の位牌の前で涙を流しました。恩人だと思っていた愛する人が、実は両親の仇であり、自分を利用していただけだったのです。彼女は姉への手紙を残し、一人で決着をつけるために姿を消しました。
凌燕は証拠の品を持って姫定岳を呼び出します。姫定岳は何も知らなければ幸せだったのにと冷酷な言葉を浴びせました。凌燕は剣を抜きますが、どうしても愛する人を殺すことができません。彼女は剣を捨て、自ら姫定岳の刃に倒れることを選びました。あなたを殺すくらいなら、私が死ぬという悲痛な最期でした。
林池のもとに、妹の死という信じられない知らせが届きます。彼女は姫定岳のもとへ乗り込もうとしますが、陌軽塵がそれを必死に止めるのでした。
第19話の感想
あまりにも救いのない凌燕の最期に、胸が締め付けられました。利用されていたと分かっても、両親の仇だと知っても、それでも彼を愛してしまっていたのですね。自ら剣を捨てて刺される選択をするなんて、切なすぎます。一方で、皇帝の仮病シーンには驚かされました。あんなに元気よくベッドから飛び起きるとは!シリアスな展開の中で唯一ホッとする場面でしたが、ラストの悲劇との落差が激しい回でした。
つづく