都を脱出した陌軽塵(はくけいじん)は、人里離れた隠れ家でつかの間の幸せな時間を過ごします。そんな中、あるハプニングから林池(りんち)の涙の秘密がついに明らかに。一方、都に残った兄弟たちには魔の手が迫っていました。皇帝の命を守るため、良かれと思って取った行動が、最悪の事態を招くことに…。平和な隠れ家に、敵の足音が近づいています。
「初恋ロマンス」あらすじネタバレ22話
隠れ家での甘いひとときと、迫りくる危機
都を離れる決意をした陌軽塵(はくけいじん)たち。しかし、姫定欒(きていらん)は都に残ることを選びました。兄弟である姫定岳(きていがく)が、まさか自分たちに手を下すことはないだろうと信じていたのです。
一方、凌書(りょうしょ)たちに同行して二皇子のお世話をすることになりました。しかし、姫定欒(きていらん)たちが戻ると、そこにはすでに姫定岳(きていがく)の姿が。彼は陌軽塵(はくけいじん)の居場所を吐かなければ裘婉(きゅうえん)を殺すと脅しをかけてきたのです。
姫定欒(きていらん)は必死に止めようとしますが、姫定岳(きていがく)は聞く耳を持ちません。皇上に申し開きができないぞと言っても、彼は冷酷な笑みを浮かべるだけでした。
皇帝の怒りと孤独
皇宮では、皇帝が激怒していました。許可なく護衛を入れ替え、兄弟の情も顧みずに陌軽塵を追い詰める姫定岳のやり方に、我慢ならなかったのです。怒りのあまり吐血しそうになりながら、皇帝は姫定岳を部屋から追い出しました。
その頃、陌軽塵たちは荘塵(そうじん)が以前使っていた隠れ家に到着します。そこは人里離れた場所で、簡単には見つからない安全な場所でした。荷物を下ろして大掃除を始め、陌軽塵は林池(りんち)のためにブランコを修理してあげます。
これからはここで星を見て、ゆっくり話ができるね林池(りんち)は大喜びです。陌軽塵は皆にこれからは君臣の礼は不要だと告げ、ただの若君として接するように言いました。二人は将来、たくさんの子供に囲まれて暮らす未来を夢見て語り合います。
仮死状態の謎と、涙の秘密
翌日、凌画が風邪をひいて寝込んでしまいました。林池(りんち)は無理をしないよう諭し、凌書に看病を任せます。ところが、凌書が水を運んでいくと、凌画の脈が止まっていることに気づいたのです。
慌てて駆けつける陌軽塵と林池。すると突然、凌画が目を覚まし、何事もなかったかのように回復しました。実は昨晩、彼女はあるキノコを食べており、それが原因で一時的な仮死状態になっていたのです。
この出来事で、林池は幼い頃の記憶を呼び覚ましました。かつて父が、そのキノコを使って薬の実験をしていたことを。陌軽塵もまた、林家で同じキノコを口にしたことを思い出します。
ついに謎が解けました。林池の父は、娘の体を薬の器として使い、キノコを発酵させて陌軽塵に与えていたのです。だからこそ、林池の涙には陌軽塵の感覚を呼び覚ます力があったのでした。
張り巡らされた罠
都では、朝廷の臣下たちが姫定岳に取り入ろうと必死でした。彼を太子に推す声が高まりますが、姫定岳は謙虚なふりをしてそれをかわします。
皇帝の病状は悪化する一方ですが、姫定岳が薬を持ってきても、皇帝は憎しみのこもった目で睨みつけるばかり。そこへ姫定欒が呼ばれました。皇帝はわざと姫定岳を褒め称え、姫定欒を罵倒して追い返します。
これは、皇帝なりの不器用な愛情でした。自分の側近がすべて姫定岳の息のかかった者に変えられている今、姫定欒を遠ざけることで彼を守ろうとしたのです。
しかし、真意を知らない姫定欒は焦ります。このままでは父上が殺されてしまう彼は荘塵たちに、急いで陌軽塵を探し出すよう頼みました。実はこれこそが、姫定岳の狙いだったのです。姫定欒を動揺させ、陌軽塵のもとへ案内させるための罠でした。
予期せぬ遭遇
何も知らない林池は、山菜を採りに出かけていました。陌軽塵は気をつけて、何かあったらすぐに呼んでと送り出します。
荘塵たちは姫定岳の追っ手をなんとか撒き、隠れ家へと向かっていました。しかし、運命とは残酷なものです。追っ手を撒いたはずが、山中で山菜を採っていた林池と、姫定岳の部下たちが偶然鉢合わせしてしまったのです。
第22話の感想
ついに林池の涙の秘密が解明されましたね!まさかキノコによる仮死状態がヒントになるとは驚きです。お父さん、娘を薬の器にするなんて少々マッドサイエンティストすぎませんか…?そして、皇帝の不器用な愛には胸が痛みました。暴言を吐いてでも息子を守ろうとする姿、涙なしでは見られません。ラストは最悪のタイミングでの遭遇。林池、逃げて!と思わず叫んでしまいました。
つづく