見事な策で洪水を鎮めた元侃(げんかん)でしたが、被災地では新たに疫病が発生。
混乱に乗じて、兄の元僖(げんき)は恐ろしい陰謀を企てます。
一方、行方不明だった劉娥(りゅうが)にも危機が迫り……。
愛する人を守るため、元侃は炎の海へ飛び込みます。
涙の再会と、宮廷で渦巻く黒い罠が交差する、緊迫の第5話!
「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」あらすじネタバレ5話
すれ違う二人と、治水への奔走
蘇義簡(そぎかん)を探し回りますが、なかなか見つけることができません。
その頃、劉娥(りゅうが)は身ごもった体でありながら、被災した人々のために薬草を煎じ、懸命に世話をしていました。
一方、都では王欽若(おうきんじゃく)からの報告が届きます。宰相の趙普(ちょうふ)は王欽若(おうきんじゃく)の報告を信じますが、皇帝は慎重な姿勢を崩しません。特使を派遣しようとしますが、元僖がこれを阻止。彼は被災地で食糧を配り、民心掌握に余念がないのです。
劉娥(りゅうが)も食糧の配給列に並びますが、戻ってみると、世話をしていた老婆が息を引き取っていました。見知らぬ間柄とはいえ、共に苦難を乗り越えてきた老婆の死に、劉娥は涙が止まりません。
宮廷での暗躍と皇后の策略
第3皇子・元侃(げんかん)は、古い村の城壁を利用して洪水を防ぐ策を実行します。
これが見事に成功し、滑州の水害は収束に向かいました。
都に戻った王欽若(おうきんじゃく)と寇準(こうじゅん)は、元侃の功績を大いに称えます。朝廷内でも元侃を太子にという声が高まり、皇帝も安堵の表情を見せました。しかし、皇帝の側近である王大監が元侃が治水のために民を犠牲にしたと嘘を吹き込みます。これにより、皇帝の心に再び疑念が生じてしまうのです。
さらに宮中では、皇后が皮影戯(影絵芝居)を使って皇帝を操作しようとしていました。芝居の内容を皇帝と趙普の関係になぞらえ、皇帝の趙普への不信感を煽ります。これはすべて、元侃を孤立させるための皇后の恐ろしい策でした。
疫病の流行と非道な罠
滑州では、水害の後に恐ろしい疫病が発生してしまいます。
元侃は兄である元僖(許王)と元佶(楚王)に対策を相談。
隔離施設を作って治療にあたることで合意したはずでした。
ところが、元僖の狙いは治療ではありませんでした。彼は元侃の名を語って病人を一箇所に集め、なんと施設ごと焼き払おうとしていたのです。あまりに残酷な行いに、気弱な元佶は止めることもできず、その場を立ち去ってしまいます。
蘇義簡(そぎかん)からの知らせで、劉娥がその施設にいるかもしれないと知った元侃。彼は危険を顧みず、炎に包まれようとしている隔離施設へと急行します。
炎の中の再会、そして逃避行
現場では、元僖の部下たちが非道な殺戮を行っていました。
元侃の姿を見つけた元僖は、口封じのために弟さえも殺そうと兵を向けます。
元侃は混乱の中で劉娥を見つけ出し、兵士の刃から彼女を救います。ついに再会を果たした二人。蘇義簡(そぎかん)が敵兵を食い止めている間に、二人は裏道を使って脱出しました。
安全な草むらに身を隠した二人。そこで元侃は、劉娥のお腹に新しい命が宿っていることを知ります。彼は劉娥を一人にしてしまった罪悪感と、再会の喜びを噛み締めながら、彼女を強く抱きしめるのでした。
深まる誤解と孤立する襄王
都には元僖からの報告書が届きます。
そこには、隔離施設の焼き討ちなど、すべての悪行が元侃の仕業だと記されていました。
激怒した皇帝は、行方不明の元侃を捕らえるよう命じます。
逆に元僖は、民を救った英雄として称賛を浴びることに。しかし、真実を知る元佶は、悪夢にうなされる日々を送ります。
翌日の朝議で、元僖は堂々と嘘の報告を繰り返します。王欽若と寇準(こうじゅん)が異議を唱え、その場にいた元佶に真実を求めますが……。恐怖に支配された元佶は病気で現場には行っていないと嘘をつき、元侃を弁護することから逃げてしまうのでした。
第5話の感想
元僖(許王)の冷酷さには背筋が凍りました。病人を焼き殺して弟に罪をなすりつけるとは、あまりに非道です!
一方で、炎の中での元侃と劉娥の再会シーンは胸が熱くなりましたね。妊娠を知った時の元侃の表情がとても印象的でした。
それにしても、真実を知りながら沈黙する元佶(楚王)の弱さがもどかしい……。宮廷のドロドロした争いに、次回もハラハラさせられそうです。
つづく

