行方不明となった元侃(げんかん)を捜索するため、朝廷が動き出します。一方、隠れ家で体調を崩した元侃を必死に支える劉娥(りゅうが)でしたが、彼女の身にもある重大な変化が訪れていました。宮廷内の権力争いが激化する中、劉娥(りゅうが)がとった命がけの行動とは? 衝撃の展開が待ち受ける第6話です。

「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」あらすじネタバレ6話

逃避行と孤独な出産

朝廷では、行方不明になった元侃(げんかん)を巡って議論が続いていました。

大臣たちは元侃を弁護しますが、疑り深い皇帝・趙光義(ちょうこうぎ)は、まず本人を見つけ出してから処分を決めると言い渡します。

そんな中、重臣の趙普(ちょうふ)は寇準(こうじゅん)の屋敷を訪ねていました。実は趙普、錯乱したふりをしていた楚王から元侃は劉娥(りゅうが)を救うために危険を冒したという真実を聞き出していたのです。これを聞いた寇準(こうじゅん)は、すぐに捜索隊を率いて出発します。

一方、劉娥(りゅうが)と元侃は廃寺に身を隠していました。元侃は疫病にかかり、高熱でうなされています。すまないと謝り続ける彼を、劉娥(りゅうが)は懸命に看病しました。

翌日、劉娥が薬草を探しに出かけると、突然激しい腹痛に襲われます。なんと、彼女は身ごもっていたのです。劉娥は痛みに耐えながら洞窟へ這っていき、たった一人で男の子を出産しました。その強さには、ただただ圧倒されますね。

時を同じくして、廃寺には元侃の命を狙う刺客たちが迫っていました。間一髪のところで蘇義簡(そぎかん)が駆けつけ、元侃を救出します。さらに赤ん坊の泣き声を頼りに、瀕死の劉娥も無事に保護されました。

皇帝の怒りと後宮の闇

蘇義簡(そぎかん)の屋敷に匿われた二人。

劉娥は息子に吉(きつ)と名付け、侍女として連れてこられた李婉児(りえんじ)とも再会を果たします。

元侃も驚異的な回復力で病を克服しました。

しかし、平穏は長く続きません。皇帝は皇子たちを呼び出し、直接対決させます。元侃は正直に隔離施設へ入ったのは劉娥を救うためだったと認めました。これを聞いた皇帝は激怒し、元侃を大理寺の牢獄へ入れるよう命じます。

ここで趙普が助け舟を出しました。皇后の様子も見てきてはいかがですかと皇帝に勧めたのです。皇帝が皇后の寝宮へ向かうと、そこには驚きの光景がありました。なんと、第一皇子の元佶(げんきつ)が皇后と密談していたのです。二人の結託を知った皇帝は怒り狂い、皇后を冷宮へ送り、元佶も処罰されました。

孫の力と兄弟の決着

元侃を助けるため、蘇義簡(そぎかん)は劉娥に京城を離れるよう勧めます。

しかし、劉娥は逃げませんでした。

彼女は生まれたばかりの赤ん坊を抱き、自ら宮殿へと乗り込んだのです。

皇帝は劉娥を処罰しようとしましたが、腕の中の赤ん坊、つまり初孫を見た瞬間に表情が一変しました。無邪気に笑う孫の姿に、皇帝の頑なな心も溶けてしまったのです。劉娥の死罪は免じられ、元侃も再び御前へと呼び戻されました。

ここからが悲劇のクライマックスです。皇帝は一本の剣を投げ出し、真犯人は自害せよと冷たく言い放ちます。追い詰められた許王・元僖(げんき)は、剣を拾うと元侃に襲いかかりました。しかし、伏せていた兵士たちに阻まれます。すべてを悟った元僖は、その剣で自らの首を切り、元侃の腕の中で息絶えました。権力争いの果てにある兄弟の死、あまりにも悲しい結末です。

ついに皇太子へ

病床の趙普を見舞った皇帝は、後継者について相談します。

趙普は迷わず元侃を推しました。

ライバルがいなくなり、民衆や大臣からの人望も厚い元侃。

ついに皇帝は決断を下します。

元侃は正式に皇太子として指名され、未来の天子としての道を歩み始めるのでした。

第6話の感想

劉娥の精神力が凄まじすぎます。洞窟で一人出産するシーンも壮絶でしたが、その足で皇帝に直談判しに行く度胸には脱帽しました。孫は可愛いという心理を突いた見事な逆転劇でしたね。

一方で、兄弟同士で殺し合わなければならない皇室の運命には胸が痛みます。元侃が皇太子になったのは喜ばしいですが、その玉座が多くの犠牲の上に成り立っていることを痛感させられる回でした。

つづく