太宗がついに崩御。宮廷では宦官によるクーデターが勃発し、元侃(げんかん)は絶体絶命の危機に陥ります。

忠臣の活躍によりなんとか即位を果たした元侃ですが、息つく暇もなく遼軍が侵攻。

和平の条件として突きつけられたのは、なんと皇子を人質に出すことでした。

誰の子供を敵国へ送るのか。究極の選択が、母たちの運命を狂わせていきます。

「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」あらすじネタバレ7話

帝位への道と父子の確執

劉娥(りゅうが)の機転によって命を救われた元侃(げんかん)。

彼は無事に皇太子の座を射止めました。

劉娥(りゅうが)は名君になってほしい、そして離れずにいてほしいとささやかな願いを口にします。

二人の絆はより一層深まったように見えました。

それから数年後。北の遼(りょう)が軍を率いて侵攻し、鎮州が陥落してしまいます。元侃は和を以て貴しとなすとして防御を固める策を提案しますが、皇帝(太宗)は失地回復の好機だと捉え、強硬姿勢を崩しません。大臣たちがこぞって元侃を支持したため、皇帝は孤立感を深め、意固地になってしまうのです。

一方、劉娥(りゅうが)は7歳になった息子・趙吉(ちょうきつ)と宮中の外でひっそりと暮らしていました。元侃は不憫に思いますが、劉娥は陛下が権力を手放せず不安なだけと、皇帝の心情を思いやります。

新科状元・丁謂の登場

科挙の試験が行われ、元侃は丁謂(ていい)という受験生の答案に目を留めます。

丁謂を呼び出し意見を求めると、彼は国庫が不足している今は、遼と正面から戦うべきではないと主張しました。

さらに弱みを見せず、精鋭を練り上げるべきという彼の考えは、元侃の思いと完全に一致していたのです。

元侃は丁謂を首席合格者である状元に抜擢しました。その様子を見ていた皇帝は、自分の時代が終わろうとしていることを悟り、寂しさを募らせます。皇帝は自身の死期を悟り、元侃を連れて太祖の廟を参拝することにしました。

宮廷の陰謀と皇帝の崩御

皇帝の命が残りわずかだと察知した王(おう)内官は、不穏な動きを見せます。

彼は冷宮にいる李(り)皇后のもとへ走り、クーデターを画策。

皇帝が崩御した隙に禁軍を動かし、李皇后の息子である楚王を即位させようと企んだのです。

その夜、皇帝は信頼する大臣の呂端(りょたん)を呼び出し、遺詔を託しました。元侃を補佐せよそう言い残し、皇帝は静かに息を引き取ります。その死を見届けた王内官は、すぐに楚王のもとへ向かいますが、楚王はすでに正気を失い狂気に陥っていました。

焦った王内官は計画を変更。元侃に皇帝が呼んでいると嘘を伝えておびき出し、なんと彼を地下牢に監禁してしまったのです。元侃は父が自分を罰しているのだと勘違いし、絶望します。

即位、そして非情な決断

王内官は呂端も罠に嵌めようとしますが、呂端はこれを見抜いていました。

呂端は遺詔を使って禁軍を掌握し、王内官の野望を阻止します。

救出された元侃は、父の死と王内官の裏切りを知り、深い悲しみに包まれました。

こうして元侃は即位し、第3代皇帝・真宗(しんそう)となります。彼は慈悲深い心で、反逆した王内官や李皇后を処刑せず、流罪にとどめました。しかし、劉娥と趙吉をすぐに宮中に呼び戻すことは、臣下の反発を恐れて断念します。二人は襄王府で暮らすことになりました。

そんな中、遼軍との戦況が悪化。遼の蕭(しょう)太后は、和平の条件として互いの皇子を人質として交換することを要求してきました。元侃は苦渋の決断を迫られます。

母たちの涙と別れ

元侃は郭(かく)皇后のもとを訪れ、息子・佑(ゆう)を人質に出そうと考えます。

しかし、郭皇后は泣き崩れて懇願しました。

どうか息子を連れて行かないでください

かつて子を失った痛みを知る郭皇后の姿に、元侃は何も言えなくなってしまいます。

行き場を失った元侃が向かったのは、劉娥のもとでした。劉娥はすべてを察していました。愛する我が子・趙吉を人質に出すこと。それが国を守る唯一の道だと理解していたのです。吉を……言葉にならない悲しみの中で、劉娥は涙を流しながらも、元侃の苦しい胸の内を受け入れます。

侍女の李婉児(りえんじ)は、幼い趙吉を守るため、自分も同行すると申し出ました。壁の向こうでその会話を聞いていた元侃は、胸を引き裂かれる思いで、その場を立ち去るしかありませんでした。

第7話の感想

ついに元侃が皇帝に即位しましたが、あまりにも代償が大きすぎますね。

特にラストシーンは涙なしには見られません。

正室である郭皇后が絶対に嫌だと拒否できた一方で、愛する人のために我が子を差し出さざるを得ない劉娥の立場が切なすぎます。

いつも劉娥ばかりが犠牲になっている気がして、胸が締め付けられました。

7歳の趙吉が健気すぎて、今後の展開が心配でなりません。

つづく