宋と遼の間で、平和の証として皇族の子供を交換する人質交換が行われます。

劉娥(りゅうが)は愛する息子・吉を遼へ送り出し、悲しみに暮れる間もなく、遼から来た気性の荒い皇孫・耶律康の世話を任されることに。

宮中での地位を確立するため、そして平和を守るため、劉娥は反抗的な少年と向き合いますが、事態は思わぬ方向へ…。

「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」あらすじネタバレ8話

涙の別れと人質交換

遼(りょう)では、宋へ送る人質を決めるための相撲大会が開かれていました。

皇太后の蕭綽(しょうしゃく)が見守る中、勝利を収めたのは康(こう)という皇孫でした。

蕭綽は、負けん気の強い康を人質として宋へ送り、漢人の学問を学ばせることに決めます。

一方、宋の都・開封。劉娥(りゅうが)が、人質として遼へ旅立つ日がやってきました。幼いながらも聡明な吉は、涙をこらえて元侃(げんかん)に別れの挨拶をします。健気に頭を下げる小さな背中を見送るのは、親として身を切られるような辛さでした。

劉娥(りゅうが)の策

数日後、宮中では新たな妃たちの冊封(さくほう)が行われました。

郭清漪(かくせいい)は皇后に、潘玉姝(はんぎょくしゅ)は淑妃となります。

元侃は、長年連れ添い、息子を人質に出した劉娥を貴妃にしようとします。

しかし、大臣たちは先帝の遺言を盾に猛反対しました。劉娥に正当な身分を与えたい元侃は苛立ちますが、宰相の寇準(こうじゅん)がある策を献じます。それは、遼から来る人質・耶律康(やりつこう)の養育係を劉娥に任せることでした。皇太后・蕭綽の希望であるという名目を使えば、大臣たちも反対できません。こうして劉娥は、人質の養育という重責と共に、宮中にとどまることになったのです。

手のつけられない暴れん坊

遼の使臣と共に、人質の耶律康がやってきました。

元侃は劉娥に彼を預け、3年間無事に育て上げれば貴妃に封じると約束します。

劉娥は住まいを渡雲軒に移し、耶律康との生活を始めました。

ところが、この耶律康がとんでもない暴れん坊だったのです。彼は劉娥を敵視し、連れてきた獰猛な犬をけしかけ、屋敷は大パニックに。さらに、言うことを聞かずに暴れ回った結果、熱中症で倒れてしまいます。

劉娥は必死に看病し、一晩中うちわで扇いで体を冷やしてやりました。しかし翌朝、目を覚ました劉娥は、なんと耶律康に縄で縛り上げられていたのです。彼は薬を飲むのを拒否し、あろうことか劉娥の首に短刀を突きつけます。うるさい!と叫ぶ耶律康でしたが、病み上がりの体で無理をしたため、そのまま気絶してしまいました。

遼での危機と閉ざされた扉

知らせを聞いて駆けつけた元侃は、劉娥の首にある切り傷を見て激怒します。

こんな危険な子供は蘇義簡(そぎかん)に管轄させようと言い出しますが、劉娥はそれを止めました。

彼女は、親元を離れた子供の寂しさを誰よりも理解していたのです。

一方、遼に送られた趙吉にも危機が迫っていました。鉄鏡(てっきょう)長公主に気に入られた吉は、狩りに連れ出されます。しかし、誤って女真族の領地に踏み込んでしまい、敵の襲撃を受けてしまいました。楊延昭(ようえんしょう)の弟である木易(ぼくえき)が助けに入りますが、混乱の中で吉が行方不明になってしまいます。

その夜、宋の宮廷では雷雨が激しくなっていました。心配して渡雲軒を訪れた元侃でしたが、劉娥は扉を固く閉ざし、彼を中に入れようとしません。愛するがゆえに距離を置こうとするのか、劉娥の真意は雨音の中に消えていくのでした。

第8話の感想

趙吉くんの健気な姿には、冒頭から涙腺が崩壊しました。あんなに小さな子が、親のために異国へ行くなんて切なすぎます。

それに引き換え、遼から来た耶律康の暴れっぷりには驚きましたね。まさか劉娥に刃物を向けるとは!

それでも彼を見捨てない劉娥の母性が凄まじいです。

ラストシーン、なぜ劉娥は元侃を拒絶したのでしょうか。彼女の孤独な戦いが続きそうで、胸が締め付けられます。

つづく