あらすじ
江南一の富を誇る銭荘の御曹司、金小宝(きん しょうほう)は、女好きで遊び人だが、どこか憎めない天真爛漫な青年。これまで数々の縁談に失敗してきた彼は、「天下一の美女を娶って、世間を見返してやる!」と決意を新たにする。
そんなある夜、小宝はまさに運命の出会いを果たす。何者かに命を狙われていた、絶世の美女・懐恩(かいおん)を救ったのだ。氷のように冷たい美しさを持つ懐恩に、小宝は一瞬で心を奪われ、これぞ良縁と舞い上がる。
ところが、英雄として美女を助けるという甘い夢は、思わぬ形で打ち砕かれる。後日、敵に媚薬を盛られてしまった懐恩を助けようとした小宝は、なんと逆に彼女に押し倒され、操を奪われてしまうのだった!
さらに、懐恩はただの美女ではなかった。その性別は謎に包まれ、皇族に関わる重大な秘密と、小宝の金家と決して断ち切れない因縁を背負っていたのだ。すべての真実が明らかになった時、二人の恋はどのような結末を迎えるのか…?
見どころ
「ブロマンス」ではない! 中×タイ合作で実現した本格時代劇BL
中国では表現の制約から「ブロマンス」として描かれることが多い中、本作は中国の人気BL小説を、タイとの共同制作という体制によって真正面の「BL」として実写化した画期的な作品です。中国ならではの壮大な歴史ロマンの世界で、純粋な二人の恋愛模様が色濃く描かれます。
アジアの才能が集結! ヒットメーカーによる鉄壁の布陣
原作は、日本でも漫画やボイスドラマが展開され絶大な人気を誇る作家・水千丞(シュイ・チェンチョン)のデビュー作です。監督には台湾BLドラマ『HIStory』シリーズを大ヒットに導いた陳怡妤(チェン・イーユー)を迎え、美術は『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』などを手掛けたチームが担当。アジアのトップクリエイターたちが集結し、原作の世界観を美しく、そしてドラマティックに映像化しています。
「美女を救う英雄」が覆る!? 王道なのに新しい、予測不能なラブコメ・ミステリー
「遊び人の御曹司が一途な恋に落ちる」という王道のラブストーリーかと思いきや、「助けた美女に逆に襲われる」という衝撃の展開から物語はスタートします。コミカルな展開で笑いを誘いながらも、懐恩が抱える性別の謎や宮廷の陰謀、金家との因縁といったミステリー要素が散りばめられており、視聴者を飽きさせない予測不能なストーリーが魅力です。
身長差に萌える! グローバルでフレッシュなキャスト陣
主人公カップルを演じるのは、中国のフレッシュな俳優、俐楽(リロ/185cm)と王昀楷(ワン・ユンカイ/178cm)。身長差も魅力的な二人が織りなす、ピュアで時に切ない恋模様は必見です。さらにタイの人気俳優も重要な役どころで出演しており、国際色豊かなキャスティングがドラマに華を添えています。
各話あらすじとネタバレ(全12話)
1話
江南一の大富豪「金銭幇」の跡取り息子・金小宝(きん しょうほう)は、お調子者で女好きなダメ男。数々の縁談を破談にしては父親に叱られる毎日を送っていた。そんなある日、彼は刺客に襲われる謎の美女・鄭懐恩(てい かいおん)と運命的な出会いを果たす。彼女に一目惚れした金小宝は、怪我をした彼女を助け、目的地だという淮州まで同行することに。しかし、懐恩には皇位を巡る争いに関わる重大な秘密が隠されていた。何も知らない金小宝のまっすぐな想いは、やがて大きな陰謀の渦へと二人を巻き込んでいく。
2話
毒に倒れた美女・鄭姑娘を救おうとした金小宝(きん しょうほう)は、彼女の衝撃的な秘密を知ってしまいます。一方、行方不明になった息子を案じ、金家は大騒ぎに。そんな中、小宝を監督するため、幼馴染で身分の高い蘇胤(そ・いん)が金家にやってきます。恩人であるはずの鄭姑娘の正体と冷たい態度に翻弄される小宝。さらに、けがをした部下を迎えに来た鄭姑娘が、そのまま金家に滞在すると宣言。二人の予測不能な関係が、新たな局面を迎えます。
3話
江南一の富豪の御曹司・金小宝(きん しょうほう)は、謎多き美青年・鄭懐恩(てい かいおん)への想いを募らせ、大胆な行動に出るが、逆に彼の別の顔を知ることになる。一方、金家が密かに育てる妹・小雨(しょうう)の出自の謎に、懐恩の一派が迫っていた。水面下では、金家が持つ「帳簿」を巡り、朝廷や皇子たちの思惑が交錯。そんな中、刺客騒動が勃発し、父・金豹(きん ひょう)が病に倒れてしまう。屋敷が混乱に陥る中、物語は大きく動き出す。
4話
金家の当主である父・金豹(きん ひょう)の病状が悪化し、さらに屋敷が謎の刺客に狙われる中、息子の金小宝(きん しょうほう)は父を救うため、遠い愈夏にいるという神医を探す旅に出ることを決意します。しかし、道中の危険は計り知れません。そこで小宝は、家に滞在している武芸の達人だが素性の知れない鄭懐恩(てい かいおん)に護衛を依頼します。懐恩もまた、ある目的を胸に秘めながら、小宝との旅に同行することに。二人きりの旅を通して、彼らの関係は新たな局面を迎えますが、その裏では大きな陰謀が渦巻いていました。
5話
晋旗山へ向かう道中、刺客に襲われた金小宝(きん しょうほう)と懐恩(かいおん)。懐恩は自らを犠牲にして小宝を守り、二人の絆はこれまで以上に固く結ばれます。しかし、金家に戻ると、父との対立や妹の突然の失踪など、次々と問題が勃発。さらに、父の持病が悪化し、小宝は父を救うための秘薬を求めて奔走することに。甘い雰囲気も束の間、金家を取り巻く不穏な空気が、二人の未来に暗い影を落とし始めます。
6話
妓楼での一件をきっかけに、金小宝(きん しょうほう)と懐恩(かいおん)の間に生まれた亀裂。必死に許しを乞う小宝の想いが通じ、二人は和解して未来を誓い合います。しかし、その甘い時間の直後、懐恩の口から衝撃の事実が明かされ、二人の運命は暗転します。一方、金家には最大の危機が迫っていました。愛と裏切り、そして長年にわたる陰謀が交錯し、登場人物たちの関係が根底から覆される、息をのむ展開の第6話です。
7話
朝廷の裁きにより、富と名声を一夜にして失った金家。当主の息子・金小宝(きん しょうほう)は両親と共に投獄され、絶望の淵に立たされる。そこへ、過去の恨みを晴らそうとする人物が現れ、小宝をさらなる苦しみへと突き落とす。一方、記憶を失っていた妹・小雨(しょうう)は、自身の本当の出自を知り、激しく動揺する。一家の危機に、旧知の仲である蘇胤(そ・いん)が救いの手を差し伸べるが、彼らの背後には懐恩(かいおん)の執拗な影が迫っていた。運命に翻弄される者たちの、過酷な物語が加速していく。
8話
謎の奇毒「万骨寒針」に侵され、激しい痛みに苦しむ金小宝(きん しょうほう)。親友の蘇胤(そ・いん)は、彼を救うため変わり者の名医・闕思明(けつ しめい)を屋敷に招くが、治療法は絶望的だった。痛みに耐えながらも生きる希望を捨てない小宝だったが、そんな彼の元に、蘇胤のいとこである尊大な人物が訪れる。その来訪は、束の間の平穏を乱すだけでなく、小宝が知りたくなかった残酷な事実を突きつけ、彼を更なる窮地へと追いやっていくことになる。
9話
金家を破滅に追いやった懐恩(かいおん)が、再び金小宝(きん しょうほう)の前に姿を現す。彼は小宝の両親を人質に取り、ある場所へ一人で来るよう要求する。小宝を救うため、そして彼女の家族を守るために奔走する蘇胤(そ・いん)。一方、宮廷では皇族間の根深い対立が表面化し、懐恩の出生にまつわる重大な秘密が暴かれようとしていた。愛と憎しみが交錯する中、これまで隠されてきた小宝の壮絶な過去も明らかになる。それぞれの思惑が絡み合い、物語は新たな局面を迎える。
10話
寒毒に苦しむ小宝の前に、再び懐恩(かいおん)が現れる。小宝を巡り、蘇胤(そ・いん)と懐恩の対立は激化の一途をたどる。そんな中、小宝を救う唯一の方法として、七年に一度しか咲かない幻の薬草「大麗炎」の存在が明らかになる。しかし、その薬草が咲くという赤峰崖では、懐恩を排除しようとする蘇胤の恐ろしい策略が張り巡らされていた。その計画を知った小宝は、ある決死の行動に出る。愛と憎しみが交錯する中、物語は衝撃の真実へと向かっていく。
11話
愛する金小宝(きん しょうほう)の解毒薬「大麗炎」を求め、登場人物たちがそれぞれの思惑を胸に奔走する。小宝の親友・蘇胤(そ・いん)は、危険を顧みず薬草を入手しようとするが、予期せぬ代償を払うことに。一方、鄭懐恩(てい かいおん)は最後の望みをかけ、仇敵である統教の教主・宗政予湛(そうせい よたん)のもとへ向かう決意を固める。宮中では、慎王(しんおう)や太子、そして謎多き将軍・李功祥(りこうしょう)らが、水面下で激しい権力争いを繰り広げていた。愛、友情、裏切りが複雑に絡み合い、それぞれの運命は、誰も予測できなかった衝撃の結末へと突き進んでいく。果たして小宝の命は救われるのか、そして懐恩を待ち受ける過酷な運命とは。
12話(最終回)
懐恩(かいおん)が死んだという蘇胤(そ・いん)の言葉に、絶望の淵に立たされる金小宝(きん しょうほう)。しかし、それは小宝を想うがゆえの苦渋の嘘だった。真実を知った小宝は、瀕死の懐恩を救うため奔走する。一方、全ての元凶である懐恩の父との因縁にも、ついに決着の時が。数々の苦難を乗り越えた小宝と懐恩、そして二人を最後まで見守る蘇胤。それぞれの運命が交錯し、物語はついに最終章へ。彼らがその先に掴み取る未来とは?愛と友情、そして再生の物語が、ここに完結する。