あらすじとネタバレ

弘文館の茶番劇と真相

まず、沈渡(ちんと)が弘文館に乗り込むところから話は始まる。外は野次馬でごった返してた。その頃、顔幸(がんこう) は協力者の潘池(はんち)と一緒に、光と影を使った芝居を打つんだ。これで韓世元(かんせいげん)が逃げた!って書生たちに思い込ませた。みんなまんまと騙されて大騒ぎだ。

でも、沈渡(ちんと)は冷静だったね。彼はすぐ、これが作り物だと見抜く。結局、蘭桂舟(らんけいしゅう)っていう書生がやった偽装工作だってことがバレるんだ。蘭桂舟(らんけいしゅう)は、詩集のことで揉めた同級生を誤って殺してしまった。その罪を、行方不明だった韓世元(かんせいげん)に着せようとしてたわけ。とんだとばっちりだよな。

新たな悪夢、陳火蛾(ちんか)の登場

一件落着かと思いきや、事態は急変する。沈渡と顔幸(がんこう) が西市に駆けつけると、そこには血の跡だけ。韓世元はもういなかった。

空に信号弾が上がって、二人は馬で急行する。たどり着いた密室の光景がヤバい。顔幸の姉ちゃんの顔采薇(がんさいび)と韓世元が、宙吊りにされてるんだ。周りには無数の蛾が飛び回ってて、とにかく気味が悪い。

そこに現れたのが、謎の女。自分のことを、かつての連続殺人犯陳火蛾(ちんか)だって名乗る。誰も私の復活は止められない、なんて言ってる。すぐに沈渡がこいつと戦い始めて、その隙に顔幸が機転を利かせて動く。なんとか二人を救出したところに、永安公主の助けも到着した。

ただ、ここでまた一つ謎が増える。公主の使いが韓世元にかけた言葉が、どうにも引っかかる。沈渡も俺も、韓世元と公主の間に何かあるって勘づいたね。

深まる謎と、縮まる距離

事件の後、顔幸は沈渡を噛んだことを謝ってた。かわいいとこあるよな。彼女が一人で現場を再調査してると、沈渡がそっと明かりを用意してやるんだ。こういう優しさがたまらない。

調査を進めると、捕まった陳火蛾の言う復活が、前の事件の唐夫人(とうふじん)の言葉とそっくりなことがわかる。これは裏にデカい黒幕がいるな。相手は相当ヤバい奴だ。

そんなシリアスな展開の裏で、顔幸と沈渡の関係が急接近する。顔幸が沈渡の噛み傷を手当てするんだけど、薬のせいでアレルギーを起こさせちゃうんだ。慌てた顔幸は、沈渡の手を自分の風呂桶の水に突っ込む。このハプニングで、二人の距離が一気に縮まった。沈渡は顔幸の純粋さに完全に心を奪われたみたいだ。あの冷たい男の表情が、少しずつ変わっていくのが見てて面白い。

物語の最後、韓世元が街で永安公主とばったり会う。公主は彼の恋を応援するような態度を見せる。でも、彼が去った後、公主が持ってた数珠の紐が切れるんだ。彼女の穏やかじゃない心の中が、見えた気がしたね。

第10話の感想

いやあ、今回は情報量が多かったな。弘文館の事件が片付いたと思ったら、すぐさま陳火蛾っていう強烈な新キャラの登場だ。しかも、ただの殺人鬼じゃなくて、裏に何か巨大な組織や陰謀を感じさせる。話のスケールが一気にデカくなった。

サスペンスが加速する一方で、沈渡と顔幸のラブストーリーも一気に進んだのが最高だった。特に、風呂場でのハプニングはベタだけど、やっぱりドキドキするよな。今まで鉄仮面だった沈渡が、顔幸の前だとどんどん人間味を帯びていく。彼の視線が、もう完全に恋する男のそれなんだよ。噛まれた傷を手当てしてもらうシーンの、あの嬉しそうな顔! 冷酷な白無常と、不器用で一生懸命な顔幸。この二人のアンバランスな関係がどうなっていくのか、本当に目が離せない。

つづく