あらすじとネタバレ

錦繡坊の怪事件

錦繡坊で、とんでもない噂が広まった。蛾の形をした宝玉が大量に見つかったんだ。街の人たちは、亡くなった韓掌柜の霊験だって大騒ぎ。みんなひざまずいて拝んでる。宝玉を拾えば幸運が訪れると信じて、先を争ってる状態だ。

顔幸(がんこう)が現場に駆けつける。この異様な光景を見て、顔幸(がんこう) はすぐに気づいた。これは誰かが仕組んだ罠だ。裏にいる黒幕を暴こうと、彼女は決意する。沈渡(ちんと)は危ないからやめろって止める。でも、顔幸は聞く耳を持たない。

顔幸、罠にはまる

次の日、顔幸は陸垂垂(りくすいすい)と遊びに行くと嘘をついて家を出た。本当の目的は事件の調査だ。彼女の性格を知ってる沈渡は、部下の景林(けいりん)にこっそり後をつけさせる。

顔幸が向かったのは陳家。火蛾が降ってきたっていう噂について、陳守正(ちんしゅせい)に話を聞く。でも、どうも話がかみ合わない。陳家のじいさんの証言が、あまりに出来すぎている。まるで前もって練習したみたいだ。

その時だった。陳守正(ちんしゅせい)が突然、謎の粉を撒き散らした。顔幸は幻覚に襲われる。じいさんが逃げ出したと勘違いして、必死で追いかけた。もちろん、景林(けいりん)も慌てて後を追う。

顔幸がたどり着いたのは、明聖観という場所の前だった。そこで彼女が見たのは、陳家のじいさんの遺体だ。驚いている顔幸の前に、汝寧長公主が現れる。長公主は顔幸を殺人犯だと決めつけた。聖なる場所で殺人を犯した罪で、顔幸は捕らえられてしまう。

沈渡の逆転劇

顔幸が殺人事件に巻き込まれた。その知らせを聞いた沈渡は、血相を変えて現場に急行する。そこには、すでに来羅織(らしき)も到着していた。来羅織(らしき)は、自分がこの事件を調査すると宣言する。

沈渡は来羅織と激しく言い合った。なんとか、顔幸の尋問を次の日まで待ってもらう約束を取り付ける。真相を突き止めるために与えられた時間は、たった一晩だ。

沈渡はまず、じいさんの遺体を詳しく調べる。靴が泥で汚れていないことに気づいた。つまり、じいさんは自分の足で現場まで歩いてきていない。誰かが運んできたんだ。

次に沈渡は陳家を捜索する。陳守正の部屋に争った形跡はない。でも、じいさんの寝室のベッドには血の跡があった。ここが第一の犯行現場だと、沈渡は突き止める。

さらに、沈渡は賢王の行動を秘密裏に調査させた。驚きの事実が判明する。賢王は事件の夜、明聖観で汝寧長公主と密会していた。沈渡は長公主のもとへ向かい、直接対決する。賢王との密会をネタに、彼女を揺さぶった。

長公主は観念した。賢王が訪ねてきたことを認める。顔幸が犯人ではないことも証言した。賢王は帰り際に、死体が入った箱が運び出されるのを見たと、彼女はほのめかす。

夫婦のすれ違い

来羅織が顔幸を取り調べようとする。その瞬間に、沈渡が現れた。彼が手にしていたのは、太皇太后の命令書だ。事件は内衛府が引き継ぐと宣言する。来羅織は引き下がるしかなかった。

無事に解放された顔幸を見て、陸垂垂(りくすいすい)は泣いて喜んだ。沈渡はもう一度、顔幸に言う。これ以上、事件を追うのはやめろ、と。

でも、顔幸は首を縦に振らない。絶対に真相を暴くと誓う。沈渡が権力者を恐れていると思ったんだ。あなたに迷惑はかけない。だから、離縁状を書いてくれ。一人で危険な道を行く、とまで言い出した。

その言葉に、沈渡は激怒する。自分の身の危険を顧みない彼女の頑固さに、怒りをぶつけてその場を去った。一人残された顔幸の目は、まだ諦めていなかった。

第15話の感想

いやー、今回の顔幸は見ていてハラハラしたぜ。正義感が強いのは彼女のいいところだけど、ちょっと無鉄砲すぎる。案の定、まんまと敵の罠にはまっちまった。でも、それを救い出す沈渡が本当に頼りになりすぎるんだよな。たった一晩で事件の核心に迫る推理力と行動力は、もはや探偵レベルだ。太皇太后の命令書まで用意してくるとか、どんだけ切り札を持ってるんだよ。

ただ、心配なのは最後の二人のすれ違いだ。お互いを深く想っているのは間違いない。でも、そのやり方が正反対だから、激しくぶつかってしまう。顔幸の離縁状を書いてっていうセリフは、さすがに沈渡が可哀想になった。彼がどれだけ顔幸を心配しているか、分かってないわけじゃないだろうに。怒って出ていく沈渡の背中が切なかったぜ。事件の裏では賢王や長公主みたいな大物が動いている。この巨大な陰謀に、二人はどう立ち向かっていくんだろうな。

つづく