あらすじとネタバレ

錦繡坊事件、ついに真相へ

錦繡坊の事件で捕まった季方鳴(きほうめい)。あいつは、無念の死を遂げた職人たちのために復讐を誓っていた。沈渡(ちんと)を取り調べていると、そこに来羅織(らしき)がやってくる。空気が一気にピリついたよ。沈渡(ちんと)に冷たく言い放つ。聞きたいなら黙っていろ。口を挟むなら審問の邪魔だ。容赦しないぞってね。権力同士のバチバチ感がたまらない。

季方鳴は、事件の真相を探るために陳守傑(ちんしゅけつ)を試したと白状した。錦繡坊の話を振ると、陳守傑(ちんしゅけつ)の顔色が変わったらしい。彼の妻、陳氏は事件の唯一の生き残りだったんだ。季方鳴は、その陳氏を殺してしまった。夫の陳守傑には、生き地獄を味わわせるために。

でも、ここで顔幸(がんこう) が待ったをかける。彼女は一枚の布を取り出した。それは陳氏が屋根裏に隠していたもの。彼女は死ぬ間際、そこを指差していたという。顔幸(がんこう) は言うんだ。犯人がわざわざ証拠を見つかりやすい場所に置くなんて、変だと。確かに、その通りだ。

黒幕はまさかの…

季方鳴は、自分は間違っていない、無実の人は殺していないと叫ぶ。その時、布を見た陳守傑が正気に戻った。彼はすべてを告白する。錦繡坊の悲劇は、自分たちの臆病さが原因だったと。布に問題があると気づいていたのに、声を上げられなかった。友人の孔兄を見殺しにしてしまった罪悪感に苦しんでいたんだ。

それを聞いた季方鳴は、自分が誰かに利用されたことに気づく。無実の陳氏を殺してしまった。愕然とする彼が、ついに黒幕の名を口にする。すべては英王が仕組んだ陰謀だった。邪魔者を消すための、あまりにも残酷な計画だ。沈渡は、太皇太后にすべてを報告し、真実を明らかにすると約束した。

それぞれの思惑

事件が大きく動く裏で、周りの人間も探り合いを続けてる。来羅織は顔幸に近づいて、こっち側に来いよと誘いをかける。でも顔幸は今はその気はないとあっさり断る。クールだね。

沈渡と顔幸は、今回の事件について話していた。これはただの殺人事件じゃない。民衆の心をあおるための、もっと大きな陰謀の一部なんだ。顔幸は、真実を暴けば沈渡が危ないと心配する。でも沈渡は自信満々。太皇太后が望むのは国の平和だ。だから自分は大丈夫だと。

話は変わって、顔幸は屋敷にいる雲雀(ひばり)のことを尋ねる。なぜあの子を置いておくのかと。沈渡は意味深に答える。あの子には、もっと大きな秘密が隠されているかもしれない気になることを言うよな。

顔幸、まさかの大失態

顔幸は、友人の潘馳(はんち)に協力を頼んでいた。ある人物たちの護衛を頼みたいと。潘馳(はんち)は面倒くさそうだったけど、結局引き受けてくれる。いい奴だ。

その潘馳が、沈渡に特製の扇子を渡す。これがとんでもない代物でね。扇子をあおぐと、中に仕込まれた強力な薬が飛び出す仕組み。牛さえ倒れるらしい。物騒すぎるだろ。

その夜、顔幸は一人で錦繡坊を調査していた。そこで不気味な鬼火や、蛾の形をした玉器を見つける。ミステリアスな展開だ。ところが、ここで事件が起きる。顔幸は、あの扇子の仕掛けをうっかり作動させてしまう。薬をもろに浴びて、その場で気絶。おいおい、マジかよ。駆けつけた沈渡は、呆れながらも彼女を抱えて屋敷に連れて帰るしかなかった。

後日、朝廷で沈渡が事件を報告する。来羅織が、死んだはずの陳火蛾(ちんか)が生き返るという噂が広まっていると付け加えた。これを聞いた太皇太后は、沈渡に事件の徹底調査を命じる。でも、賢王は裏でつぶやいていた。沈渡の調査は、どうせ失敗に終わると。まだまだ一筋縄ではいかないみたいだ。

第17話の感想

いやー、今回も情報量がすごかったな。錦繡坊事件の真相がやっと見えてきて、めちゃくちゃ引き込まれたよ。季方鳴がただの復讐鬼じゃなくて、彼もまた利用された駒だったっていうのが切ない。そして、ついに黒幕として英王の名前が挙がった。やっぱり宮廷のドロドロした権力争いが絡んでたわけだ。

一番の見どころは、やっぱり顔幸のドジっ子シーンだろ。あれだけ聡明でクールな彼女が、潘馳からもらったヤバい扇子で自爆するなんて。思わず笑ってしまった。しっかり者のイメージが強かったから、こういう抜けた一面が見られると、キャラクターに一気に親しみが湧くよな。気絶した彼女を、沈渡が呆れつつも優しく抱えて帰るシーンは最高だった。この二人の関係性が本当にいい。

来羅織の探りや賢王の不穏な一言もあって、事件が解決してもまだまだ安心できない感じがたまらない。次の展開がどうなるか、本当に目が離せないよ。

つづく