甘南道で首が切断された奇妙な死体が見つかり、沈渡(ちんと) は捜査を開始する。 現場では、遺族に依頼された潘馳(はんち)という男が捜査に加わり、顔幸とすぐに打ち解ける。それを見た沈渡は、嫉妬からか顔幸を捜査から引き離そうとする。一方、顔幸には長年手紙を交わしてきた素性の知れない筆友と会う約束があった。そんな中、今度は結婚式の夜に花嫁が姿を消すという別の事件が発生。二つの不可解な事件は、やがて思わぬ形で繋がりを見せ始める。

「長楽曲~白い愛、黒い罪~」あらすじネタバレ23話

新たな事件とヤキモチ焼きの沈渡(ちんと)

まず、新しい事件だ。甘南道で首のない死体が見つかった。俺たちの顔幸(がんこう) が早速現場で検視を始める。彼女の分析によると、犯人は相当な武術の使い手か、強い恨みを持つ人物。多分、腕が立つヤツだろうって見立てだ。

そこへ潘馳(はんち)っていう新しい男が登場する。遺族に頼まれて捜査に加わったらしい。こいつが顔幸(がんこう) とすぐに意気投合して、事件について熱心に話し込むんだ。

それを見ていた沈渡(ちんと)の機嫌が急降下。面白いよな、あの無表情な男が。腹が減ったとか言って、無理やり捜査を中断させる。顔幸を引っ張ってその場を離れようとするんだ。顔幸はえ?って感じでポカンとしてる。

しかも沈渡は、顔幸に薬膳を作れなんて言い出す始末。顔幸がさっきまで死体を見てたんだけどってツッコむけど、沈渡は全く気にしない。子供かよ!

筆友の正体はまさかの…

顔幸もしたたかだ。わがままな沈渡の要求を一旦は受け入れる。でも、料理は別のヤツに任せて、自分はこっそり抜け出すんだ。長年手紙をやり取りしてきた筆友と会う約束があったらしい。

待ち合わせ場所に着いた顔幸が合言葉を口にする。すると、聞き覚えのある男の声が返ってきた。まさかの潘馳(はんち)だ。そう、顔幸がずっと女性だと思ってた筆友の正体は、この男だったんだよ。

顔幸も驚いてた。潘馳の手紙は、きれいな花柄の便箋に花びらが挟んであって、いい香りまでしたらしい。そりゃ女だと思うよな。潘馳は、酒の勢いでやったことで、まさか会うとは思わなかったって笑ってた。気まずいけど、なんか面白い二人だ。

嫉妬の嵐とさらなる事件

二人が打ち解けて話しているところに、沈渡がやって来る。顔幸を探しに来たんだ。楽しそうな二人を見て、沈渡の顔はもう完全に凍り付いてる。

潘馳は顔幸に西域の珍しい武器について書かれた本を渡す。その本に載っていた湾刀が、今回の事件の凶器にそっくりだった。これは大きな手がかりになる。顔幸がお返しに用意していたシンプルな簪は、なんだか場違いな感じがしたけど、潘馳は気にせず受け取ってた。大人の対応だな。

その帰り道、沈渡が不機嫌オーラ全開の中、太鼓の音が鳴り響く。なんと、今度は花嫁失踪事件が発生した。杜家の娘・杜小婉(としょうえん)が、結婚式の夜に消えたらしい。父親が必死に助けを求めてる。

さらに、結婚式の介添人だった男が、別の場所で死体を見つけたと報告してくる。もう何が何だか分からない。沈渡はすぐさま現場に向かう。顔幸の頭の中では、二つの事件が繋がり始めていた。

井戸の中の衝撃

沈渡はすぐに怪しい井戸を見つける。潘馳に中を調べさせると、案の定、失踪した花嫁・杜小婉(としょうえん)がいた。衝撃なのはそれだけじゃない。井戸の中には、もう一体の死体があったんだ。

関係者の証言もめちゃくちゃだ。介添人の男は杜小婉が攫われるのを見て後を追ったと主張するけど、証拠はない。杜小婉の婚約者は彼女を信じると愛を叫ぶ。現場は混乱の極みだ。

一つの殺人事件から始まって、花嫁失踪、そして井戸の中の二つの体。事件はどんどん複雑になっていく。顔幸と沈渡、それに潘馳がどうやってこの謎を解くのか。目が離せない展開になってきたぜ。

このエピソードの感想

いやー、今回も濃かったな。まず、沈渡の嫉妬が最高に面白い。普段は冷徹な《白無常》が、顔幸のことになると途端に子供っぽくなる。そのギャップがいいんだよ。飯作れって駄々をこねるシーンは笑ったぜ。それに対する顔幸のクールなあしらい方も見事だった。

そして新キャラの潘馳。彼が登場したことで、物語が一気に動いた感じがする。顔幸の長年の筆友が実は男で、しかも捜査のライバル兼協力者になるなんて、うまい設定だよな。沈渡、顔幸、潘馳の三角関係がどうなるのかも気になるし、事件捜査の面でも彼がキーマンになりそうだ。

次から次へと新しい事件が起きて、息つく暇もない。首なし死体だけでも大変なのに、今度は花嫁失踪と井戸の謎。ミステリー好きとしては、この複雑に絡み合った感じがたまらない。早く次のエピソードで、彼らがどう謎を解き明かしていくのか見たいぜ。

つづく