城に戻った沈渡(ちんと) は、民が毒殺される事件に直面する。顔幸は毒の正体に心当たりがあるものの、捜査は難航。そんな中、犯人が沈渡の前に姿を現し、彼を罠にかける。民を救うという一心で、沈渡は自らの命を危険に晒すという大きな決断を下し、絶体絶命の危機に陥ってしまう。仲間である潘馳(はんち)が遠方から連れてきた協力者によって、沈渡は一命を取り留めるが、この事件の背後には、朝廷をも巻き込む巨大な陰謀が隠されていることが明らかになる。

「長楽曲~白い愛、黒い罪~」あらすじネタバレ29話

まさかの毒殺事件、犯人はやっぱりアイツ

城に帰ってきたら、とんでもないことになってた。何人かの民が、毒で死んでたんだ。顔幸(がんこう) がすぐに遺体を調べる。彼女の見立てじゃ、火蛾門が使う毒と似てるらしい。

そんな中、俺、沈渡(ちんと)は刺繍の絵の後ろに隠しスペースを発見した。中には怪しい箱が一つ。その時だ。陳火蛾(ちんか)のフリをした来羅織(らしき)が襲ってきた。でも無駄だ。俺の記憶力と武術の知識をなめるなよ。一瞬で偽物だって見抜いてやった。お前は陳火蛾(ちんか)じゃないってな。

民のためなら毒も飲む、沈渡(ちんと)の覚悟

俺は来羅織(らしき)に解毒剤を渡すよう迫った。あいつは素直に瓶をよこした。でも、もちろん罠だった。瓶そのものに猛毒が塗られていたんだ。触れただけで死ぬようなやつだ。

俺はそれに気づいていた。それでも、解毒剤を飲んだ。民を救うのが先決だからな。案の定、俺はぶっ倒れた。毒が回って、正気を失い暴れだした。駆けつけた顔幸(がんこう) が必死に俺の名前を呼ぶ。その声で、かろうじて意識を取り戻したんだ。

救世主は異民族の少女?

民たちは解毒剤で助かった。でも、今度は俺がヤバい。医者たちも全員お手上げ状態だ。顔幸は俺が食らった毒の正体が分からず、焦っていた。それでも、鍼治療で必死に毒の広がりを抑えようとしてくれる。まさに瀬戸際だった。

そこへ潘馳(はんち)が帰ってきた。金烏部族っていう異民族の少女、素光(そこう)を連れて。彼女が俺を救うカギだった。素光(そこう)は、俺の毒が金烏部族にしかない特別なものだと見抜いた。部族の聖女が失踪した時に、持ち出されたんじゃないかって言うんだ。潘馳(はんち)は親友の俺を救うため、素光に何かを約束した。そうして手に入れた解毒剤を、顔幸が俺に飲ませてくれた。彼女はずっとそばで看病してくれたんだ。

目覚めた沈渡、見えてきた黒幕の影

俺はついに目を覚ました。すぐに広春堂を徹底的に調べさせた。そしたら、朱砂が見つかった。朱砂は朝廷が厳しく管理してる貴重品だ。それがこんな場所にあるなんて、ありえない。この一件、裏で糸を引いてるヤツの力は想像以上にデカい。朝廷の奥深くまで根を張っているに違いない。俺は、この霧を晴らすって決めた。もちろん、顔幸と潘馳も一緒だ。

炎の再戦と潘馳の旅立ち

休む間もなく、来羅織がまた火攻めを仕掛けてきた。激しくやり合ったけど、あいつは聖女が開発したっていう術で火の海を作って逃げやがった。素光が言うには、やっぱり聖女の仕業らしい。彼女の旅の目的は、この聖女を連れ戻すことだったんだ。

潘馳が俺のところに来た。顔幸と別れろって約束、忘れてないだろうなって釘を刺しにきた。俺は、俺たちの夫婦の絆は本物だと答えて、彼を諭した。潘馳と素光の間には、何か秘密がある。俺には分かった。彼は素光と一緒に金烏部族へ行くんだろう。潘馳はそれを否定せず、ただ複雑な顔で笑うだけだった。

民の感謝と二人のこれから

夕暮れの城下を、俺は顔幸と歩いていた。民たちが、自分たちで作った料理を持って集まってきた。俺への感謝の気持ちだっていう。この光景を見て、この土地と民を守るっていう決意が、さらに固まった。顔幸と見つめ合って、笑い合う。未来への希望が、そこにはあった。聖女の謎や金烏部族の秘密、片付けなきゃいけない問題は山積みだけどな。

今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?

いやあ、今回は沈渡の男気が炸裂した回だったな。民を救うためとはいえ、毒が塗られた瓶の薬をためらいなく飲むなんて、普通はできない。でも、それができるのが沈渡なんだよ。彼のヒーローっぷりが際立ってた。

それに応える顔幸もすごかった。毒で暴走する沈渡を、ただ名前を呼ぶことで正気に戻すシーンは、二人の絆の強さを見せつけられた感じがして、グッときたよ。彼女がいなければ、沈渡は終わってたかもしれない。

そして、潘馳だ。彼の動きが本当に切ない。友情と恋心の間で揺れながらも、最終的には友のために異民族と取引までして解毒剤を手に入れる。彼が素光と何を約束したのか、すごく気になる。彼が金烏部族へ旅立つことを示唆する場面は、物語の新しい展開を予感させたな。

新しいキャラクターの素光と、金烏部族、そして謎の聖女。一気に物語の世界が広がって、伏線だらけで頭が追いつかないくらいだ。でも、このごちゃごちゃした感じが、このドラマの面白いところなんだよな。

つづく