任務を終え、都に帰還した沈渡(ちんと) 。二人の関係は、ある出来事をきっかけに大きく進展する。しかし、宮殿では彼らの知らないところで新たな動きがあった。太皇太后から沈渡に、思いもよらない命令が下される。時を同じくして、朝廷の根幹を揺るがすほどの巨大な不正事件が発覚。沈渡は否応なく、その巨大な陰謀の渦中へと巻き込まれていく。恋と策略、そして新たな事件が激しく交錯する、見逃せない回だ。
「長楽曲~白い愛、黒い罪~」あらすじネタバレ30話
帰ってきた二人、でも休む暇なんてない
してやられた来羅織(らしき)
来羅敷(らいらふ)がすごすごと帰ってきて、姉の来羅織(らしき)に報告する。 任務は失敗。火蛾門はもう全滅しましたってね。 まあ、それだけじゃない。来羅織が気にしてた半面鬼の件は、来羅敷(らいらふ)が毒を盛って片付けたらしい。 ここまでは良かった。問題は、莫謙之(ばくけんし)の遺品だ。来羅敷が取り出した箱の中身は、なんとただの詩集。 これには来羅織もブチギレ。あんた、沈渡(ちんと)に遊ばれたのよ!ってわけだ。 そう、あの沈渡(ちんと)がとっくに箱の中身をすり替えてたんだ。 人を食った男だよ、本当に。あのしてやったり顔が目に浮かぶようだ。
都への帰還と、まさかの縁談
その頃、沈渡と顔幸(がんこう) は都への帰り道で刺客に襲われていた。 でも、そこは我らが沈渡。顔幸(がんこう) をしっかり守り抜いて、二人で馬に乗って都へ向かう。この絵面がいいんだよな。
宮殿に着くと、太皇太后に謁見だ。沈渡は自分の手柄よりも、顔幸の功績をめちゃくちゃアピールする。こいつに褒美をやってくださいって。太皇太后も二人のいい感じの雰囲気を見て、ご満悦。顔幸を従六品の官に任命するっていう、なかなかの大盤振る舞いを見せた。
その後、沈渡は顔幸を沈家の祠堂に連れて行く。ここで彼は、一族の汚名をそそぐっていう自分の固い決意と、その背負っている孤独を打ち明けるんだ。それに対して、顔幸も自分の想いを伝える。私が役人になったのは、あなたを助けるため。沈家の冤罪を一緒に晴らしたいって。もう、お互いの気持ちは最高潮。家に帰って、ついに二人はキスをする。やっとか!って感じだよな。見てるこっちが長かった。
縁談の裏と、巨大汚職事件の勃発
幸せな雰囲気も束の間。翌朝、太皇太后の側近、張宝環(ちょうほうかん)がやってくる。手には褒美の品々と、とんでもない爆弾を抱えて。なんと、太皇太后が嘉安郡主と沈渡の結婚を決めたっていうんだ。これには顔幸も凍り付く。沈渡は愛する人がいるって、きっぱり拒否する。そりゃそうだ。
張宝環(ちょうほうかん)は顔幸に、この縁談の本当の意味をこっそり教える。朝廷で孤立してる沈渡を助けるため、永安公主の力を後ろ盾につけさせたいっていう太皇太后の親心(?)だってわけだ。顔幸みたいな下級役人の妻じゃ、何の助けにもならない、と。確かに、母親からも言われてたもんな。沈渡には味方がいないって。
納得できない沈渡は、太皇太后に直接、婚約の取り消しを願い出る。当然、太皇太后はカンカンだ。この状況が分かってない!って怒鳴る。その時だった。徐婉(じょえん)が血相を変えて飛び込んでくる。明堂でとんでもない不正会計が見つかりました!その額、なんと2000万両以上。国家がひっくり返るレベルの大汚職事件だ。太皇太后も激怒。徐婉(じょえん)は、この事件の調査責任者に公正さで知られる沈渡を推薦する。太皇太后はこれを許可。同時に、監督不行き届きだった張宝環を左遷して、反省を命じた。
沈渡と顔幸も、この急展開に驚きを隠せない。自分の行動が、こんな巨大な事件を掘り起こすなんて思ってもみなかっただろう。とんでもないプレッシャーだけど、沈渡の目には正義を貫くための炎が燃え上がっていた。顔幸は、そんな彼をそばで支えることを、改めて心に誓うんだ。
第30話の感想:やっとくっついたと思ったら、大事件の連続!
いやあ、今回は本当に中身が濃かったな。まず、沈渡と顔幸の関係がやっと一歩進んだ。見てるこっちがヤキモキしてたから、よし!ってガッツポーズしたよ。祠堂での告白からのキスシーンは、間違いなく今回のハイライトだ。でも、その直後に結婚話っていう爆弾を落としてくる脚本がうまい。甘いだけじゃ終わらせないんだよな。
それから、なんといってもラストの巨大汚職事件の発覚だ。2000万両って、スケールがでかすぎる。この事件が、これからの物語の大きな軸になっていくんだろうな。沈渡がたった一人で、朝廷の巨大な闇に立ち向かうことになる。縁談どころじゃない、もっと大きな戦いが始まってしまった。恋愛模様とサスペンスが絶妙に絡み合って、一気に物語が加速した感じだ。これはもう、次が気になって仕方ない。
つづく