来羅織(らしき)の監視下にあった陸垂垂(りくすいすい)が、謎の失踪を遂げる。激怒した来羅織は、都をくまなく捜索させる。一方、顔幸(がんこう)と共に都を離れることを決意するが、その旅の裏には、ある壮大な計画が隠されていた。宮中では、病に倒れた太皇太后に来羅織の魔の手が迫り、彼の驚くべき正体と野望が明らかになる。絶体絶命の状況の中、顔幸が仕掛けた起死回生の一手が、朝廷を揺るがす大波乱を巻き起こす。
「長楽曲~白い愛、黒い罪~」あらすじネタバレ38話
垂垂、ついに逃亡。でも、これって作戦通り?
まず、来羅織(らしき)が垂垂に3日やるから考えなって猶予を与えただろ。垂垂はただ泣いてるだけかと思いきや、ここからが大逆転劇の始まりだった。
顔幸(がんこう) がショックで部屋に引きこもって、飯も食わないって話があったよな。あれ、全部演技だったんだよ。潘馳(はんち)が心配して訪ねてきたのを合図に、二人は行動を開始する。
実は、顔幸(がんこう) はとっくに監視の存在に気づいてて、垂垂にこっそりメモを渡してた。顔幸が引きこもることで監視の目を油断させて、その隙に潘馳(はんち)が顔幸を質屋に連れて行く。そこには、垂垂が待ってたんだ。
計画はこうだ。垂垂が顔幸のふりをして、潘馳と一緒に堂々と質屋を出る。監視役はまんまと騙されて、垂垂は無事に江郎行(こうろうこう)と合流して都から脱出成功。このチームプレー、見事すぎないか?
潘馳の告白と、沈渡(ちんと)の嫉妬がヤバい
垂垂に逃げられた来羅織(らしき)は、そりゃもうブチギレ。地面を掘り起こしてでも見つけ出せ!って命令してたけど、もう遅いっての。
一方で、顔幸と潘馳の間には良い雰囲気が流れる。潘馳は顔幸を初めて会った場所に連れて行って、君は誰かの娘でも妻でもない、君自身のままでいてほしいって伝えるんだ。そして、こんな危険な都から一緒に逃げようって告白する。
顔幸もそれを受け入れて、二人で都を離れる決意をする。でもな、この一部始終を沈渡(ちんと)と来羅織が見てたんだよ。
特にヤバいのが沈渡だ。潘馳と話す顔幸を見て、公務をサボってどうでもいい男とイチャついてるなんて酷いことを言う。おいおい、好きな女にそんなこと言うか、普通。でも、二人が都を出ていくのは止めなかった。顔幸の安全を考えた結果らしい。本当に不器用な男だよ、あいつは。
来羅織、ついに本性を現す
宮中では、太皇太后の体調が悪化。これをチャンスと見た来羅織が、ついに動き出す。
見舞いと偽って太皇太后の寝室に忍び込み、人払いをして二人きりになった瞬間、本性を現した。目的は、太皇太后の命を奪い、帝位を奪うこと。
そして、ここで衝撃の事実が明かされる。来羅織の正体は、昔、死んだはずの淑妃の息子だったんだ。淑妃は我が子を救うために、乳母の息子とすり替えて、自分は火の中で死んだと見せかけた。壮絶すぎるだろ。
来羅織は、自分こそが蕭氏の血を引く正当な後継者だと主張して、太皇太后に譲位の詔書を書くよう迫る。もちろん、太皇太后は屈しない。さすがの貫禄だ。
大逆転!顔幸のカウンター炸裂
さあ、ここからがクライマックスだ。
顔幸と潘馳の逃亡、あれも全部芝居だったんだよ。二人が向かった本当の目的地は、南琅国。そこにいる顔幸の師匠、陳大人に会うためだった。
顔幸は事前に師匠に頼んで、来羅織の母親の身元を徹底的に調査させていた。そう、来羅織が淑妃の息子だという証拠を掴むために。顔幸、頭が切れすぎる!
そして運命の朝議の日。来羅織が即位を宣言しようと得意満面になった、まさにその時。死にかけていたはずの太皇太后が、ピンピンした姿で朝堂に現れる。
そして、文武百官が見守る中、高らかに宣言するんだ。来羅織を罷免する!ってな。この瞬間の爽快感、たまらなかったぜ!
感想
いやあ、今回は本当にすごかった。特に後半の畳み掛けるような展開には鳥肌が立ったよ。顔幸がただ守られるヒロインじゃなくて、自らの頭脳で巨大な陰謀に立ち向かう姿は、見ていて本当にかっこよかった。彼女の計画が一つ一つハマっていく様は、最高のミステリーを読んでいるみたいだったな。
来羅織の過去が明らかになって、彼が悪に染まった理由に少しだけ同情しそうになった。でも、やり方がえげつないから、やっぱり許せない。沈渡の不器用な愛情表現も切ないよな。潘馳というライバルが現れて、彼の心中も穏やかじゃないだろう。最後の太皇太后の登場シーンは、まさに待ってました!って感じの大逆転劇で、スカッとさせてくれた。
つづく