来羅織(らしき)が、ついに朝廷で反乱の狼煙を上げる。自らが皇帝になるのだと宣言し、力で全てをねじ伏せようとした。しかし、彼の計画には大きな見落としがあった。沈渡(ちんと)の真の狙いだ。信頼と裏切りが交錯する中、朝廷は激しい戦いの舞台と化す。追い詰められた末に、長年隠されてきた衝撃の真実が暴露される。国の運命と、ある一族の悲願を賭けた決着の時が、ついに訪れる。
「長楽曲~白い愛、黒い罪~」あらすじネタバレ39話
ついに始まった、来羅織(らしき)のクーデター
来羅織(らしき)が、ついに動いた。しかも朝廷のど真ん中で、だ。皇帝が着るための服まで用意して、今日ここで俺が即位する、なんて言い出す始末。太皇太后は必死に抵抗しようとする。来羅織(らしき)に、逆らう奴らを全員引きずり出せ、と命令した。 ここまでは、来羅織の計画通りだったんだろうな。
沈渡(ちんと)の裏切り、いや、最高のカウンター
でも、沈渡(ちんと)はピクリとも動かない。それどころか、お前の仲間はもう金吾衛から掃除した、と冷たく言い放つ。今日ここで逆賊を始末する、と。そう、沈渡はとっくに気づいてたんだ。来羅織の正体も、その企みも。太皇太后と手を組んで、来羅織を誘い込むための芝居を打ってたわけだ。 まさに請君入瓮、敵のやり方で敵をハメる、完璧なカウンターだった。
朝廷が大乱戦の舞台に
来羅織も馬鹿じゃない。沈渡を完全には信じてなかった。彼が連れてきた各国の使節団、あれは全部真っ赤な嘘。中身は全員、火蛾門の殺し屋だった。 そこから先はもう、朝廷がプロレス会場みたいになる。刀がぶつかり合う音があちこちで響く。来羅織の姉が太皇太后を狙う。それを沈渡が身を挺して守り、姉を斬り捨てた。 驚くのはここからだ。来羅織は姉がやられたのを見て悲しむ。でも次の瞬間、自ら姉にとどめを刺した。あいつの非情さがよく分かる場面だ。
完全に詰んだ来羅織
外もとっくに固められていた。賢王は沈渡の指示で、鎮遠将軍に密書を送って兵を動かしていた。 江郎行(こうろうこう)も火蛾門の拠点を叩き潰す。来羅織は完全に孤立無援。完全に詰んだ。
明かされる衝撃の真実
追い詰められた来羅織は、自分が先帝の息子で、正当な後継者だと叫ぶ。 その時、顔幸(がんこう) が現れた。彼女が持ってきたのは、国師が残した予言の後半部分。そこには、来羅織の出生の秘密が隠されていた。国師は来羅織を疑っていたけど、証拠がなかった。だから予言に見せかけて警告を残し、布に刺繍して外に出そうとした。でもその前に殺されてしまったんだ。顔幸(がんこう) が突きつけた真実は残酷だった。来羅織は先帝の子じゃない。彼の母親である淑妃と、その初恋の相手、空山将軍との間にできた子供だった。淑妃は無理やり先帝に嫁がされ、恋人も殺された。一族を守るために従うしかなかった彼女は、内侍を買収して検査をごまかし、愛する人との唯一の血筋である来羅織を守り抜いた。自分の信じてきたすべてが崩れ去った。来羅織は兵士の槍に自ら突っ込んで、血を吐いて死んだ。
沈渡の復讐、ついに完結へ
来羅織の乱が片付いて、いよいよ沈渡の番だ。彼は父の無実を証明する証拠を太皇太后に差し出す。長年、国のために身を粉にしてきた太皇太后なら、公正な判断を下すと信じて。 朝廷で、16年前の事件の真相が語られる。沈渡の父が管理する前に、食糧庫はすでに空っぽだった。張丞相(ちょうじょうしょう)が自分の部下を守るために、沈渡の父が国を裏切ったという偽の手紙をでっち上げたんだ。 太皇太后は、張丞相(ちょうじょうしょう)が自分の甥である周淼をかばっていることまで見抜く。周淼こそ、食糧庫から不正に利益を得ていた役人だった。 彼女は一切容赦しない。関わった周氏の役人全員に、罪を加えるよう命じた。そして賢王に問う。張丞相をどう裁くべきかと。賢王は、師である張丞相一人を法で裁き、一族は見逃してほしいと願った。
感想
いや、もうお腹いっぱいだ。情報量が多すぎて、一瞬たりとも目が離せなかった。来羅織のクーデターから出生の秘密、そして彼のあっけない最期まで、ジェットコースターみたいな展開だったな。ただの悪役だと思ってた来羅織の背景に、あんな悲しい物語があったとは。少しだけ同情してしまったよ。でも、今回のMVPは間違いなく太皇太后だ。身内だろうが何だろうが、罪は罪として裁く。あのブレない姿勢は本当に見事。そして、ついに沈渡の長年の悲願が果たされた。彼の父の冤罪が晴らされ、悪党たちが裁かれる。この瞬間をどれだけ待ち望んだことか。彼の気持ちを考えると、こっちまで胸が熱くなる。賢王がちょっと怪しい動きを見せたのが、次の波乱の予感だな。
つづく