キャスト/登場人物一覧

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-愛新覚羅・胤䄉(アイシンギョロ・インガ)

愛新覚羅・胤䄉(アイシンギョロ・インガ) 役

イエ・ズーシン(葉祖新)

康熙帝の十男であり、熾烈な皇位継承争い(九王奪嫡)に身を置きながらも、純真無垢な心を持ち続ける皇子。ヒロインの若曦(じゃくぎ)がタイムスリップして最初に出会う皇子の一人であり、彼女に恋心を抱き、最も純粋な感情で彼女を気遣い守ろうとする親友のような存在です。

生母の身分が高く、後ろ盾が強力である一方で、他の皇子たちのような絶世の才情や文武の才は持ち合わせていません。しかし、そのお人好しで率直な性格ゆえに、権力闘争の陰謀とは一線を画した立ち位置にいます。当初は若曦を愛していましたが、皇帝の命により郭絡羅・明玉と政略結婚をすることになり、初めは反発し合いながらも徐々に真実の愛を育んでいくことになります。

熾烈でドロドロとした宮廷闘争の中で、彼の放つ底抜けた明るさとまっすぐな優しさは、視聴者にとっても若曦にとっても最大の癒やし。利益や策略に染まらない「最もピュアな心の持ち主」として、物語に温かい光を灯し続ける愛すべきキャラクターです。

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-愛新覚羅・胤禟(アイシンギョロ・インタン)

愛新覚羅・胤禟(アイシンギョロ・インタン) 役

ハン・ドン(韓棟)

康熙帝の九男であり、主人公の若曦(じゃくぎ)が巻き込まれる熾烈な皇位継承争いにおいて、「八皇子党」の重要人物として暗躍する皇子です。非常に冷徹で計算高く、自らの野心を叶えるために手段を選ばない性格で、物語では若曦や対立する皇子たちを窮地に追い込む警戒すべきライバルとして立ちはだかります。

諸皇子の中でも際立った財力を持っており、その潤沢な資金で八皇子たちの政治活動を影から支えています。頭の回転が早く策略に長ける一方、冷酷な手段を厭わないことから「毒蛇老九(どくじゃろうきゅう)」と恐れられていますが、その本質は八皇子に対して狂信的とも言えるほどの忠誠心を持つ男です。若曦の元へお針子として送り込んだ密偵・玉檀(ぎょくだん)との間には、主従を超えた哀しくも深い因縁があり、雍正帝(四皇子)が即位した後は一族を巻き込む過酷な運命へと堕ちていくことになります。

狡猾で容赦のないヒール役でありながら、主君への歪なまでの忠義と、復讐劇の果てに迎える壮絶な結末は、観る者の胸に強烈なインパクトを残します。

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-愛新覚羅・胤禛(アイシンギョロ・インシン)

愛新覚羅・胤禛(アイシンギョロ・インシン) 役

ニッキー・ウー(呉奇隆)

康熙帝の四男であり、のちの清朝第5代皇帝・雍正帝(ようせいてい)となる人物です。冷静沈着で滅多に感情を表に出さないため、周囲からは「氷の仮面」と呼ばれ恐れられていますが、その胸の奥には誰よりも熱い情熱と、国家や権力への強い渇望を秘めています。現代からタイムスリップしてきた主人公の若曦(じゃくぎ)と出会い、彼女の嘘のないまっすぐな人柄に触れることで、次第に深く激しい恋に落ちていくことになります。

他皇子たちによる熾烈な権力闘争(九王奪嫡)の中では、表向きは政治から距離を置いた「風流人」を装いながら、裏では着実に勢力を拡大していく緻密な策略家です。冷酷で現実的な帝王の素質を持つ反面、一度心を開いた相手には生涯をかけて執着し、裏切りを絶対に許さない極端な脆さも持ち合わせています。若曦の存在だけが彼の孤独な心を癒やす唯一の救いとなりますが、その強い愛がやがて周囲の人間関係を巻き込む悲劇の引き金となっていきます。

底知れぬ冷徹さと不器用なほどの純愛を併せ持つ、本作で最もドラマチックな変化を遂げるキャラクターです。孤独な野心家が愛に溺れ、苦悩する姿は、視聴者の心を掴んで離さない最大の魅力となっています。

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-愛新覚羅・胤禩(アイシンギョロ・インシ)

愛新覚羅・胤禩(アイシンギョロ・インシ) 役

ケビン・チェン(鄭嘉穎)

康熙帝の八男であり、穏やかで気品あふれる佇まいから「八賢王」と称えられる人気と実力を兼ね備えた皇子です。現代からタイムスリップしてきた若曦(じゃくぎ)が最初に深く愛する恋人であり、冷徹な四皇子(胤禛)と皇位を激しく争う最大のライバルとして物語の軸を担います。

生母の身分が低かったことから、幼い頃から人一倍の野心と計算高さを身につけており、誰にでも人当たり良く接する一方で、裏では緻密に勢力を拡大していきます。若曦や側室の若蘭(じゃくぎの姉)に対してロマンチックで一途な愛を注ぐ情熱を持ちながらも、最終的には権力への渇望を捨てきれず、その選択が愛する女性たちとの間に決定的な亀裂を生んでいくことになります。

完璧に見える仮面の裏に、愛も権力もすべてを渇望しながら、最終的にはすべてが手からこぼれ落ちていくという、本作で最も哀愁と人間味に満ちた悲劇の皇子です。

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-愛新覚羅・胤祥(アイシンギョロ・インシャン)

愛新覚羅・胤祥(アイシンギョロ・インシャン) 役

ユアン・ホン(袁弘)

康熙帝の十三男であり、のちに清朝の命運を握る重要な皇子です。詩文や芸術を愛する抜群の才気と優れた武芸を併せ持ちながら、皇位には一切の興味を示さず、風のように自由な江湖の生き方に憧れる異色の存在です。現代からタイムスリップしてきた若曦(じゃくぎ)とは、男女の枠を超えて深く理解し合う「知己(ソウルメイト)」となり、冷徹な四皇子(胤禛)を影から支える忠実な片腕として物語の根幹を支えます。

生母の身分が低く若くして母を失った過去を持ち、幼い頃から四皇子に引き取られるようにして育てられたため、彼への兄弟愛と恩義は誰よりも強固です。四皇子のために自らの命や将来さえも投げ打つ覚悟を持っており、その引き換えに自由な夢を諦め、過酷な宮廷闘争の渦中へと身を投じていくことになります。市井の芸妓である緑蕪(りょくぶ)との間に貫く一途な純愛など、義理堅く情熱的な人間模様が彼の人生をさらに深く彩っています。

宮廷のドロドロとした権力争いの中で一際輝く、俠客のような爽やかさと熱い義理人情を併せ持ったキャラクターです。四皇子への生死を共にする忠誠と、若曦との風通しの良い友情は、本作における究極の「絆」の美しさとして観る者の胸を熱くさせます。

宮廷女官 若曦(じゃくぎ)-馬爾泰・若曦/張暁(マールタイ・ジャクギ/ジャン・シアオ)

馬爾泰・若曦/張暁(マールタイ・ジャクギ/ジャン・シアオ) 役

リウ・シーシー(劉詩詩)

現代から清朝の康熙帝の時代へとタイムスリップしてしまった本作のヒロイン。身分は馬爾泰将軍の次女ですが、中身は現代のオフィスで揉まれてきた自立心旺盛なキャリアウーマン・張暁です。タイムスリップ当初は、現代人らしい奔放で大胆な行動で周囲の皇子たちを驚かせますが、持ち前の聡明さと現代の知識、そして歴史の結末を知っているという特殊な立場から、徐々に宮廷の残酷な現実を悟り、生き残りをかけて慎重に「歩歩驚心(一歩ごとに驚き恐れる)」の人生を歩み始めます。

最初は姉の嫁ぎ先である八皇子(胤禩)の屋敷に身を寄せ、彼の優しさに惹かれていきますが、彼が破滅の未来へ進むのを止められず葛藤します。その後、康熙帝の御前女官として仕えるようになると、その細やかな気配りと誠実さから皇帝や皇子たちの深い信頼を得る存在に。やがて冷徹な四皇子(胤禛)の不器用な優しさに触れ、彼と激しくも切ない愛を育むようになります。歴史を変えられない無力感に苛まれながらも、命をかけて友人や愛する人を守ろうとする情に厚い女性です。

運命に翻弄されながらも、気高く聡明に生き抜こうとする若曦の姿は涙なしには見られません。多くの皇子たちに愛されながら、清朝の歴史の闇へと巻き込まれていく彼女の、あまりにも美しく切ない愛の軌跡が本作最大の魅力です。