女侠・冷月の登場と、第1話の遺体が語る暗殺の真相
安郡王・蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)の幼なじみである江湖の女侠・冷月が長安に帰還。三法司に新たな風を吹き込みます。第1話から謎だった「雷に打たれた木こり」の正体が判明し、三京官連続暗殺のパズルが一つに繋がる衝撃の展開。さらに蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)が突きつけた一枚の似顔絵が、楚楚(ソ・ソ)の隠し持つ玉佩と「玉面判官」の秘密を丸裸にしようと迫る緊迫の第7話です。
蕭恒の胸の傷と、連鎖する暗殺犯の鮮やかな捕縛劇
西平公主の告白と如意櫃坊での攻防
蕭瑾瑜は、長年行方不明の父・蕭恒の足跡を追う決意を固めます。
歳月による容貌の変化を危惧する彼に対し、母である西平公主は躊躇いながらも決定的な特徴を教えました。
蕭恒の胸に刻まれた特異な刀傷。
この身体的特徴が、今後の身元確認における重要な符牒となります。
一方、如意櫃坊の前で張り込んでいた大理寺少卿の景翊が鮮やかな手腕を見せます。
報酬を受け取りに来た書生変装の殺し屋。そして彼を口封じで刺殺しようとした乞食。
景翊は配下を動かし、二人を同時に捕縛しました。
服毒自尽を未然に防ぐため、瞬時に饅頭を彼らの口へねじ込む容赦ない機転が光ります。
また、景翊は蕭瑾瑜の楚楚(ソ・ソ)への好意を鋭く見抜き、彼女に三法司入りのため蕭瑾瑜へ積極的にアピールするようけしかけました。
巧妙な心理戦による自白と冷月の三法司入り
三法司での尋問で、蕭瑾瑜の圧倒的な心理戦が炸裂します。
「逃亡した徐如帰がお前の妻子を消しに向かった」という偽の情報を突きつけ、殺し屋を激しく揺さぶりました。
家族の安否に動揺した殺し屋は見事に自白。
徐如帰との連絡係が半月前に失踪したため、この殺し屋が単独で3人の京官の暗殺を実行した事実が判明します。
同時に、景翊は乞食から妻子の無事を引き出し、徐如帰の精巧な似顔絵を完成させました。
楚楚が院内で銅鏡を磨いていると、江湖から長安へ戻った冷月が現れます。
楚楚は冷月の美しい骨格と英姿に見惚れ、「自分が男なら絶対に嫁にしたい」と検視官ならではの視点で大絶賛。
この独特な褒め言葉に冷月もすっかり気を良くし、二人の間に良好な関係が芽生えます。
左第5肋骨のハンカチを巡る楚楚の可愛い嫉妬
1年ぶりに蕭瑾瑜と再会した冷月。
彼女が江湖でもたらした調査報告は、楚楚の生い立ちを紐解く重要な事実でした。
楚家の家族は楚楚を非常に大切に育てており、不遇な私生女という扱いではありません。
しかし、微笑ましい空気は一変します。
楚楚が記入済みの検視書を持って蕭瑾瑜の部屋を訪れると、冷月が手についた染料を蕭瑾瑜のハンカチで拭いていました。
それは第5話で楚楚が「左第5肋骨」の刺繍を施し、蕭瑾瑜の汗を拭うために贈った特別なハンカチです。
強烈な嫉妬に駆られた楚楚。
手元の検視書を無意識のうちに丸く握りつぶしてしまいます。
幸い蕭瑾瑜は怒ることなく、給料を手渡しました。
楚楚が「綺麗な娘が好き?」と探りを入れると、蕭瑾瑜は「綺麗で、自分を喜ばせてくれる人が好き」と素直な心情を吐露します。
落雷死体の正体と、核心を突く玉面判官の似顔絵
侍衛長の呉江が、手配書用の似顔絵を楚楚に見せます。
楚楚はその顔を見て驚愕しました。
それはまさに、第1話の三法司の検視試験で彼女が解剖した「雷に打たれた木こり」の遺体。
蕭瑾瑜は真実を明かします。
この男こそが、殺し屋が語った失踪した連絡係。
彼は蕭瑾瑜に暗殺計画を密告しようと西市の胡麻油店で待ち合わせていましたが、追手から逃れる最中に不運にも落雷で死亡していたのです。
あの異例の検視試験は、この重要参考人の死因を探るためのものでした。
さらに蕭瑾瑜は、もう一枚の似顔絵を楚楚の目の前に突きつけます。
それを見た楚楚の目が大きく見開かれました。
動揺を見逃さない蕭瑾瑜は、すかさず似顔絵の人物と楚楚の持つ玉佩の由来を厳しく追及。
絶体絶命の窮地。そこへ大太監・秦欒が皇帝の勅命を盾に蕭瑾瑜を皇宮へ呼び出しに現れ、楚楚は間一髪で真実の告白から逃れました。
独自考察・用語解説:伏線回収の妙と楚家が注ぐ愛情の意味
第1話で楚楚が見事に死因を特定した雷死の遺体が、暗殺事件の連絡係だったという見事な伏線回収。
三法司の検視試験が単なる能力測定ではなく、水面下で進行する巨大な陰謀の情報収集を兼ねていたという蕭瑾瑜の底知れぬ知略に唸らされます。法医学の知識が点と点を繋ぎ、長安の闇を照らし出しました。
そして冷月がもたらした「楚楚は実家で溺愛されている」という情報。
もし彼女がただの私生女であれば、これほどの愛情を注がれるのは不自然です。第6話で語られた「甘露の変」を思い返せば、楚楚の養父・楚平は、彼女が朝廷の重要人物(あるいは蕭恒の関係者)の遺児であることを知った上で、命懸けで守り抜いている証左と言えます。
最後に蕭瑾瑜が突きつけた似顔絵。楚楚の激しい反応から判断して、それは彼女が西南で会っていた「玉面判官」の素顔に間違いありません。玉佩の持ち主である蕭恒の生存確認は、もう目前まで迫っています。
感想と次回の見どころ
骨格の美しさで意気投合する楚楚と冷月の女子同士のやり取りが微笑ましい一方で、ハンカチ一つで激しく嫉妬する楚楚の乙女心に癒されます。
景翊の言う通り、楚楚はすっかり蕭瑾瑜に惚れ込んでいます。あの無自覚なやきもちと握りつぶされた検視書がたまりません。
しかし、事件の真相究明においては容赦のない蕭瑾瑜。
似顔絵を突きつけ、玉佩の秘密を暴こうとする息詰まる心理戦に画面に釘付けになりました。
次回、秦欒の執拗な呼び出しに応じた蕭瑾瑜が、皇宮でどのような罠に立ち向かうのか。楚楚が抱える最大の秘密が蕭瑾瑜に明かされる日はいつ来るのか、一瞬たりとも目を離せません。
つづく