韓国ドラマ「カマキリ殺人者の外出」あらすじネタバレと感想

ストーリー

2025年9月5日から韓国SBSで放送が開始された、禁断のクライムスリラーです。フランスの人気ドラマ『La Mante』(ラ・モント)を原作としたリメイク作品で、韓国ならではの情緒や緻密な演出が加わり、大きな注目を集めています。

あらすじ

かつて韓国社会を震撼させた、"カマキリ"と呼ばれる伝説の連続殺人犯チョン・イシン(コ・ヒョンジョン)。20年以上前、彼女は5人の男性を残酷な手口で殺害し、無期懲役囚として刑務所に収監されていました。

時が経ち、平穏を取り戻したかのように見えた社会で、イシンの犯行をそっくり模倣した新たな連続殺人事件が発生します。事件の捜査を担当することになったのは、若き刑事チャ・スヨル(チャン・ドンユン)。しかし、彼には誰にも言えない秘密がありました。彼は、生涯憎み続けてきた殺人鬼"カマキリ"の実の息子だったのです。

捜査は難航を極め、スヨルは苦悩の末、事件解決の唯一の糸口として、刑務所にいる母イシンに協力を求めることを決意します。23年ぶりの再会。それは、刑事と殺人犯、そして憎しみ合う母と息子の、危険で予測不可能な共同捜査の始まりでした。

イシンは本当に息子を助けるのか、それとも彼を利用しているだけなのか。彼女の協力は、事件を解決に導くのか、それともさらなる悲劇を生むのか。二人が向き合う時、隠された過去の真実が、恐ろしい姿を現し始めます。

見どころ

1. 豪華実力派キャストによる魂の競演

伝説の連続殺人犯という難役には、数々の作品で圧倒的な存在感を放つ大女優コ・ヒョンジョン。優雅さと不気味さを併せ持ち、顔に血を付けながら笑う姿は、視聴者に強烈な印象を与えます。その息子で、母への憎しみと刑事としての正義感の間で葛藤する主人公チャ・スヨル役を、若手実力派俳優チャン・ドンユンが演じます。これまで柔らかな役柄のイメージが強かった彼が、本作では強烈なカリスマを放つ刑事役で新たな一面を見せます。二人が織りなす、母と子でありながら殺人犯と刑事という、他に類を見ない複雑な関係性から目が離せません。

2. "殺人鬼の母×刑事の息子" 禁断のタッグが生む緊迫のストーリー

原作はフランスで高い評価を得たスリラードラマ『ラ・モント』。「もし自分の母親が、世間を震撼させた連続殺人犯だったら？」という衝撃的な設定を基に、その息子が刑事となり、母親と協力して模倣犯を追うという、斬新でスリリングな物語が展開されます。犯人捜しのミステリー要素はもちろん、憎しみ、愛情、罪悪感が渦巻く母と子の歪んだ関係性が、物語に深い奥行きを与えています。

3. 映画界の巨匠たちが手掛ける、ウェルメイドスリラー

監督は、映画『火車 HELPLESS』などで知られ、人間の心理を繊細かつ鋭く描くことに定評のあるピョン・ヨンジュ監督。脚本は、大ヒット映画『ソウルの春』で緻密な構成力を見せつけたイ・ヨンジョン作家が担当します。俳優の魅力を最大限に引き出す演出と、先の読めない巧みなストーリーテリングが融合し、映画のような映像美と重厚な人間ドラマを兼ね備えた、まさに"ウェルメイド"な一作となっています。