恋心を自覚する蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)と、光が導き出す父の痕跡

蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)の理性を奪う衝撃の展開が連続します。

父の蕭恒が遺した「光の暗号」の解読。

そして許如帰の逃亡に伴う大混乱の中、川に落ちた楚楚(ソ・ソ)を救うため、泳げないはずの安郡王が躊躇なく激流へ飛び込む感涙必至のエピソード。

恋心と嫉妬に揺れる彼の人間らしい素顔が溢れ出す必見の第18話です。

鑿壁偸光の暗号と、引き裂かれる親世代の因縁

壁の光が示す地点と、許如帰の逃亡劇

第17話で光る結晶石の存在に気づいた蕭瑾瑜。

楚楚(ソ・ソ)と共に巫医の旧邸の壁を調べ、外の光が差し込む精巧な穴を発見します。

父の蕭恒が「鑿壁偸光(壁に穴を開け光を盗む)」の故事になぞらえ、特定の場所を示す暗号を残したのだと直感しました。

そこへ楚家で事件が起きたという急報が入ります。

義兄の楚河が薪小屋に監禁されていた許如帰を逃がそうと暴走。

さらに神策軍営の殺し屋が乱入し、許如帰の口を封じようと襲いかかります。

同時に許如帰を守ろうとする別の覆面の男たちも現れ、現場は三つ巴の乱戦と化しました。

重傷を負った許如帰は混乱に乗じて山奥へ逃亡。

蕭瑾瑜は、如帰楼の元締である大太監の秦欒と、彼を脅迫する第三勢力が許如帰を奪い合っていると推断します。

逆党の娘という真実と、理性を捨てた水中の救難

山中へ逃げた許如帰を追い、楚楚や蕭瑾瑜たちも捜索を開始。

道中、楚楚は自分の本当の両親について蕭瑾瑜に問い詰めます。

蕭瑾瑜は、彼女の父が剣南節度使の陳瓔に付き従い、謀反を起こした副将の雲易である可能性が高いと告げました。

第16話で許如帰が語った残酷な真実が、安郡王の口から正式に裏付けられます。

河畔で捜索を続ける一行。

楚楚は川面に浮き上がる楚河の衣服を発見し、即座に濁流へ飛び込みます。

その姿を見た蕭瑾瑜は顔色を失いました。

第10話で明かされた通り、彼は幼少期に兄を助けて以来、全く泳ぐことができません。

しかし彼は我が身の危険を完全に忘れ、楚楚を救うために川へダイブ。

結局は溺れかけ、楚楚に助け上げられるという結果になりました。

抱擁と嫉妬、そして長安で動き出す薛汝成

岸へ引き上げられ意識を取り戻した蕭瑾瑜。

彼は周囲の目も憚らず、泥だらけの楚楚を力強く抱きしめます。

愛する者を失う恐怖に怒りすら滲ませる彼の姿に、楚楚は呆然と立ち尽くしました。

一方の冷月(レイ・ゲツ)は、大理寺少卿の景翊(ケイ・ヨク)を訪ねてきた県丞の譚貴を目撃します。

足跡の形状から、第14話の石洞で景翊(ケイ・ヨク)と密会していた相手が譚貴であると確信。

景翊が親友の蕭瑾瑜に何かを隠している事実に疑念を深めます。

長安では、兵部尚書の薛汝成が唐宣宗に謁見していました。

紛失した西南巡査紀要を追うという口実で、自ら西南へ赴く許可を直訴。

皇帝の承認を得た薛汝成は、誰にも告げず極秘裏に黔州へ向かう準備を整えます。

黔州では、昏睡状態の楚河を献身的に看病する楚楚の姿がありました。

蕭瑾瑜は激しい嫉妬に駆られ、彼女に理不尽な八つ当たりをしてしまいます。

秦欒を脅かす第三勢力の存在と「鑿壁偸光」の知略

今回勃発した許如帰の奪い合いは、長安の権力闘争の構図を明確に示しています。

秦欒が放った神策軍の殺し屋は、すべての口を封じるための暗殺部隊。

一方、許如帰を逃がそうとした謎の勢力は、彼を人質にして秦欒の弱みを握ろうとする者たちです。

蕭瑾瑜が推測した通り、黔州で暗躍する巨大な黒幕が牙を剥き始めました。

蕭恒が遺した「鑿壁偸光」の暗号も秀逸です。

本来は貧しい書生が隣家の光を借りて勉学に励む故事。

しかし蕭恒はこれを物理的な光のギミックとして利用し、壁の穴から差し込む光の角度で、地形図である山水画の隠された一点を指し示すよう設計したと思われます。

暗号解読の天才である息子にしか解けない、父からの一世一代の謎解きです。

安郡王の人間らしい嫉妬と、黒幕の直接介入へ

泳げないのに好きな女のために川へ飛び込んでしまう蕭瑾瑜の不器用な愛情。

引き上げられてから楚楚を強く抱きしめるシーンは、彼の理性の壁が完全に崩れ去った瞬間でした。

その後の、看病する楚楚への子供のような嫉妬と八つ当たりも可愛らしく、彼が完璧な役人から一人の恋する青年に変わったことを強く実感させます。

しかし状況は一刻を争います。

山洞に隠れた許如帰の行方と、ついに直接黔州へ向けて動き出した恩師の薛汝成。

次回、光の暗号が示す鳳凰山の真実と、景翊が抱える密命の正体がどのように交差するのか。

加速する陰謀と恋の行方から一秒も目が離せません。

つづく