朝廷を揺るがす連続暴死事件と迫り来る炎の罠
第3話から続く刑部尚書・馮玠の不可解な急死事件。
蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)と楚楚(ソ・ソ)は、これが単独の事件ではなく、長安で続く連続京官暗殺の第三の凶行であると見抜きます。
楚楚(ソ・ソ)の生い立ちに隠された謎、そして彼女が追う「玉面判官」の物語が、ついに蕭瑾瑜(しょう・きんゆ)の父・蕭恒の過去と直結。
真相に近づく彼らを阻むため、大太監・秦欒の放った業火が楚楚を呑み込もうとする緊迫の第4話です。
連鎖する暗殺と楚楚の素性を巡る水面下の攻防
心肺蘇生の実演と馮玠の死に隠された真の理由
第3話のラストで描かれた酒楼での密着シーン。
楚楚は蕭瑾瑜の体に顔を近づけ、心肺蘇生法を実演しようとします。
景翊が慌てて引き剥がしますが、部屋に入ってきた給仕の婢女を凍り付かせる気まずい空気が流れました。
楚楚は馮玠の胸の引っ掻き傷について論理的に説明します。
馮府の二夫人は医術の心得があり、彼女が夫を救おうと必死に処置した際にできた傷だと断言。
景翊は体面を重んじた隠蔽だと推測しますが、蕭瑾瑜はさらなる深い裏があると睨みます。
楚楚が玉面判官の教えとして語る言葉の端々に、蕭瑾瑜は事件解決の重要な糸口を見出しました。
神策営の兵士失踪と大太監・秦欒の計略
皇帝・唐宣宗は馮玠の死に激怒し、役人の休日の飲酒を厳禁とします。
一方、景翊は蕭瑾瑜の密命を受け、禁軍である神策営を内偵。
第2話で楚楚を襲い毒殺された刺客の正体を探るためです。
兵籍記録を調べた結果、事件の夜に突然帰郷したとされ、行方知れずになった兵士を発見しました。
時を同じくして、大太監・秦欒が三法司へ乗り込んできます。
皇帝の勅命を盾に、蕭瑾瑜へ馮府への謝罪を強要しました。
検視の続行を阻む意図でしたが、蕭瑾瑜はこれを馮府に堂々と再潜入する絶好の口実として利用します。
黔州の仵作一家と玉面判官が残した奇書の真実
秦欒の部下による執拗な調査で、楚楚の奇妙な生い立ちが判明します。
彼女の父・楚平の妻は長男・楚河を産んだ際の難産で既に他界。
しかしその数年後、黔州関嶺県平楽鎮の楚家に、なぜか娘の楚楚が誕生しているのです。
秦欒は第1話で焦点となった玉佩の件と合わせ、楚楚が失踪した蕭恒の私生女である可能性を疑い始めます。
一方、蕭瑾瑜は盗掘者を使って過去に暴死した二人の尚書の遺体を回収。
隠し部屋の検視所で楚楚に調べさせます。
楚楚が持つ「六扇門九大神捕伝奇」の冊子を見た蕭瑾瑜は愕然とします。
そこに書かれた物語はすべて、父・蕭恒が実際に解決した事件の翻案でした。
楚楚が探す玉面判官とは、間違いなく蕭恒その人であることを確信します。
馮府への再潜入と楚楚を襲う霊堂の炎
三具の遺体を検視した楚楚は、全員の後頭部と眉骨に同じ打撃痕があることを発見。
同一犯による連続殺人と断定し、蕭瑾瑜と共に犯行現場の立ち回りを緻密に再現します。
しかし正確な死因の特定には至らず、再度馮玠の遺体を調べる必要に迫られました。
夜が更け、蕭瑾瑜は馮夫人の相手をして前室で時間を稼ぎます。
その隙に呉江と景翊が霊堂から番人たちを遠ざけました。
楚楚は単身で霊堂へ入り、馮玠の遺体にメスを入れようとします。
しかし、壁の裏には秦欒が放った間者が潜んでいました。
彼らは証拠隠滅のため、楚楚ごと霊堂を焼き払おうと猛烈な火を放ちます。
「玉面判官」の正体と楚楚の出生に絡む西南の闇
本話でついに、楚楚の探し求める「玉面判官」が蕭恒である事実が確定しました。
第1話から楚楚が語ってきた玉面判官の検視の心得は、三法司を率いる蕭瑾瑜の信条と完全に一致しています。
物理的な父親の不在を、法医学という学問の伝承を通して父子が繋がっているという脚本の構成が極めて秀逸です。
秦欒が疑う「楚楚は蕭恒の私生女説」は、朝廷の勢力図を根底から覆す爆弾です。
仮に楚楚が蕭瑾瑜の異母妹であった場合、二人の関係性は大きく変わります。
しかし楚家が妻の死後に楚楚を迎え入れたという事実は、彼女が西南の謀反事件に巻き込まれた重要人物の遺児である可能性も示唆しています。
あの青い房飾りの玉佩は、単なる身分証ではなく、彼女の命を繋ぐ防弾着のような役割を果たしていたのかもしれません。
蕭瑾瑜の知略と炎に包まれた楚楚の運命
連続暴死事件の被害者がすべて同じ手口で殺害されていたという法医学の証明。
そして、それを権力でねじ伏せようとする秦欒の容赦ない暴力。
理路整然と事件の核心に迫る蕭瑾瑜の静かなる怒りと、大太監の保身に執着する狂気の対比が見事です。
次回、炎に包まれた霊堂から楚楚は無事に脱出できるのでしょうか。
馮玠の真の死因を握る重要な証拠は灰となってしまうのか。
朝廷の権力闘争と本格法医学ミステリーがさらに激しく交差する展開から、一瞬たりとも目が離せません。
つづく