ストーリー
物語の主人公は、プ・セミ。昼間、彼女はタラバガニ専門レストランで働く、一見ごく平凡なチームマネージャー。少しお人好しな性格で、二人の親友とは「三姉妹」のように、時に騒がしく、時に支え合いながら穏やかな日常を送っている。
しかし、それは彼女の表の顔に過ぎなかった。
夜の帳が下りると、セミは冷徹な別人へと変貌する。彼女の真の姿は、自身が働くレストランを所有する財閥一族のために、あらゆる厄介事を秘密裏に処理する「始末屋」なのだ。一族内部の権力争いから、世間に知られてはならないスキャンダルまで、彼女は影の存在として静かに、そして完璧に問題を解決していく。
そんなセミの前に現れるのが、正義感あふれる強力班(凶悪犯罪専門チーム)の刑事カン・ソンテ(パク・ジヒョン)。エネルギッシュで不正を一切許さない彼女は、ある事件を捜査する中で、その事件を秘密裏に「処理」しようとしていたセミと運命的に出会ってしまう。
法と正義を代表する刑事と、グレーゾーンで暗躍する始末屋。光と影、正反対の立場にいる二人が出会うとき、コミカルでスリリングな「猫とネズミの追いかけっこ」が幕を開ける。
【見どころ】
1. 昼の顔と夜の顔、キム・ゴウンの圧巻の演じ分け
本作最大の見どころは、主人公プ・セミが持つ二面性です。昼間は物腰が柔らかく、周囲に気を遣う平凡な会社員。しかし夜には、財閥の汚れ仕事を請け負う冷徹で大胆な「始末屋」へと豹変します。この極端なギャップを、”カメレオン女優”と名高いキム・ゴウンがどのように演じ分けるのかに注目です。作品ごとに全く違う顔を見せる彼女が、柔和な表情と鋭い眼光をシームレスに行き来する圧巻の演技は、観る者を惹きつけて離さないでしょう。
2. 正義の刑事 vs 闇の始末屋、予測不能なW主演の化学反応
物語をさらに面白くするのが、パク・ジヒョン演じる熱血刑事カン・ソンテの存在です。悪を決して許さず、事件解決のためならどこまでも突き進む正義の塊である彼女。そんなカン刑事が追う事件の裏で、秘密裏に暗躍するのがセミです。
一人は法の下で「光」の世界に立ち、もう一人は法をすり抜け「闇」の世界で生きる。決して交わるはずのなかった二人が、一つの事件をきっかけに奇妙な関係を築いていきます。お互いの正義と目的がぶつかり合う中で生まれる、緊張感あふれる駆け引きと、思わず笑ってしまうようなユーモラスなやり取り。この予測不能な二人の化学反応(ケミストリー)が、物語に深い奥行きと興奮をもたらします。