韓国ドラマ「暴君のシェフ」あらすじネタバレと感想

ストーリー

現代フランスで活躍するミシュラン三つ星シェフ、ヨン・ジヨン(イム・ユナ)。彼女は、フランス最高峰の料理大会で優勝したその日、父から託された古い料理本『望雲録』の不思議な力によって、500年前の朝鮮時代へタイムスリップしてしまう。

そこで出会ったのは、絶対的な味覚を持つが、歴史上最悪の暴君として恐れられる王、イ・ホン(イ・チェミン)。命の危機に瀕したジヨンは、現代の知識を活かした斬新なフュージョン料理クリーム唐辛子味噌ビビンバで暴君の胃袋を掴み、王専属の料理人待令熟手(テリョンスクス)として宮仕えをすることになる。

慣れない宮廷での生活、現代とは全く異なる食材や調理環境、そして渦巻く権力争い。ジヨンは、絶対的な嗅覚を持つ宮女ソ・ジャングムの助けを借りながら、命がけで王の厳しい舌を満足させなければならない。

口に合わなければ、即刻打ち首。そんな過酷な状況の中、ジヨンは無事に生き延び、現代へ帰る道を見つけることができるのか。そして、タイムスリップの鍵を握る『望雲録』に秘められた愛の物語と、暴君イ・ホンとの間に芽生える予測不能なロマンスの行方は――。

見どころ

1. タイムスリップ×宮廷料理×ロマンスの斬新な融合

現代の天才フレンチシェフが朝鮮時代にタイムスリップし、歴史上の暴君に料理を振る舞うという奇想天外な設定が本作最大の魅力です。ステーキやパスタといった現代料理と、朝鮮時代の宮廷料理が融合した、独創的で美味しそうな料理の数々が視覚を楽しませてくれます。命がけのサバイバルと、時を超えた甘く危険なロマンスが同時に楽しめる、新感覚のファンタジー・ラブコメディです。

2. イム・ユナとイ・チェミンの新鮮な化学反応

主演は、世界的な人気を誇る少女時代のイム・ユナと、ドラマヒエラルキーで注目を集めた若手俳優イ・チェミン。明るく芯の強いシェフを演じるイム・ユナと、冷酷な暴君の顔と美食家としての一面を併せ持つ複雑な王を演じるイ・チェミンの組み合わせは、放送前から大きな話題を呼びました。二人が織りなすツンデレな関係性の変化や、ロマンチックなシーンは多くの視聴者を魅了しています。

3. ヒットメーカーが手掛ける壮大な世界観

演出は、日本でも大ヒットした『星から来たあなた』や『根の深い木』を手掛けたチャン・テユ監督が担当。タイムスリップというファンタジー要素に加え、宮廷内の権力闘争や人間模様をスリリングに描き出し、物語に深みを与えています。放送開始後、視聴率は回を重ねるごとに上昇し、韓国国内だけでなくNetflixを通じて世界中で人気を博しています。

4. 主人公を支える魅力的なキャラクターと本格的な料理シーン

主人公ジヨンの役作りのため、イム・ユナは専門家から3ヶ月間の料理指導を受け、見事な包丁さばきを披露しています。また、絶対嗅覚でジヨンを助ける宮女や、彼女を陥れようと画策するライバルなど、個性豊かな登場人物たちが物語を一層盛り上げます。特に、明国の料理人と国の威信をかけて戦う料理対決のシーンは、手に汗握る展開で大きな見どころの一つです。