ストーリー
千年にわたる長い眠りから目覚めたランプの精霊、イブリース(キム・ウビン)。彼は、感情が豊かすぎるあまり時に厄介事を引き起こす、少しお調子者な精霊だ。そんな彼が現代で出会ったのは、生まれつき感情が乏しく、反社会性パーソナリティ障害と診断された少女キ・ガヨン(ペ・スジ)。ガヨンは祖母の決めた厳格なルールのもと、毎日を淡々と生きており、人生に何の情熱も抱いていなかった。
イブリースはガヨンに「3つの願いを叶えてやろう」と持ちかける。しかし、その目的は善意からではなかった。実は、ガヨンの前世こそが、イブリースを千年間もランプの中に閉じ込めた張本人。彼は復讐を果たすために、彼女の転生した姿を探し続けていたのだ。
願い事にも、そして目の前に現れた精霊にも全く興味を示さないガヨン。しかし、ある出来事をきっかけに、彼女はイブリースと命がけのゲームを始めることになる。復讐心から始まった二人の関係は、数々の騒動を巻き起こすうちに、やがて誰も予測できなかった、火花散るロマンチックな運命へと変わっていく――。
【見どころ】
1. 「感情過多な精霊」×「感情のない人間」――斬新な設定が織りなす予測不能なラブストーリー
本作の最大の魅力は、「感情が豊かすぎるランプの精霊」と「感情を失くした人間」という正反対の二人が主人公である点です。復讐のために近づいたはずの精霊が、感情のないヒロインに振り回され、次第に惹かれていくという展開は、ファンタジーラブコメの新たな地平を切り開きます。特に、反社会性パーソナリティ障害とされながらも、誰よりも法律や秩序を重んじるという皮肉な一面を持つヒロイン・ガヨンのキャラクター造形は非常にユニークで、物語に深い奥行きを与えています。
2. 『トッケビ』の脚本家キム・ウンスクが贈る、笑いと涙の傑作!
脚本を手掛けるのは、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『シークレット・ガーデン』『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など、数々の大ヒット作を生み出してきた名脚本家キム・ウンスク。彼女の真骨頂である、心に響く詩的なセリフ回しと、思わずクスッと笑ってしまうテンポの良いコミカルな掛け合いは本作でも健在。壮大なファンタジーの世界観の中で、笑いと涙、そして胸を締め付ける切ないロマンスが巧みに描かれます。
3. キム・ウビン×ペ・スジ、7年ぶりの再共演で魅せる完璧な化学反応(ケミストリー)
主演を務めるのは、『むやみに切なく』以来7年ぶりの再共演となるキム・ウビンとペ・スジ。
キム・ウビンは、精霊の呪文を唱えるカリスマ的な姿から、現代社会に戸惑うコミカルな姿、そして強気なヒロインの前でたじろぐ可愛らしい姿まで、多彩な魅力を持つ精霊イブリースを完璧に演じきっています。
一方のペ・スジは、感情の起伏がないという非常に難しい役どころを見事に体現。その安定した演技力は、キム・ウビンとの息の合ったコンビネーションを生み出しています。特に物語の後半、愛する人を失い絶望の淵に立たされた彼女が感情を爆発させるシーンは圧巻で、その魂を揺さぶる演技は多くの視聴者の涙を誘うことでしょう。
4. アン・ウンジン、ソン・ヘギョなど、脇を固める豪華俳優陣
主演の二人だけでなく、『賢い医師生活』のアン・ウンジン、『パチンコ』のノ・サンヒョン、『梨泰院クラス』のイ・ジュヨンといった実力派俳優たちが脇を固め、物語を一層豊かなものにしています。さらに、『ザ・グローリー』で脚本家とタッグを組んだソン・ヘギョや、キム・ジフンが特別出演することも大きな話題となっており、見逃せないポイントです。
全13話ネタバレ
キャスト、登場人物

イブリース
キム・ウビン

ガヨン
ペ・スジ