あらすじ

第三十話は、徐晉(じょ・しん)と傅容(ふ・よう)の衛陽(えいよう)城での出来事を中心に描いています。

徐晉(じょ・しん)は宮中から密かに持ち出された真珠と玉の飾り紐の調査のため、夜に闇市を訪れます。そこで、彼の従妹に扮した西河郡主(せいがぐんしゅ)と偶然出会います。

一方、傅容(ふ・よう)は賭博場で金を使い果たし追い出されてしまいますが、付き人の安(あん)王の助けを借りて闇市へ入ります。闇市で傅容(ふ・よう)は持ち前の機転と技を活かし、西河郡主(せいがぐんしゅ)が失くした玉の腕輪を取り戻し、さらに徐晉(じょ・しん)の居場所を見つけ出します。

しかし、再会した傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)に別れを切り出します。疲れてしまったこと、そして自分や家族を危険に巻き込みたくないというのがその理由でした。徐晉(じょ・しん)は受け入れがたいながらも、傅容(ふ・よう)が去っていくのを見送るしかありませんでした。

この他に、如意(にょい)楼の残党が再建を企む動きや、傅容(ふ・よう)が清風寨に潜入し情報収集を行うアクションシーンなども描かれています。

ネタバレ

徐晉(じょ・しん)は傅容(ふ・よう)の決心に心を痛めながらも、彼女の意思を尊重することにしました。傅容(ふ・よう)に手紙を書こうとしますが、何を書いていいのか分からず、何度も筆を置きます。一方、呉白起(ごはくき)は傅容(ふ・よう)が傅(ふ)府に戻らず衛陽(えいよう)城へ直行したと知り、安全のため傅(ふ)府に護衛をつけます。

傅容(ふ・よう)は賭場で金が尽き追い出されますが、諦めずに情報収集のため、賭場を拠点に調査を始めます。そこに安(あん)王が現れ、傅容(ふ・よう)を支え、二人は共に捜査を進めます。

一方、徐晉(じょ・しん)は事件の手がかりを得るため、深夜に鬼市を訪れます。西河郡主(せいがぐんしゅ)もこっそりと彼を追っていました。薄闇い鬼市では、人々は謎めいた行動をし、口数も少なめです。徐晉(じょ・しん)は魈爺(しょうや)の案内で宮中から流出したと思われる真珠や玉の飾りを見つけ、盗賊たちを素早く捕らえます。

傅容(ふ・よう)と安(あん)王も鬼市で幻露石を見つけ、傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)を思い出します。安(あん)王は傅容(ふ・よう)が気に入った様子を見て、それを買い与えます。さらに進むと、傅容(ふ・よう)は露店商が西河郡主(せいがぐんしゅ)の失くした腕輪を持っているのを発見します。腕輪を取り戻すため、鬼市のルールに従い目隠しで品物を当てるゲームに挑戦し、知恵を駆使して腕輪を手に入れます。同時に、西河郡主(せいがぐんしゅ)と徐晉(じょ・しん)の行方の手がかりも掴みます。しかし、手がかりを元に黒いテントを見つけますが、徐晉(じょ・しん)は既に去った後で、縛られた二人の男が残されていました。

帰路についた傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)と出会います。傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)に、自分は粛(しゅく)王妃には向いていない、徐晉(じょ・しん)のそばにいると危険が多い、如意(にょい)楼と家族を守りたいので、別れたいと告げます。傅容(ふ・よう)の決断に徐晉(じょ・しん)は悲しみをこらえ、何も言わず、もう一度決意を確認するのみです。傅容(ふ・よう)は辛いながらも、自分の意思を改めて伝え、安(あん)王と共に去っていきます。徐晉(じょ・しん)は一人残され、悲しみに暮れます。

その後、徐晉(じょ・しん)は許嘉(きょ・か)に清風寨で情報収集をするよう命じます。一方、傅容(ふ・よう)は安(あん)王に連れられ、衛陽(えいよう)城を一望できる丘に登ります。安(あん)王は傅容(ふ・よう)に、時が来れば真実が明らかになると言います。

文刑(ぶん・けい)は安(あん)王に、小七(しょうしち)と小八(しょうはち)たちが如意(にょい)楼の再建を計画しているという情報を報告しますが、詳細は不明です。安(あん)王は文刑(ぶん・けい)に如意(にょい)楼の闇号を記録させ、顧沅(こ・げん)に分析をさせます。

傅容(ふ・よう)は帰る途中、清風寨の山賊の襲撃に遭い、荷車に隠れて山寨に潜入します。そこで、山賊たちが数日前に都から運ばれてきた宝物の話をしているのを耳にします。傅容(ふ・よう)が聞き耳を立てていると、紅衣の女が地面に落ちた美しい簪に気づき、その隙に傅容(ふ・よう)は背後から棒で女を気昏倒させます。

第30話の感想

第30話は、傅容(ふ・よう)と徐晉(じょ・しん)の関係性が大きく変化する、非常に切ないエピソードでした。傅容(ふ・よう)は自らの意思で徐晉(じょ・しん)と別れを選び、独立した道を歩み始めます。徐晉(じょ・しん)への想いは残しつつも、如意(にょい)楼と家族を守るため、そして自らの危険を避けるために下した苦渋の決断だったのでしょう。彼女の強い意誌と覚悟が感じられ、胸が締め付けられる思いでした。

一方、徐晉(じょ・しん)は傅容(ふ・よう)の決断を受け入れざるを得ない状況に、深い悲しみを隠しきれません。何も言わず、ただ彼女の決意を確認する姿は、彼の傅容(ふ・よう)への深い愛情と尊重を表しているようでした。二人が別れの言葉を交わすシーンは、互いを想いながらもすれ違ってしまう切なさが、ひしひしと伝わってきました。

また、このエピソードでは、傅容(ふ・よう)の機転と行動力が際立っていました。金が尽きても諦めずに情報収集を続け、鬼市でのゲームで見事腕輪を取り戻すなど、彼女の賢さと勇敢さが発揮されていました。安(あん)王のサポートも心強く、二人の協力関係が今後どのように展開していくのか、期待が高まります。

つづく