あらすじ

王思慕の訪問で許家は大わらわ。自殺を図ろうとした許新年(シュー・シンニエン)は許七安(シュー・チーアン)の機転で救われ、王思慕からの励ましで立ち直る。一方、朝廷では魏淵(ウェイ・ユエン)が王貞文を利用して不正役人の一掃を計画。許七安の提案で、その手柄は許新年のものとなり、王貞文は危機を脱する。その後、王貞文は魏淵の真意を知り、彼への認識を改めるのだった。

ネタバレ

前回、科挙の試験でとんだ災難に見舞われた許新年(シュー・シンニエン)、今回は一体どうなっちゃうの!?とハラハラドキドキで見守った方も多いんじゃないでしょうか?

王思慕(おうしぼ)の気遣いと許家のドタバタ劇!

まず登場したのは、我らがヒロイン(候補?)、王思慕ちゃん!許新年(シュー・シンニエン)のお父さんお母さんには心のこもった贈り物を、そして許新年(シュー・シンニエン)の妹ちゃんには、なんと超高級コスメ!…って、あれ?妹ちゃん、あんまり嬉しそうじゃない?さすが王思慕、すかさず「これ、最近めっちゃ流行ってる本なんだけど…」と、妹ちゃんが大好きな恋愛小説をプレゼント!これには妹ちゃんもニッコニコで、すぐさまお茶を淹れてあげる変わりよう(笑)。現金なもんだけど、可愛いから許す!

さて、場も和んだところで王思慕が切り出します。「私のせいで、許新年様が気を落とされているのでは…」と。いやいや、あなたのせいじゃないよ!でも、そう思っちゃうのが健気で可愛いんだよねぇ。

一方、当の許新年はというと…なんと部屋で首を吊ろうとしてるじゃないですか!「こんな屈辱、もう生きていけない…!しかも、将来俺の出世を左右する王大人にまで睨まれちゃったし…」って、おいおい、早まるな!そこへ何も知らないお父さん、許平志(シュー・ピンジー)が「新年~、王さんのお嬢さんが来てるぞ~」なんて、のんきにドアをガラッ!

さあ大変!息子が首吊り未遂!慌ててドアを閉めるお父さん!続いてお母さんもドアを開けて「新年…」って、息子がどんよりしてるのを見て、またまたピシャリ!「あ、あの、新年は今、読書の真っ最中でして…邪魔しない方が…」って、苦しすぎる言い訳(笑)。

でもね、王思慕は騙されませんよ。「ふーん?」って感じで、ついに自らドアを開けちゃいます!するとそこには…なんと!許新年が真面目に読書してるじゃありませんか!傍らでは、我らが許七安(シュー・チーアン)兄貴が墨をすってる!お父さんお母さんがポカーンとしてると、許七安がこっそり手元の縄を見せて目で合図。なるほど、兄貴が一枚噛んでたわけね!さすが!

王思慕も、許新年の落ち込みっぷりは察したみたい。そっと小さな石を置いて、「お大事に…」と一言残して去っていきました。この石、一体何なの?と不思議がる許七安に、許新年がドヤ顔で解説。「これはね、『我が心、堅きこと磐石のごとく、摧(くだ)くべからず』って意味だよ!」。つまり、「私のあなたへの想いは、岩のように固くて壊れないわ!」ってこと!うおおお!王思慕、やるじゃん!これには許新年も、「もう死にたいなんて思わない!」と完全復活!単純だけど、そこがいい!

魏淵(ウェイ・ユエン)の深謀遠慮と許七安のファインプレー!

場面は変わって朝廷。皇帝陛下は、役人の綱紀粛正を王貞文(おうていぶん)に丸投げ!いや、託した!魏淵(ウェイ・ユエン)もこの機に乗じて、朝廷内の腐った奴らを一掃しようと画策。こっそり役人の人事ファイルからヤバい奴らの記録を抜き取っちゃいます。

でも、この極秘ファイルを王貞文に渡すには、信頼できる運び屋が必要。そこで白羽の矢が立ったのが、我らが許七安!魏淵(ウェイ・ユエン)の狙いは、許新年のやらかしを帳消しにするために、許七安に手柄を立てさせて王貞文に恩を売ること。

しかし、許七安はさらに一枚上手でした!「親父殿、この手柄、俺じゃなくて弟の許新年に譲りません?あいつが直接王大人に渡せば、あいつも評価されるでしょ?」だって!なんて弟思いなんだ!そして、なんて頭がキレるんだ!

その夜、王貞文の屋敷はてんやわんや。皇帝から「不正役人の証拠を見つけろ!さもなくばクビだ!」なんて言われちゃって、もう絶体絶命!そこへ娘の王思慕が、「お父様、これが…」と例の密書を差し出します。九死に一生を得た王貞文!娘からは「許新年様のお手柄よ!」と聞かされますが、百戦錬磨の王貞文、背後に魏淵がいることなんぞお見通しなのでした。

男たちの腹の探り合い、そして見えてきた真意

皇帝は王貞文の働きを大絶賛!辞職願いも却下されて、めでたしめでたし。朝議の後、王貞文は魏淵のもとを訪れます。魏淵はまず、王貞文を市場に連れ出し、庶民の生活に欠かせない食料の価格を見せます。そして、何気ない世間話。

やがて魏淵は、近いうちに自ら軍を率いて巫族(おそらく敵対勢力)を討伐するつもりだと告げます。そして、「その間、陛下をお守りし、朝廷を安定させて頂きたい」と王貞文に託すのです。

この言葉を聞いて、王貞文はハッとします。今まで魏淵のことを、権力争いに明け暮れる男だと思っていた。しかし、その真意は朝廷内のちっぽけな勢力争いなどではなく、天下国家を憂い、民を思う心にあったのだと!「今まで、儂はあやつのことを見誤っておった…」と、魏淵の器の大きさに気づかされるのでした。いやー、男たちの腹の探り合い、そして最後に分かり合えるって、胸アツ展開ですね!

次回、魏淵の巫族討伐はどうなるのか?そして、許新年と王思慕の恋の行方は?ますます目が離せません!

つづく