ついに迎えた『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』最終回!いや~、もうね、最後までハラハラドキドキの連続で、テレビの前で叫びそうになっちゃいましたよ!特に慕容高鞏(ぼようこうきょう)の執着っぷりには、もはや恐怖すら覚えましたね…。それでは、早速いってみましょう!涙なしには語れない、怒涛の最終話のネタバレあらすじです!

狂気を装う歩音楼(ほいんろう)、試される皇帝の心

物語は、歩音楼(ほいんろう)が本当に狂ってしまったのか、皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)が疑心暗鬼になるところからスタート。側近の于尊(うそん)の入れ知恵で、皇后の婉婉(えんえん)と一緒に浮図塔へ様子を見に行くんですね。そこで歩音楼(ほいんろう)は、例の「魚大仙」を抱きしめて、意味不明な詩をぶつぶつ…。これにはさすがの慕容高鞏(ぼようこうきょう)も動揺を隠せず、慌てて塔を後にします。いや~、歩音楼の演技力、アカデミー賞ものですよ!

でもね、歩音楼はただ狂ったフリをしていたわけじゃないんです。なんと、その魚大仙の内側には、肖鐸(しょうたく)からのメッセージが隠されていたんですよ!もう、この展開には「キター!」ってなりましたね。そして、侍女が持ってきた蝋燭の油をこっそり集める歩音楼。一体何に使うつもりなんでしょうか…?そんな中、夜空に浮かぶ孔明灯。それは、肖鐸(しょうたく)からの「諦めるな」という無言のメッセージ。歩音楼の口元に浮かぶ笑みが、切なくて美しかったですねぇ。

崩壊寸前の国と、皇帝の孤独な闇

一方、宮廷の外では、肖鐸(しょうたく)不在のせいで国は大混乱。民は苦しみ、役人たちは逃げ出す始末。慕容高鞏は「肖鐸がいなければ、自分は何もできないのか…」と、孤独と無力感に苛まれます。悪夢にうなされ、夢の中では歩音楼が灯籠で彼を照らしてくれるものの、すぐに灰のように消えてしまう…。このシーン、慕容高鞏の心の闇がこれでもかと描かれていて、ちょっと同情しちゃいそうになりましたよ(いや、しないけど!)。

そんな慕容高鞏を見かねた婉婉は、彼が精神安定のために「寒食散」というヤバい薬を大量に服用していることを知って激怒!なんとか気晴らしさせようと、灯会を開くことを提案します。美しい灯籠が飾られた宮中を見て、慕容高鞏はかつて自分が「灯籠王爺」と呼ばれ、歩音楼が屈託なく笑いかけてくれた日々を思い出します。そして、再び歩音楼に会うため、浮図塔へ向かうのでした。

決死の救出劇!炎に誓う未来

その頃、肖鐸たちはなんと灯籠の中に隠れて宮中への潜入に成功!さすが肖鐸、やることが大胆不敵!しかし、浮図塔に近づいたところで、慕容高鞏と鉢合わせ!ひぃぃぃ、絶体絶命!

慕容高鞏は、塔の扉を開けることなく、歩音楼に過去の思い出を語りかけます。そして…なんと、鍵をその場に捨ててしまうんです!「これで歩音楼は永遠に自分のそばにいる。たとえ生きていられなくても…」って、歪んだ愛が暴走しすぎでしょ!もう、サイコパスの域ですよ、これは!

塔の中に閉じ込められた歩音楼。しかし、彼女には秘策がありました!そう、あの集めていた蝋燭の油です!歩音楼は覚悟を決め、塔に火を放ちます!燃え盛る炎の中、間一髪で現れたのは、もちろん我らが肖鐸!塔の扉を蹴破り、歩音楼を救い出します!このシーン、本当にカッコよかった!そして肖鐸は、自分の短刀を炎の中に投げ入れます。これは、過去の執念と決別し、歩音楼と共に未来を生きるという固い決意の表れなんですね。泣ける…。

灯会の混乱、そして于尊の選択

燃え盛る塔を背に、二人は灯会の人混みの中へ逃げ込みます。しかし、そこには御林軍の姿が!肖鐸は歩音楼をかばい、咄嗟に築山の後ろへ。そこで二人を見つけたのは、なんと于尊!一瞬、時が止まったかのような緊張感…。しかし于尊は、しばらく考え込んだ後、何も見なかったかのようにその場を立ち去るんです。うぉぉぉ、于尊、あんた男だよ!この葛藤と決断には、胸が熱くなりましたね。

仮面の下の真実、そして皇帝の最期

灯会をさまよう慕容高鞏と婉婉の前に、仮面をつけた男女が現れます。そう、歩音楼と肖鐸です!慕容高鞏は、直感で彼らだと気づき、仮面を取るように迫ります。もうね、心臓バクバクですよ!まさにその時、于尊が「浮図塔が火事です!」と駆け込んできます。ナイスタイミング、于尊!この混乱に乗じて、歩音楼と肖鐸は宮中からの脱出に成功するのでした!

燃え落ちる浮図塔を、慕容高鞏はただ黙って見つめています。やがて于尊が戻り、「歩音楼様の御遺体が見つかりました」と報告。慕容高鞏は、表情一つ変えずにその場を去ろうとしますが…次の瞬間、力なく崩れ落ちるのでした。彼の野望も、執着も、全てが燃え尽きたかのように…。因果応報とはいえ、なんとも言えない幕切れでしたね。

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』主要キャラクターたちの結末

主人公とその仲間たち

  1. 肖鐸(しょうたく)

    • 絶大な権力を握る宦官として、長年弟の仇を討つ機会をうかがっていた肖鐸は、ついにその本懐を遂げます。最愛の女性・歩音楼(ほいんろう)と数々の困難を乗り越えた後、偽装死を企てて皇宮から脱出。身分を隠し、民間人として歩音楼と穏やかで幸せな日々を送ります。脚本家の構想によると、二人の間には二人の子供が生まれ、かつての部下たちと共に食堂を営み、満ち足りた生活を送ったとされています。

  2. 歩音楼(ほいんろう)

    • 先帝の側室で、殉死させられそうになったところを肖鐸に救われた歩音楼。その後、宮廷の権力争いに巻き込まれていきます。肖鐸と深く愛し合いますが、皇権の圧力により何度も危機に直面します。最終的には、狂ったふりをして皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)を欺き、炎上する浮図塔から肖鐸によって救い出され、共に都を離れます。その後は肖鐸と食堂を営み、お互いにとってかけがえのない存在となりました。

  3. 曹春盎(そう しゅんおう) と 彤雲(とううん)

    • 肖鐸の腹心である曹春盎(そう しゅんおう)は、最後まで忠誠を尽くし、肖鐸と歩音楼の皇宮脱出を助けます。彼は歩音楼の侍女である彤雲(とううん)と恋に落ち、最終的に二人で皇宮を離れ、ささやかな商売をしながら平穏な日々を過ごしました。

  4. 慕容婉婉(ぼようえんえん) と 宇文良序(うぶん・りょうじょ)

    • 快活な性格の皇女・慕容婉婉(ぼようえんえん)は、何度も肖鐸と歩音楼の危機を救います。彼女は宇文良序と愛し合うようになり、最終的に宇文良序は南苑王(なんえんおう)兼駙馬(ふば/皇女の夫)となります。二人は共に幼い皇帝を補佐し、国の安定に貢献しました。

主な敵対者たち

  1. 慕容高鞏(ぼようこうきょう)

    • 皇帝に即位後、次第に猜疑心深く残虐な本性を現し、権力のためには手段を選ばず、皇太后を幽閉し、民を虐げました。歩音楼への異常な執着が原因で周囲の信頼を失い、さらには男性としての機能不全の噂が広まったことで精神的に打ちのめされ、薬物(寒食散)に溺れます。3年後、自らの罪を認める詔(みことのり)を書き残して出家。皇位を傍系の幼帝に譲り、慕容婉婉(ぼようえんえん)が垂簾聴政(すいれんちょうせい/幼帝に代わって政治を行うこと)を行いました。

  2. 栄安(えいあん)皇后(えいあんこうごう)

    • 先帝の皇后であり、野心家で肖鐸に歪んだ執着を見せました。肖鐸と慕容高鞏を操ろうとしますが、権力闘争の中で徐々に力を失います。自身の敗北を悟ると絶望し、最終的には井戸に身を投げて自ら命を絶ちました。

  3. 孫泰清(そんたいせい)

    • 栄王(えいおう)府の執事であり、物語の最大の黒幕の一人。裏で慕容高鞏を唆して闇堕ちさせ、皇権を掌握しようと画策します。南苑王のスパイとして慕容高鞏を利用し肖鐸と対立させましたが、慕容高鞏が失脚すると後ろ盾を失い、その勢力も瓦解しました。

  4. 李美人(りびじん)

    • 気弱な後宮の妃。歩音楼に殉死を免れる手助けをされますが、皇陵で総管の劉公公(りゅうこうこう)に虐げられます。家族を殺されたことで絶望し、慕容高鞏と手を組んで肖鐸を陥れようとします。しかし、最終的にはかつて受けた歩音楼の恩に報いるため、毒を飲んで自害しました。

  5. 歩夫人(ほふじん)

    • 歩音楼の継母。一族の利益のために何度も歩音楼を陥れようとし、李美人に歩音楼の暗殺を唆すことまでしました。最終的にその悪事が慕容高鞏に露見し、正妻の娘としての身分を失い、自らの行いの報いを受けました。

  6. 劉公公(りゅうこうこう)

    • 皇陵の総管。李美人を虐待し、彼女を支配しようとしました。歩音楼の策によってその悪行が暴かれ、慕容高鞏の命により杖刑に処され死亡しました。

  7. 夢解語(むかいご)

    • 慕容高鞏の策士。表向きは忠誠を誓っていましたが、実際には別の思惑を抱いていました。最終的には歩音楼を守るため、宇文良序の追手から彼女を庇い、愛する人の腕の中で息絶えました。

その他のキャラクター

  • 宇文良序(うぶん・りょうじょ)

    • 南苑王として、慕容婉婉と共に国政を補佐し、最終的に彼女と結婚して駙馬となりました。

  • 于尊(うそん)

    • 肖鐸の部下。肖鐸と歩音楼が逃亡したことに気づきますが、彼らの境遇に同情し、その事実を隠蔽することで危機からの脱出を助けました。

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』最終回 感想

歩音楼の知恵と勇気、そして肖鐸の揺るぎない愛が胸を打ちました。特に、歩音楼が自ら塔に火を放つシーンは、彼女の覚悟の強さを感じさせ、見ているこちらも手に汗握りました。

慕容高鞏の歪んだ執着心は最後まで恐ろしかったですが、彼の孤独や心の闇を思うと、一概に憎みきれない複雑な気持ちも残ります。彼の最期は、ある意味で自業自得とはいえ、どこか寂しさを感じさせるものでした。

そして、于尊が見せた人間味あふれる葛藤と苦渋の決断には、思わず唸らされました。彼の選択が、二人の未来を繋いだと言っても過言ではないでしょう。

全体を通して、登場人物それぞれの運命が深く心に刻まれ、見応えのある最終回だったと感じています。愛と策略が絡み合う壮大な物語の結末に、大きな満足感を覚えました。

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