あらすじ

封后大典の日、肖鐸(しょうたく)は歩音楼(ほいんろう)を救出しようとするが、慕容高鞏(ぼようこうきょう)の罠にはまり捕らえられ、五馬分屍の刑に処されそうになる。歩音楼は目の前でその光景を見て精神を病み、民衆は慕容高鞏の暴虐に反旗を翻す。混乱の中、曹春盎(そう しゅんおう)の活躍で肖鐸は救われるが、歩音楼は慕容高鞏によって浮図塔に監禁されてしまう。慕容高鞏は自らの悪事が露見することを恐れ、反対する者を次々と殺害し狂気に染まっていく。肖鐸は婉婉(えんえん)の協力を得て、歩音楼救出の策を練る。

ネタバレ

まずね、お祭りムードで賑わう大通りを進む皇后の車列。そこにいきなり現れた覆面男!于尊(うそん)は「さては肖鐸(しょうたく)だな!」って感じで追いかけるんだけど、これがまさかの罠!敵の思うツボ、お見事な調虎離山の計ってやつよ。

その頃、皇后の車列は一瞬、不気味な静寂に包まれるの。そして次の瞬間、御林軍の中から裏切り者が出てきて大混乱!肖鐸(しょうたく)はあっという間に皇后の馬車にたどり着くんだけど…そこにいたのは歩音楼(ほいんろう)じゃなくて、なんと歩音閣(ほいんかく)!「歩音楼(ほいんろう)は慕容高鞏(ぼようこうきょう)と一緒の馬車よ!」って歩音閣(ほいんかく)が叫んだ途端、馬車めがけて矢の雨が!肖鐸はさすがの手練れでなんとかかわすんだけど、か弱い歩音閣は胸を射抜かれちゃうの…もう、悲しすぎるわ…。

歩音閣の最期に一瞬心を痛めた肖鐸も、矢を受けてしまうのよ。そこへ憎き慕容高鞏(ぼようこうきょう)が登場。肖鐸も覚悟を決めて頭巾を投げ捨て、正体を現すんだけど…慕容高鞏、意外と身軽で短刀をかわしやがった!怒りに燃える肖鐸が馬車に向かおうとしたら、なんと慕容高鞏は歩音楼を眠らせて人質に!卑怯すぎるでしょ!愛する歩音楼を盾にされたら、さすがの肖鐸も武器を捨てるしかないわよね…。あっという間に捕らえられて、手足も頭も縄でグルグル巻きにされちゃったの。

そして慕容高鞏の非情な命令、「肖鐸を衆人の前で五馬分屍の刑に処せ!」。ええええー!そんな残酷な!って思ってたら、歩音楼がゆっくり目を覚ますのよ。目の前で愛する肖鐸が引き裂かれそうになってる姿を見て、もう悲痛の極み。どうすることもできなくて、歩音楼は突然、狂ったように笑い出すの。その笑い声がまた不気味でね…。

すると群衆の中から「慕容高鞏は栄王(えいおう)殺しの卑怯者だ!」って叫ぶ声が!それをきっかけに民衆も次々に声を上げて、慕容高鞏への怒りが爆発するのよ。いいぞもっとやれー!って感じだったわ。

慕容高鞏は逆ギレして、于尊(うそん)に民衆を追い払うよう命令。その大混乱の中、颯爽と馬で現れたのが曹春盎(そう しゅんおう)!肖鐸を縛ってた縄をバッサバッサと斬り捨てて、もうヒーローみたい!自由になった肖鐸は、まるで檻から放たれた虎よ。邪魔する御林軍なんてあっという間に蹴散らしちゃうんだけど…歩音楼に近づこうとした瞬間、彼女が目の前で完全に壊れていく姿を見ちゃうの。于尊が駆けつけて慕容高鞏を助け、九郎(くろう)がなんとか肖鐸をその場から連れ出すんだけど、もう見てるこっちも辛すぎたわ…。

場面は変わって、みんなが曹春盎(そう しゅんおう)の心配をしてるんだけど、彼ったら一晩中だんまり。実は重傷を負ってて顔面蒼白…って、ええ!?大夫もなかなか来ないし、最後の力を振り絞って彤雲(とううん)のことを肖鐸に託して…って、感動のお別れシーンかと思いきや!肖鐸が曹春盎をグイッと押したら、ケロッとしてるじゃないの!なーんだ、仮病かよ!って感じで、彤雲(とううん)は大喜びで抱きついて、九郎(くろう)は「俺の涙を返せ!」って感じでプンプン。まったく、お騒がせな男だわ、曹春盎!でも、無事でよかったわよね。

一方、巷では「慕容高鞏が栄王(えいおう)を殺した」って噂が広まっちゃって、慕容高鞏はパニック状態。大臣たちと対策会議を開くんだけど、そこで「栄王の死の真相を徹底的に調べるべきだ」なんて正論を言った大臣が、まさかの慕容高鞏に刺殺されちゃうの!もう完全に狂ってるわ…。止めに入った太后にまで剣を向ける始末。孫公公(そんこうこう)が「これ以上過ちを犯してはなりませぬ」って諌めても、聞く耳持たず、なんと孫公公(そんこうこう)まで手にかけるなんて…もう救いようがないわね、この皇帝。

歩音楼が浮図塔に閉じ込められたって知った肖鐸は、もちろん助けに行く気満々。でも、宮中の仲間たちはもう撤退しちゃってるから、潜入するのは至難の業。どうしようってみんなが頭を抱えてたら、なんと婉婉(えんえん)から救いの密書が!協力して救出作戦を練ることになったの。そして婉婉(えんえん)は、于尊の手引きで慕容高鞏と一緒に浮図塔へ…。

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第35話 感想

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第35話、息をのむ展開の連続でした。華やかなはずの封后大典が一転、策略と裏切りが渦巻く緊迫した場面となり、画面から目が離せませんでした。

肖鐸が衆人の前で処刑されそうになる場面は、あまりにも衝撃的で胸が痛みました。愛する人を目の前で失いかける歩音楼の絶望と、狂気に染まっていく彼女の姿は痛々しく、見ていて辛かったです。慕容高鞏の非道な行いは、回を追うごとにエスカレートしており、彼の狂気が物語に不穏な影を落としています。

そんな中、曹春盎の負傷からのどんでん返しは、束の間の安堵と笑いをもたらしてくれました。彼の存在が、張り詰めた物語の中で良いアクセントになっていると感じます。

つづく