あらすじ

第三十六話は、皇帝の命により金翊衛(きんよくえい)が如意(にょい)楼を捜査するも、確たる証拠が掴めず、捕らえた者たちを厳しく拷問することができないという場面から始まります。成(せい)王は死罪を免れ、皇陵の修築に送られることになりました。一方、齊竺は成(せい)王こそが兄・齊策の仇であると知り、強い憤りと虚しさに襲われます。

徐晉(じょ・しん)と傅容(ふ・よう)の間には誤解が深まり、二人の関係は冷え込んでいきます。そんな中、如意(にょい)楼の一員である小十(しょうじゅう)が命を落とします。

追い打ちをかけるように、章晏(しょう・あん)が復讐に乗り出します。傅品言(ふ・ひんげん)を餌に如意(にょい)楼を焼き払おうと企てたのです。徐晉(じょ・しん)は傅品言(ふ・ひんげん)を救出しますが、二人は火の海から逃れることはできませんでした。傅品言(ふ・ひんげん)は徐晉(じょ・しん)を庇い、自らの命を犠牲にします。

この事件がきっかけで、傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)を深く疑い、傅家の門前払いにしてしまいます。しかし、傅宣(ふ・せん)は何か腑に落ちないものを感じ、傅容(ふ・よう)自身もまた、疑念を抱いています。

最後に、傅宣(ふ・せん)は降りかかる不幸に毅然と立ち向かう姿を、そして呉白起(ごはくき)はそんな彼女を支えようとする姿を見せます。

ネタバレ

安(あん)王の闇躍により、如意(にょい)楼の秘密が露呈し、内部告発者の小五(しょうご)も行方不明となる。皇帝の命で金翊衛(きんよくえい)が捜査に乗り出すも、証拠不十分で徐晉(じょ・しん)は拷問を禁じる。死罪を待つ成(せい)王だったが、毒の入っていない酒を賜り、皇陵の修繕を命じられる。この事実を知らない端妃(たんひ)は、斉竺(さいちく)に事態打開の策を相談されるが、兄・斉策(せい・さく)を死に追いやった張本人である成(せい)王を救った端妃(たんひ)母子に感謝している斉竺(さいちく)は、強い矛盾に苛まれる。

如意(にょい)楼の前で躊躇う徐晉(じょ・しん)と傅容(ふ・よう)は、蘭香(らんきょう)を通して言葉を交わし、互いに顧沅(こ・げん)への警戒と如意(にょい)楼からの離脱を促す。文刑(ぶん・けい)は小七(しょうしち)を監視し、夜、負傷した小十(しょうじゅう)を連れて三叔(さんしゅく)の屋敷に戻る小七(しょうしち)を目撃する。小十(しょうじゅう)は手遅れの重傷で、傅容(ふ・よう)の目の前で息を引き取る。小七(しょうしち)によると、金翊衛(きんよくえい)の襲撃は粛(しゅく)王の命令だったという。

傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)を問い詰めようとするが、安(あん)王の策略で如意(にょい)楼に罪を著せられた事実を知らない。徐晉(じょ・しん)も傅容(ふ・よう)が危険な組織に留まっている理由が分からず、二人の溝は深まる。如意(にょい)楼楼主となった傅容(ふ・よう)と、如意(にょい)楼捜査を命じられた徐晉(じょ・しん)は、もはや敵対する立場にあった。

掬水小築(きくすいしょうちく)で安(あん)王に救われた章晏(しょう・あん)は復讐に燃え、安(あん)王の計画に加担する。二日後の集市で徐晉(じょ・しん)を如意(にょい)楼におびき寄せ、火をつける計画だ。顧沅(こ・げん)は密かに計画を盗み聞きし、文刑(ぶん・けい)は徐晉(じょ・しん)に報告する。安(あん)王は顧沅(こ・げん)の利用価値を見出し、今は泳がせておく。

蘭香(らんきょう)は街で顧沅(こ・げん)を見かけ、傅容(ふ・よう)と共に後を追う。偶然にも金翊衛(きんよくえい)が付近にいるのを目撃するが、傅容(ふ・よう)は気に留めない。朝廷から戻った傅品言(ふ・ひんげん)は、章晏(しょう・あん)が偽造した傅容(ふ・よう)からの手紙を受け取り、如意(にょい)楼へ向かう。章晏(しょう・あん)は傅容(ふ・よう)だけでなく、彼女の周りの人間も巻き添えにする復讐を企んでいた。顧沅(こ・げん)は徐晉(じょ・しん)に傅容(ふ・よう)の危機を伝え、如意(にょい)楼へ誘導する。罠と承知の上で徐晉(じょ・しん)は向かい、許嘉(きょ・か)に顧沅(こ・げん)の監視を命じる。顧沅(こ・げん)は隙を見て許嘉(きょ・か)を熱湯で負傷させ、逃走する。

傅容(ふ・よう)は集市で顧沅(こ・げん)を見かけるが、見失ってしまう。徐晉(じょ・しん)は章晏(しょう・あん)の罠に嵌り、捕らえられた傅品言(ふ・ひんげん)を発見する。章晏(しょう・あん)が放火し、如意(にょい)楼は炎に包まれる。徐晉(じょ・しん)は章晏(しょう・あん)を倒すも脱出できず、傅品言(ふ・ひんげん)は徐晉(じょ・しん)を突き飛ばし、自身は章晏(しょう・あん)と共に炎の中に消える。

呉白起(ごはくき)は徐晉(じょ・しん)を連れ出し、後から到著した安(あん)王は消火を指示し、金翊衛(きんよくえい)に放火犯の追跡を命じる。現場に駆けつけた傅容(ふ・よう)は、逃げる金翊衛(きんよくえい)の姿と、如意(にょい)楼を出る際に金翊衛(きんよくえい)を見かけたことを思い出し、徐晉(じょ・しん)を疑う。さらに、母から傅品言(ふ・ひんげん)の行方不明を聞き、目の前の焼け跡を案じる。

傅(ふ)府には白幕が掛けられ、安(あん)王と粛(しゅく)王が弔問に訪れる。傅容(ふ・よう)は金翊衛(きんよくえい)の出現と火事の発生を結びつけ、徐晉(じょ・しん)を疑う。葛川(かつ・せん)と許嘉(きょ・か)は徐晉(じょ・しん)を弁護するが、決定的な証拠はなく、徐晉(じょ・しん)は沈黙を守る。傅容(ふ・よう)は徐晉(じょ・しん)に傅(ふ)府への出入りを禁じる。

傅宣(ふ・せん)は不審な点を感じつつも、徐晉(じょ・しん)を信じるべきか迷う。傅官(ふ・かん)は徹夜で疲労困憊し、傅容(ふ・よう)に促され休息する。傅宣(ふ・せん)は母の様子を見に行き、悲しみに暮れる母から洪(こう)村別荘の地契を託される。

呉白起(ごはくき)は傅宣(ふ・せん)を案じ、後院で待っていた。傅宣(ふ・せん)は冷淡な態度を取るが、それは呉白起(ごはくき)を巻き込みたくない一心からだった。呉白起(ごはくき)は傅宣(ふ・せん)の心中を察し、陰ながら支えることを誓う。

第36話の感想

第36話は、まさに怒涛の展開でした。安(あん)王の策略がついに牙を剝き、如意(にょい)楼は炎に包まれ、傅品言(ふ・ひんげん)は帰らぬ人となりました。この悲劇的な結末は、視聴者に大きな衝撃を与えたことでしょう。

特に印象的だったのは、傅容(ふ・よう)と徐晉(じょ・しん)の関係性の変化です。これまで互いに惹かれ合いながらも、様々な困難を乗り越えてきた二人ですが、今話では決定的にすれ違ってしまう。傅容(ふ・よう)は、目の前で燃える如意(にょい)楼と行方不明の兄の姿に、徐晉(じょ・しん)への疑念を深めます。一方徐晉(じょ・しん)は、真実を語ることができず、ただ沈黙を守るしかありません。二人の間の誤解と不信感は、もはや修復不可能なまでに広がっているように感じられ、今後の展開が不安になります。

また、安(あん)王の冷酷さと狡猾さが際立っていました。章晏(しょう・あん)を利用し、如意(にょい)楼を焼き払うだけでなく、傅品言(ふ・ひんげん)の命まで奪うその姿は、まさに悪の権化と言えるでしょう。彼の策略はあまりにも巧妙で、徐晉(じょ・しん)でさえも罠にはまってしまうほどでした。今後、安(あん)王がどのような陰謀を企むのか、非常に恐ろしいです。

つづく