百裏奇(ひゃくりき)と三稚子の対決当日、靖王(せいおう)と霓凰(げいおう)は武英殿へ早めに到著。梅長蘇(ばいちょうそ)は霓凰(げいおう)に、莅陽(りよう)公主からの忠告として、後宮の陰謀に気をつけ、口にする物に注意するよう伝える。

梁帝(りょうてい)が見守る中、百裏奇(ひゃくりき)は三稚子の剣陣に敗れ負傷。梁帝(りょうてい)は大喜び。百裏奇(ひゃくりき)は比武招親から脱落。霓凰(げいおう)は梁帝(りょうてい)に三稚子の罪を許し、自分の府で鍛えたいと願い出て、許可を得る。庭生(ていせい)はついに自由の身となる。

宴の後、霓凰(げいおう)は百裏奇(ひゃくりき)の負け方に疑問を抱く。梅長蘇(ばいちょうそ)は百裏奇(ひゃくりき)が江左盟の人間だと明かし、霓凰(げいおう)の気に入らない者が十傑に選ばれるのを防ぎ、穆府への義理立てだと説明。詳しい話をしようとした矢先、皇后が霓凰(げいおう)を正陽宮に呼び出す。二人は皇后が霓凰(げいおう)に危害を加えようとしているのではないかと疑う。霓凰(げいおう)は警戒しながら正陽宮へ向かうが、何も口にしなかった。

宮からの帰り道、梅長蘇(ばいちょうそ)は蕭景睿(しょうけいえい)と言豫津(げんよしん)から、誉王(よおう)府の廖延傑(りょうえんけつ)が二人を宮外で馬球に誘ったと聞き、霓凰(げいおう)を狙ったのは誉王(よおう)と皇后ではなく、太子と越貴妃(えつきひ)だと気付く。激怒のあまり、持病が悪化する。蒙摯(もうし)が到著し、蕭景睿(しょうけいえい)と言豫津(げんよしん)を遠ざける。梅長蘇(ばいちょうそ)は蒙摯(もうし)に靖王(せいおう)、皇后、穆青(ぼくせい)に霓凰(げいおう)救出の計画を伝えるよう指示。その頃、越貴妃(えつきひ)は皇后の宮から霓凰(げいおう)を昭仁宮(しょうじんきゅう)へ連れて行っていた。

越貴妃(えつきひ)は故郷の話で霓凰(げいおう)と酒を酌み交わす。皇后が毒を盛ると思っていた霓凰(げいおう)は、越貴妃(えつきひ)が杯を飲み幹すのを見て警戒を解き、「情絲繞」を飲んでしまう。侍女が太子と司馬雷(しばらい)の来訪を告げる。異変を感じた霓凰(げいおう)は退出を試みるが、目眩とふらつきに襲われる。最後の気力で司馬雷(しばらい)を倒し、殿から飛び出すも、宮に駆けつけた靖王(せいおう)の腕の中で倒れる。靖王(せいおう)は霓凰(げいおう)を昭仁宮(しょうじんきゅう)から連れ出そうとするが、越貴妃(えつきひ)と太子は侍衛に靖王(せいおう)を射殺するように命じる。靖王(せいおう)は機転を利かせ、太子を人質に取り、膠著状態となる。危機一髪、皇后が太皇太后と共に到著し、二人を昭仁宮(しょうじんきゅう)から連れ出す。

意識を取り戻した霓凰(げいおう)は怒りに燃え、養居殿へ行き、梁帝(りょうてい)に公正な裁きを求める。越貴妃(えつきひ)は言い逃れをするが、靖王(せいおう)が証言に現れる。越貴妃(えつきひ)はしらを切り通そうとするが、蒙摯(もうし)が昭仁宮(しょうじんきゅう)の外で外臣の司馬雷(しばらい)を捕らえたと報告。越貴妃(えつきひ)は観念し、太子をかばい、全ての罪を負う。梁帝(りょうてい)は越貴妃(えつきひ)を嬪に降格し、冷宮に幽閉する。

第5話 感想

第5話は、宮廷内の権力争いがより鮮明になり、息詰まる展開に目が離せませんでした。特に、霓凰(げいおう)を巡る陰謀は、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、緊張感溢れるシーンの連続でした。

梅長蘇(ばいちょうそ)の周到な計画が、太子の思わぬ行動によって崩れる様子は、彼の苦悩と焦りを際立たせていました。持病が悪化するほどの怒りと焦燥は、霓凰(げいおう)への想いと同時に、自らの計画の破綻による危機感も感じさせます。

一方、霓凰(げいおう)の凛とした強さと賢明さも印象的でした。「情絲繞」を盛られた後も、冷静さを失わず、機転を利かせて脱出しようとする姿は、まさに女傑と呼ぶにふさわしいです。靖王(せいおう)の登場と、皇后、太皇太后の介入による救出劇も、手に汗握る展開でした。

越貴妃(えつきひ)の冷酷さと狡猾さ、そして追い詰められた際の焦燥も、物語に深みを与えています。太子を守るために全ての罪を被る姿は、母性と同時に、権力への執著も感じさせます。

つづく