あらすじ
曼陀(ばんた)は妊娠を盾に李昞(りへい)の寵愛を独占し、邪魔な側室たちを追い出すことに成功する。一方、楊家に移り住んだ伽羅(から)は、夫となった楊堅(ようけん)と気まずい関係のまま、喪中を理由に別々の部屋で初夜を過ごす。互いに本心を隠したまま口論となり、早くも離縁の話が出る始末。しかし、眠る伽羅のうなされる姿を見た楊堅の心には、わずかな変化が訪れる。そんな中、楊堅は未だ曼陀への想いを断ち切れず手紙を送るが、父・楊忠(ようちゅう)に咎められそうになったところを伽羅に救われる。その手紙を受け取った曼陀は、楊堅の想いを確認して喜びつつも、自らの立場を盤石にするため、新たな策略を巡らせ始める。
ネタバレ
今回も目が離せない展開だったよね!特に、新婚ホヤホヤのはずの伽羅(から)と楊堅(ようけん)、そして相変わらずの策略家・曼陀(ばんた)から目が離せない第29話、さっそく振り返ってみよー!
計算ずくの妊娠?曼陀、隴西郡公府を掌握!
いやー、今回も曼陀はやってくれますね!わざと倒れてみせたら、なんとご懐妊!しかも、もう安定期に入ってるってんだから、用意周到というか何というか…。夫の李昞(りへい)は、もう年なのに跡継ぎが!って大喜び。そりゃもう、曼陀を宝物みたいに扱い始めちゃって。
ここぞとばかりに、侍女の秋詞(しゅうし)が「奥様(曼陀)は実家で冷遇されてたんですぅ」って涙ながらに訴えて、曼陀本人も「そうなの…ひどい目に…」って追い打ち。これで李昞はコロッと騙されちゃって、曼陀を疑ってた家臣を罰するわ、邪魔な側室や他の子供たちを屋敷から追い出しちゃうわで、あっという間に曼陀の天下!錦娘(きんじょう)たち側室はたまったもんじゃないけど、今の曼陀には逆らえないんだよねぇ。恐るべし、曼陀!
新婚なのに…伽羅と楊堅(ようけん)、気まずい初夜
一方、姉・般若(はんじゃく)の助言で楊家に引っ越した伽羅。初めて楊堅(ようけん)と、その父・楊忠(ようちゅう)と食卓を囲むんだけど、まぁ〜気まずい!伽羅の手料理は絶品で楊忠パパには好評だったんだけどね。
楊忠パパは気を利かせて「若夫婦のために部屋を用意したぞ!」って言うんだけど、伽羅は「父の喪中なので、一年は同衾できません」ときっぱり。結局、別々の部屋で寝ることに。楊堅は伽羅がいるだけで落ち着かない様子。側近の鄭栄(てい えい)に「初日からこれじゃ、この先何十年どうするんです?」なんてツッコまれる始末。皇后の妹なのに、夫に避けられるなんて、伽羅が可哀想すぎる…。
夜、眠れない楊堅は、伽羅との出会いを思い出してた。昔はあんなに明るくて可愛かったのに、今は家の不幸で…。ちょっと同情したのか、楊堅は伽羅の部屋のドア越しに謝るんだ。でも、寝てた伽羅は冷静に「どうせあなたは曼陀姉さんが忘れられないんでしょ?夫人(わたし)の座に執着しないから、一年くらいしたら理由をつけて離縁しましょ」って。さらに「私が離縁したって、宇文邕(うぶんよう)は気にしないわ」なんて言うもんだから、楊堅はカチン!ときて、結局、初夜から大ゲンカ!前途多難すぎるでしょ、この夫婦!
眠れない夜と、優しい一面
でもね、その後、楊堅は伽羅が寝言で「お父様、行かないで…」って泣いてるのを聞いちゃうんだ。そっと部屋に入ると、眠ってる伽羅に無意識に腕を掴まれちゃって。寝顔を見てたら、楊堅の心も少し溶けたみたい。ベッドのそばで、伽羅に寄り添って朝まで過ごすのよ。朝、侍女の冬曲(とうきょく)に見られて、慌てて部屋を飛び出して「誰にも言うなよ!」って口止め。…なんだかんだ、楊堅も根は優しいのかも?
新たな火種と、曼陀の変わらぬ執着
話は変わって、宇文護(うぶんご) が般若(はんじゃく)のところにスパイの侍女を送り込むんだけど、これは伽羅が事前に手配してた武術の心得がある侍女たちのおかげで、事なきを得る。さすが伽羅!
一方、楊堅はやっぱり伽羅のことが気になって仕方ない。「なんであの子のことばかり…」って落ち着かない様子。心を落ち着かせるため?なのか、曼陀に「結婚したけど、君への誓いは忘れない」的な手紙を書いちゃうのよ…。これを父・楊忠に見つかって、また激怒!「まだ人妻(曼陀)と連絡を!?」って。またまた伽羅が「それは私が書いた手紙です!」って機転を利かせて、楊堅を救うんだけどね。伽羅、できた嫁すぎる…。
鄭栄は「曼陀様は嫁いで一年、一度も手紙をよこさないじゃないですか。もう忘れましょうよ」って言うんだけど、楊堅は聞かないんだなぁ。
その手紙を受け取った曼陀は、「まだ楊堅は私を愛してるのね!」ってニヤリ。李昞の子を妊娠してるくせに、まだ楊堅に気があるし、李昞が他の側室(錦娘とか)を可愛がるのも気に入らない。そこで、自分の髪を一房切って、「伽羅と楊堅の幸せを祈ってます」的な、これまた計算ずくの手紙を楊堅に送るの。うーん、この女、どこまでも計算高い!
曼陀、次なる標的は…?
妊娠中の曼陀は、嫉妬から嫌がらせを受けることも。錦娘なんて、部屋に毒サソリを放つ始末!でも、曼陀はただやられるだけじゃない。今度は李昞の長男・李澄(りちょう)を利用しようと企む。
李澄に会って、「私の子が生まれても、あなたの世子の地位を脅かすつもりはないわ。でも、私たちの仲を裂こうとする小者がいるかもしれないから気をつけて…」って、わざとらしく、しおらしく言うの。もちろん、暗に錦娘のことを言ってるわけ。これで李澄はまんまと錦娘を疑い始めて…。曼陀、してやったり!って感じだね。
つづく