あらすじ
父・独孤(どっこ)信(どっこしん)の葬儀で、皇帝・宇文毓(うぶんいく) は宇文護(うぶんご) への復讐を誓う。一方、楊堅(ようけん)は伽羅(から)との望まぬ結婚を受け入れるが、父の弔問を利用して宇文護から兵権を奪う策を練る。伽羅と般若(はんじゃく)は、宇文護への恨みを晴らすため、天罰に見せかけた計略を実行。般若の巧みな誘導により、兵権は宇文毓の手に戻る。しかし、楊堅と伽羅の関係はギクシャクしたまま。遠い地では、父の死を知った曼陀(ばんた)が、自らの地位を守るため、さらなる野心を燃やしていた。
ネタバレ
悲しみの葬儀と、皇帝の誓い
独孤(どっこ)信(どっこしん)の葬儀の日。姉の般若(はんじゃく)は、お腹の子のために参列できず、夫の宇文毓(うぶんいく) が代理で出席します。なんと宇文毓(うぶんいく) 、皇帝の身でありながら、娘婿として喪服を着て、独孤(どっこ)信(どっこしん)の墓前にひざまずこうとするんです!伽羅(から)は止めようとしますが、彼の決意は固い。
「すべては私のせいだ…」
宇文毓(うぶんいく) は、自分が忠臣の言葉を聞かず、宇文護(うぶんご) との争いを招き、結果的に独孤信(どっこしん)を死に追いやってしまったと深く後悔。涙ながらに、必ず宇文護(うぶんご) を討ち、父の仇を討つと墓前で誓うのでした…。皇帝、ついに覚悟を決めたか!?
望まぬ婚礼と、楊堅(ようけん)の決意
一方、楊堅(ようけん)はようやくお屋敷に帰還!…した途端、伽羅との結婚が決まっていたことを知り、ブチギレ!「俺が好きなのは曼陀(ばんた)だ!」と父親・楊忠(ようちゅう)に猛抗議。なんと「婚約破棄だ!」とまで言い出す始末。楊忠も「勘当するぞ!」と激怒しますが、楊堅(ようけん)は引きません。
そこへ飛び込んできたのが、独孤信(どっこしん)自害の知らせ…。楊夫人は涙ながらに「だからあんなに急いで伽羅様を嫁がせたのね…これは、娘を託すためだったんだわ!」と。これを聞いた楊堅、さすがに「もう後戻りはできない…」と悟ります。亡くなった丞相の娘を、今さら突き返すわけにはいかないですもんね。
でも、ただでは転ばないのが楊堅!父と共に独孤信の弔問に行くことを提案し、その機会に宇文護(うぶんご) から兵権を奪い返そうと画策します。悲しみの中でも、しっかり次の手を考えてるあたり、さすが!
伽羅の決意と、姉妹の恐るべき計略
父の遺品を整理しながら、独孤家を必ず守り抜くと誓う伽羅。楊家と独孤家を行き来して、両家を取り仕切る覚悟を決めます。
そんな中、都では大雨が続き、なんと宇文護の亡き母の霊廟に雷が落ちる事件が発生!民衆の間では「太師(宇文護)が丞相(独孤信)を死に追いやったから天罰が下ったんだ!」という噂が広まります。宇文護は「俺は殺すつもりなんてなかったんだ!」と空に向かって叫びますが、誰も信じちゃくれません。ざまぁ…いやいや、大変ですね。
困り果てた宇文護は、民衆の怒りを鎮めるために「独孤信は英雄だ!皇帝陵のそばに埋葬しよう!」と提案。これを見た伽羅と般若は、ニヤリ。
…え?まさか!?
そう、この「天罰」、実は姉妹が仕組んだものだったんです!雷は硝石と硫黄を使った爆発反応!いやー、この姉妹、怖いくらい賢い!般若は「父の仇、宇文護は絶対に許さない」と、復讐の炎を燃やします。伽羅と宇文毓は止めようとしますが、般若の決意は揺るぎません。
権力奪還!般若の鮮やかな手腕
楊忠と楊堅は、独孤信の弔問にかこつけて朝廷へ。宇文護に対し、独孤信への弔意を示すなら兵権(虎符)を返せ!と迫ります。宇文護が渋っていると、そこへ般若が登場!
「今は皆で力を合わせ、国を守るべきです」
一見、宇文護を擁護するかと思いきや、巧みな話術で宇文護を追い詰め、結局、虎符を宇文毓に返させることに成功!宇文護は般若に弱いから、しぶしぶ従うしかありません。こうして、兵権は皇帝の手に戻りました!般若、お見事!
すれ違う新婚夫婦?
朝廷の後、宇文毓は楊堅を驃騎大将軍に任命し、都の禁軍を任せることに。楊忠は大喜びで、「息子夫婦の時間も作ってやらないとな!」なんてお節介を焼きますが…
当の楊堅と伽羅は、お互い気に食わない様子で、顔を合わせれば口ゲンカばかり。「伽羅殿は曼陀よりずっと器が大きい!良い嫁だぞ!」と諭す楊忠ですが、楊堅は「俺は曼陀を一生待つ!」と言い張る始末…。この二人、前途多難すぎ!
遠い地での曼陀の思惑
一方、隴西(ろうせい)の李昞(りへい)の屋敷では、曼陀のお腹の子も順調。侍女の王氏(王(おう)氏)から、父・独孤信が1ヶ月前に亡くなったことをようやく知らされます。曼陀は驚き悲しみますが、それ以上に気になるのは「姉上と義兄上はまだ権力を握っているの?」ということ。自分が頼れるのはそこだけ、と考えているんですね…。お腹の子を撫でながら、「この子を盾に、必ず生き抜いてみせる」と決意を新たにします。うーん、この子は相変わらずですね…。
そして、夫の李昞が帰宅。何も知らないふりをして、かいがいしく出迎える曼陀。李昞から父の死を知らされると、わざとらしく驚き悲しみ、彼の腕の中で気を失うフリ…。どこまでも計算高い女、曼陀!
つづく