あらすじ
楊家に嫁いだ伽羅(から)は若奥様として家政を取り仕切り始める。一方、曼陀(ばんた)は伽羅への嫉妬に燃えるが、自身の妊娠と独孤(どっこ)家の危機を知り、王(おう)氏と組んで生き残りを図る。里帰りした伽羅は父・独孤信(どっこしん)と最後の時間を過ごすが、翌日、独孤信は息子・独孤羅の命を救うため自害してしまう。悲しみに暮れる伽羅は独孤家再興を誓い、駆けつけた姉・般若(はんじゃく)は父の死の原因が宇文護(うぶんご) にあると責め立てる。独孤信の葬儀が執り行われ、伽羅は深い悲しみを胸に父を見送る。
ネタバレ
若奥様・伽羅(から)、楊家での新生活スタート!
ついに楊家(ようけ)にお輿入れした伽羅(から)。若奥様として、すっかり落ち着いた装いになって、使用人たちにビシッと指示を出してる!ちょっと前の、天真爛漫な伽羅とは違う、しっかり者の顔つき。冬曲(とうきょく)を屋敷の差配役に任命して、使用人たちの管理も徹底するみたい。
早速、反発する使用人がいたんだけど、伽羅は動じない!さっとお金を渡して「はい、お疲れ様」って感じで解雇しちゃうんだから、すごい度胸よね。これで一気に楊家での威厳を確立。「さすが皇后の妹君、飴と鞭の使い方がお上手!」って、みんな感心しきり。冬曲も済慈軍(じさいぐん)のメンバーをうまく配置して、準備万端。あとは夫となる楊堅(ようけん)の帰りを待つばかり…。
でも、冬曲には「楊堅(ようけん)に会うのが気まずい…夫だなんて…」って本音をポロリ。可愛いとこあるじゃない!冬曲は「これも天の配剤かもよ?」なんて励ますけど、伽羅は「大人になるって、運命に背中を押される感じなのね…」って、ちょっとおセンチに。
一方、曼陀は…嫉妬と妊娠発覚!?
伽羅と楊堅(ようけん)の結婚を知った曼陀(ばんた)は、もう激怒!「私の堅様(けんさま)を!」って感じで、すぐにでも乗り込もうとするんだけど、そこは頼れる(?)王氏(王(おう)氏)が登場。お茶をぶっかけて(!)曼陀を落ち着かせます。
王氏が曼陀の脈をとってみると…なんと、ご懐妊!おめでとう!…と言いたいところだけど、王氏は冷静。「隴西郡公(ろうせいぐんこう)夫人として留まるか、実家に乗り込んで恥をかくか、どっち?」って迫るの。曼陀は「伽羅が私の男を奪った!」ってまだ怒ってるけど、王氏は「甘い!」と一喝。
ここで衝撃の事実が!王氏によると、独孤(どっこ)家は今、絶体絶命のピンチ!宇文護(うぶんご) が睨みをきかせ、皇帝・宇文毓(うぶんいく) は頼りなく、父・独孤(どっこ)信(どっこしん)には兵権がない。だから、娘を急いで嫁がせたんだって!「独孤家が潰れたら、あんたも終わりよ!」って言われて、曼陀もようやく現実を理解。お腹の子を頼りに、この家で生き抜くことを決意!王氏と曼陀、利害一致で最強(最恐?)タッグ結成の予感…!
伽羅、父との最後の時間
嫁いで三日目、里帰りの日。お父さんの前では、いつもの元気な伽羅に戻って甘えん坊モード。独孤信(どっこしん)は体調が悪そうなのに、娘を心配させまいと必死に隠してる…(涙)。夜、父娘は縁側に座って語り合います。「楊家は落ち着かない、やっぱりここが私の家よ」なんて言う伽羅に、独孤信(どっこしん)は「楊堅と仲良く、夫婦円満に」と諭します。伽羅は「お父様の言うことは聞くし、姉上たちとも支え合う」って約束するんだけど…これが最後の会話になるなんて…。
悲劇…独孤信、自ら命を絶つ
翌朝、使用人が独孤信の部屋を開けると…彼は、威風堂々とした将軍の軍服をまとい、宝剣を手に、自ら命を絶っていました…。忠臣・独孤信、ここに散る…。
知らせを受けた伽羅は、悲しみに打ちひしがれ、父の亡骸の前で泣き崩れます。遺書には、自分の命と引き換えに、息子の独孤羅(どっこら)の命を救いたかったこと、そして、長い間放浪していた独孤羅を頼む、と書かれていました。伽羅は涙を流しながら、独孤家を再興することを誓います。
般若の慟哭、宇文護(うぶんご) の苦悩
姉の般若(はんじゃく)も狂ったように駆けつけ、屋敷の外にいた宇文護(うぶんご) を見つけると、彼を激しく責め立てます。「あなたが兄上(独孤羅)の命と引き換えに父上の命を要求したから、父上は自ら死を選んだ!」と。宇文護が「一命には一命を」と言ったのは事実のようだけど、まさか独孤信が本当に自害するとは思っていなかったみたい…。般若は激高して倒れ、お腹の子に影響が…!伽羅は急いで姉を医者の元へ。宇文護も、般若に憎まれたくない、こんな結末は望んでいなかった、と苦悩の表情…。
独孤信の葬儀の日。皇帝・宇文毓(うぶんいく) までもが喪に服し、民間では「太師(宇文護)が丞相(独孤信)を死に追いやった」という噂が広まります。父の位牌を抱きしめ、伽羅の胸には深い悲しみが刻まれるのでした…。
つづく