あらすじ
曼陀(ばんた)は策略で李澄(りちょう)の評判を失墜させる一方、自身は早産で女児を出産する。しかし、亡き馮(ふう)氏の乳母であった顧氏の復讐により、赤子は殺害されてしまう。逆上した曼陀は顧氏らを殺害し、産婆と取引して事件を李澄の母方の叔父の仕業に見せかける。知らせを受けた李昞(りへい)は産婆の偽証を信じ、王(おう)氏の進言に従い李澄を辺境へ追放することを決意。一方、般若(はんじゃく)は事件を知るが伽羅(から)には伏せ、宇文毓(うぶんいく) と共に李澄を罰し、曼陀を郡主に昇格させる。王(おう)氏はさらなる策略を巡らせるのだった。
ネタバレ
前回、李澄(りちょう)の評判をガタ落ちさせた件、やっぱり裏には曼陀(ばんた)がいたんですよ!例の楊(よう)さんって女性も、曼陀(ばんた)が仕組んだ刺客だったとは…。しかも、口封じのために「根こそぎ始末しろ」って、秋詞(しゅうし)に命じるんだから、もう容赦ない!曼陀は、夫の李昞(りへい)が長男の李澄を見限るには、じっくり時間をかけるしかないって、冷静に(?)分析してるあたり、本当に怖い女ですわ…。
そんな曼陀のお腹を、例の顧(こ)ママがせっせとマッサージしてるんだけど、その目つきがね、もう尋常じゃないの!絶対何か企んでるって感じで、ゾクゾクしちゃいました。案の定、曼陀は李昞の前では「李澄様のこと、悪く言わないでくださいね」なんて殊勝なフリ。李昞もすっかり騙されちゃって、どんどん曼陀にメロメロになっていくんですから、もう…!
さて、得意満面で庭を散歩していた曼陀に、突然の激痛が!なんと、予定日より早いお産が始まっちゃったんです!「絶対に元旦に産むのよ!」って、医者に無茶ぶりする曼陀。いやいや、出産は自然の流れに任せるものだってば…!でも、痛みでそれどころじゃない曼陀は、必死に耐えるしかありません。
夜通し苦しんで、ついに赤ちゃん誕生!…と思ったら、なんと女の子。跡継ぎの男の子を熱望していた曼陀は、ガックリ肩を落とします。でも、悲劇はこれで終わりじゃなかったんです!
例の顧ママ、産婆(さんば)さんから赤ちゃんを受け取ると、何を思ったか、生まれたばかりの赤ちゃんを床に叩きつけたんですよ!!
えぇぇぇーーー!?!?
もう、信じられない光景に、曼陀も秋詞も呆然。赤ちゃんは血を流して、虫の息…。しかも、顧ママはわざと医者や執事を遠ざけていたんです。そして、高笑いしながら衝撃の告白!彼女は、以前、井戸に身を投げて亡くなった馮(ふう)氏の乳母で、ずっと復讐の機会をうかがっていたんですね。曼陀へのマッサージも、実は早産させるためのものだったなんて…。
我が子を目の前で殺された曼陀、もう正気じゃいられません。震える手で刀を掴むと、顧ママの胸を一突き!さらに、その場にいた侍女二人も殺害…。完全に我を失ってます。
そして、生き残った産婆さんと恐ろしい取引。「李澄の母方の叔父が刺客を送って、この惨事を引き起こした」と嘘の証言をして死んでくれれば、あなたの息子の一生は私が保証する、と。産婆さんも、もう逃げられないと悟ったのか、この取引を飲むしかありませんでした…。
曼陀は全てを仕組んだ後、血まみれのまま気を失ったフリ。秋詞が助けを呼びに行き、駆けつけた李昞は、部屋の惨状に言葉を失います。血の海、転がる死体、そして息絶えた我が子…。そこに、瀕死の産婆さんが例の嘘の証言を…。李昞、完全に騙されて、怒りに燃え上がります。
そこへ、タイミングよく(?)王(おう)氏が帰還。彼女は李昞に「皇帝や皇后のお怒りを買う前に、李澄を辺境に追放し、将来は曼陀の(次の)息子を世継ぎにすると約束して、罪を請いましょう」と進言。李昞も、もうそれしかないと決断します。
王(おう)氏は曼陀の元へ行き、「よくやったわ、冷静な判断だった」と褒める始末。いやいや、褒めるとこじゃないでしょ!でも、曼陀は王(おう)氏にだけは心を許したのか、わんわん泣き崩れます。「夫があの時そばにいてくれたら…!私が命がけで産んでる時に、あの人は…!」って。王(おう)氏は優しく抱きしめて慰めるんだけど、この人も大概、腹黒いですよね…。
一方その頃、伽羅(から)と楊堅(ようけん)はラブラブモード全開!楊堅(ようけん)は訓練で忙しいはずなのに、伽羅に会いたくて仕方ない様子。二人のシーンは、このドロドロ展開の中の唯一の癒やしですわ…。伽羅は姉の般若(はんじゃく)に会いに行くんだけど、般若は隴西(ろうせい)からの急報で曼陀の事件を知りつつも、伽羅には内緒にするんです。妹を心配させたくない、姉心ですね。
伽羅が帰った後、般若と夫の宇文毓(うぶんいく) はこの件を協議。宇文毓(うぶんいく) は激怒!般若も「いくら愚かな妹でも、他人に虐げられるのは許さない!」と、怒り心頭。結局、皇帝命令で、李澄は庶人に落とされ、彼の叔父である唐国公(とうこくこう)は監督不行き届きで罰金、そして曼陀はなんと郡主(ぐんしゅ)に昇格!般若、やることが大胆!さらに、「この件は楊堅(ようけん)には絶対に秘密に」と宇文毓(うぶんいく) に釘を刺します。楊堅が知ったら、昔の情で李澄をかばいかねない、と。話しているうちに、般若は体調が悪くなったようで、すぐに侍医が呼ばれます。大丈夫でしょうか…?
李昞は、長男を失脚させたことには心を痛めつつも、王(おう)氏の進言通りに早めに手を打ったおかげで、これ以上の罰を免れたことに安堵。そして王(おう)氏は、裏で役人に賄賂を渡し、李昞が自ら「北疆(ほっきょう)の諸都市を巡視したい」と皇帝に申し出るよう、それとなく促させるのでした。どこまでも計算高い!
つづく