あらすじ

産後間もない曼陀(ばんた)が、夫・李昞(りへい)が不在の隙に都へ里帰りする。父の位牌の前で涙ながらに楊堅(ようけん)にすがりつき、同情を誘う。さらに、かつて楊堅からもらった思い出の品である簪を池に投げ捨て、楊堅の心をかき乱す。その後、屋敷では伽羅(から)の侍女・冬曲(とうきょく)と争いを起こす。冬曲が仕返しに、曼陀が皇后・般若(はんじゃく)に謁見するための奏状を盗むと、曼陀はそれを逆手に取り、宮門前で楊堅の前で倒れて彼の同情をさらに買う。伽羅が冬曲をかばって自分が盗んだと嘘をつくと、曼陀は伽羅を激しく非難。楊堅は曼陀を信じてしまい、伽羅と激しく対立。曼陀の巧みな策略により、楊堅と伽羅の間に深い溝が生まれ始める。

ネタバレ

計算高い曼陀(ばんた)、都へ帰還!

まずビックリなのが、あの曼陀(ばんた)がしれっと都に帰ってきたこと!旦那の李昞(りへい)は、姑の王氏(王(おう)氏)の策略で北の国境視察へ。「産後間もない曼陀が夫と離れて寂しくないように」っていう建前だけど、本当は「夫が他の女にうつつを抜かすくらいなら、仕事に行かせて、曼陀は里帰りさせちゃえ!」って魂胆。王氏、なかなかやるわね…。

でもさ、旦那さんが出発する時、曼陀ったら超〜嫌そうな顔!「気をつけて」とか言いながら、手は振り払わんばかり。王氏に「旦那の悪口言うんじゃないよ!寵愛を失うわよ!」って釘刺されても、『ふん、旦那より将来の息子に期待するわ』だって。相変わらず強かで、自分のことしか考えてない感じがプンプンするわ〜。

穏やかな日々に、嵐の前の静けさ…?

一方、我らがヒロイン伽羅(から)は、慈善院「済慈院」で民のために尽くす楊堅(ようけん)の評判を聞いてホッコリ。民衆も「楊堅(ようけん)様は素晴らしい!」って大絶賛。伽羅も嬉しそう。

屋敷に戻って楊堅(ようけん)と政の話をしてる時も、楊堅ったら伽羅の横顔に見とれちゃって。「喪が明けたら、夫婦として…」なんて考えてるみたい♡ ちょっと!楊堅さん、デレデレじゃないの!いい雰囲気だったのに、そこに侍女の冬曲(とうきょく)が飛び込んできて、「曼陀様がお戻りです!」って報告が!ええーっ!?二人は急いで独孤(どっこ)家へ。

再会、そして始まる曼陀劇場…

独孤(どっこ)家に着くと、曼陀は父・独孤信(どっこしん)の位牌の前で涙、涙…。伽羅がいるのに、いきなり楊堅の腕に絡みついちゃって!「まあ、なんて痛々しい…」って感じでさ。楊堅もさすがに気まずそうに腕を引っこ抜くけど、伽羅は内心イラッとしつつも、そこは大人。「お姉様、お久しぶりです」って。

でも曼陀は悲劇のヒロインぶりが止まらない!「私ってなんて可哀想なの…」って感じで泣き崩れる。伽羅は気を利かせたつもりで「食事の準備を…」って席を外すんだけど、これって実は楊堅を試してたんだよね。「常識あるなら、元カノ(?)と二人きりにならずについてくるでしょ?」って。でも楊堅、まさかの曼陀とおしゃべり続行…おいおい!伽羅の気持ち考えてあげてよ!

思い出の簪(かんざし)と、揺れる心

庭園で二人きりになった楊堅と曼陀。楊堅はやつれた曼陀を見て、昔あげた簪がまだ彼女の髪に挿してあるのを見て、心が揺れまくり!そしたら曼陀、必殺『押してダメなら引いてみな』作戦発動!涙目で「あなたと伽羅の幸せを祈ってるわ」とか言いながら、思い出の簪を池にポイッ!そして「じゃあね」って感じでサッサと退場。

残された楊堅、池に沈む簪と曼陀の後ろ姿を見て、完全に心乱されてるじゃん!曼陀、怖いわ〜。計算ずくの行動がエグすぎる!

女の戦い勃発!冬曲 vs 曼陀

その夜、伽羅は曼陀と一緒に独孤家に泊まるんだけど、ここで侍女の冬曲と曼陀が大バトル!もともと曼陀が嫌いな冬曲、ついお世話にも嫌味がこもっちゃう。それに曼陀がブチ切れて、冬曲に強烈ビンタ!冬曲も負けずに掴み合いの大喧嘩に!

伽羅が慌てて止めに入ったけど、今度は曼陀、伽羅に矛先向けて「もてなしが悪い!使用人のしつけがなってない!般若(はんじゃく)姉上に言いつけてやる!」って。もう、どの口が言うのよ!って感じよね。

盗まれた奏状と、曼陀の策略

腹の虫が収まらない冬曲、仕返しに曼陀が姉の般若(はんじゃく)に会うために必要な奏状(そうじょう)を盗んじゃう!それを曼陀の侍女・秋詞(しゅうし)が目撃。

曼陀は奏状がないのを知ってて、わざと宮殿の門前でひざまずいて「皇后様にお会いしたいんです〜」って待つ作戦に。もちろん門番は奏状がないから通してくれない。で、狙いすましたかのように、楊堅が朝廷から出てくるタイミングを見計らって…バタッ!「楊堅様…」って感じで、彼の腕の中に倒れ込む!完璧なタイミング!女優か!

同情作戦成功?亀裂が入る夫婦仲

心配した楊堅は曼陀を自分の屋敷に連れ帰って、伽羅と一緒に看病。目覚めた曼陀は、今度は秋詞を使って「実は…娘を亡くしてしまって…」って悲劇をアピール。これには楊堅もコロッと同情。「なんて可哀想なんだ…奏状を盗んだ犯人を絶対に見つけ出してやる!」って息巻いちゃって。

ところが!ここで伽羅が冬曲をかばって「私がやりました」って身代わりに!いやいや伽羅、優しすぎるけど、それは悪手だって!案の定、待ってましたとばかりに曼陀は「やっぱり妹は私を恨んでるのよ!ひどいわ!」って涙の訴え。

伽羅も「お姉様こそ、人の生活をかき乱さないで!」って反論するんだけど、楊堅はすっかり曼陀の味方。「伽羅、君はなんて冷たいんだ!」って怒っちゃう!カッとなった伽羅はまた「もう離縁しましょう!」って言っちゃって、夫婦喧嘩勃発…あーあ、完全に曼陀の思うツボじゃん!

深まる溝と、周囲の心配

楊堅は一人でヤケ酒。部下の鄭栄(てい えい)に「奥様(伽羅)一筋でなきゃダメですよ!曼陀様には同情なさるお気持ちもわかりますが…」って諭される始末。楊堅も伽羅への気持ちは確かなんだけど、曼陀への罪悪感?同情?が邪魔して、完全に判断が鈍ってる感じ。

一方、曼陀の帰郷を知った皇帝・宇文毓(うぶんいく) と皇后・般若は、家族の食事会を計画。でも般若はピリピリ。「あの曼陀のことだから、どうせ楊堅にちょっかい出す気でしょ。もしそんなことしたら、ただじゃおかないわよ!」って。般若姉様、頼みます!

つづく