あらすじ
妊娠中の般若(はんじゃく)に代わり宇文毓(うぶんいく) が宴を取り仕切るが、そこで伽羅(から)と楊堅(ようけん)が喧嘩。曼陀(ばんた)は良い人を装い楊堅の気を引く。楊堅は伽羅と仲直りしようとするが、曼陀が仮病で妨害し、その様子を見た伽羅は家出してしまう。楊堅と宇文邕(うぶんよう)は伽羅を探すが、曼陀は意に介さない。宮中では般若が楊堅を叱責し、怒りで体調を崩す。一方、宇文護(うぶんご) は哥舒(かじょ)に般若の胎児に毒を盛らせ、伽羅の捜索も命じる。曼陀は般若に助けを求めるが叱責され追い返される。洛州にいた伽羅は陸貞(りくてい)と高湛に出会い、陸貞の言葉で京へ戻る決意をする。楊堅は李澄(りちょう)から曼陀の悪事を聞かされ、疑念を抱き真相究明のため動き出す。
ネタバレ
いや~、今回も曼陀(ばんた)がやってくれましたねぇ…。お姉ちゃんの般若(はんじゃく)が妊娠中で宴会に出られないのをいいことに、やりたい放題!
宴会の席で、まず伽羅(から)と楊堅(ようけん)がまたまた些細なことでプチ喧嘩。そこですかさず曼陀が登場!「私が悪いのよ~」なんて殊勝なフリして、自罰と称してお酒をグイッ!これ見よがしにアピールするもんだから、楊堅(ようけん)も「お、おう…」って感じで、見てるこっちはイライラ(笑)
でも、なんだかんだ言っても楊堅(ようけん)は伽羅のことが大好き。ちゃんと自分から折れて「一緒にご飯食べよう?」って誘うのよ。伽羅も「やった!」って思った瞬間…またもや曼陀が邪魔をする!今度は仮病よ、仮病!「あーん、具合が悪いのぉ」って楊堅の同情を誘って、薬まで飲ませてもらっちゃって…。で、そのラブラブ(?)な現場を、タイミング悪く伽羅が見ちゃったわけ!
そりゃ怒るわよね!伽羅はプッツーンと来て、冬曲(とうきょく)と一緒に家を飛び出しちゃうの。「もう顔も見たくない!」って感じで、あてもなく馬車で京の都を離れていく…。切ないわぁ。
一方、楊堅と、伽羅を心配する宇文邕(うぶんよう)は必死で伽羅を探してるんだけど、当の曼陀は「あら、どこ行ったのかしら?」なんて涼しい顔。侍女の秋詞(シュウシ)が「旦那様とは距離を置いた方が…」って忠告しても、まったく聞く耳持たないんだから!この女、本当に性根が腐ってるわ!わざわざ楊(ヨウ)家に押しかけて、伽羅を心配するフリしながら楊堅に昔の話とか持ち出して、またまた言い寄ってるし!もう、なんなの!?
そんなドロドロ展開の最中、般若から楊堅に「すぐ宮中に来い!」って命令が。
宮殿では、般若がお腹の赤ちゃんのことも忘れるくらいブチギレ!「あんたが曼陀なんかにうつつを抜かすから、伽羅がいなくなったんじゃないの!」って楊堅を叱り飛ばすの。楊堅も自分が悪いって分かってるから、ぐうの音も出ない。般若は怒りすぎてお腹が張っちゃうし、もう大変!
楊堅が退室した後、般若付きの春詩(シュンシ)が楊堅に忠告。「曼陀は涙で同情を買うような女ですよ。それに、そもそもあなたと結婚する気なんてなかったんですからね!」って。楊堅、「え、そうなの?」って半信半疑だけど、ちょっと心に引っかかったみたい。
その頃、影では宇文護(うぶんご) と哥舒(かじょ)が恐ろしい会話を…。なんと、般若のお腹の子が死産するように毒を盛ったって!理由は「もう月満ちてるから流産は難しいけど、母体には影響が少ない毒で…」って、怖すぎる!宇文護(うぶんご) も一瞬ためらうけど、結局黙認。ついでに「伽羅の捜索も手伝え」なんて言ってるし。この人も大概よね…。
さて、何も知らない曼陀は、お姉ちゃんに泣きつこうとウキウキで宮殿へ。でも、待っていたのは般若の更なる怒り!まず曼陀の母・王氏(王(おう)氏)が罰せられ、曼陀自身も「恥知らず!」って罵倒されて、宮殿から追い出されちゃうの。ざまぁみろ!って思ったけど、曼陀はただただ大泣き。まぁ、自業自得よね。
一方、傷心の伽羅は洛州(ラクシュウ)まで来てたんだけど、そこでなんと、あの陸貞(りくてい)と高湛(コウタン)にバッタリ遭遇!びっくり!高湛は重い病気で、陸貞(りくてい)は彼の最期の時間に寄り添っていたのね…。陸貞(りくてい)は自分の経験から伽羅に「本当に愛しているなら、一瞬一瞬を大切にしなきゃ。後悔するような選択をしちゃダメよ」って諭すの。陸貞の言葉、重みがあるわぁ…。これで伽羅も目が覚めて、京に帰る決心をするのよ。よかった!
その夜、まだ伽羅を探していた楊堅は、李澄(りちょう)がいる駅館へ。そこで「李澄が曼陀の娘を殺した」っていう根も葉もない噂を信じちゃって、いきなり刀を抜くの!短気なんだから!でも、これがきっかけで李澄が反撃!「あんた騙されてるんだよ!曼陀がどんな女か教えてやる!」って、曼陀の悪事を洗いざらいぶちまけるのよ!
楊堅、最初は「嘘だ!」って信じないんだけど、春詩の言葉とか、これまでの曼陀の行動とか、色々と思い出して…「もしかして…?」って疑いを持ち始める。ようやく気づいたか!真相を突き止めるために、楊堅は急いで京に戻って、曼陀の乳母の家族とか、元侍女の夏歌(かか)とかを探し出して、徹底的に調べることを決意!
つづく