あらすじ

許七安(シュー・チーアン)は謎の玉石小鏡を手に入れ、その鏡を通じて天地会と地宗の争いに巻き込まれる。鏡の危険性を察知し魏淵(ウェイ・ユエン)に相談した結果、楊硯(ヤン・イェン)が調査に乗り出す。一方、許七安は魏淵に取り入ろうと画策し、特製のお茶台を献上して気に入られる。その夜、鏡の元の持ち主である金蓮(ジンリエン)道長が現れ、許七安を天地会に勧誘。許七安はこれを受け入れ、天地会のメンバー「三号」となる。

ネタバレ

事の始まりは、司天監にいる宋卿(ソン・チン)が調べていた玉石の小さな鏡。これがどうやら地宗(ちそう)のシロモノらしくて、なんと持ち主を認識して鏡の中にも入れるっていうじゃないの! 好奇心旺盛な許七安(シュー・チーアン)が黙って見過ごすわけないわよね。

案の定、こっそり自分の指を噛んで血を鏡に垂らすと、あら不思議!鏡のヒビがみるみるうちに治って、許七安(シュー・チーアン)は鏡の世界へGO! そこには謎の水晶玉が5つも浮いていて、いきなり「お前、天地会(てんちかい)の金蓮(ジンリエン)の仲間か?」なんて聞かれるのよ。もう、何が何やらって感じよね。

許七安は「人違いですよー」って正直に答えるんだけど、どうやらこの鏡の元の持ち主である金蓮って人が誰かに追われてて、厄介払いのためにこの鏡をわざと手放したらしいの。「禍水東引(かすいとういん)」ってやつね、迷惑な話だわ! しかも、鏡の中のヤツ(九番目の球体らしい)は、「その鏡、俺に八百両で譲ってくれよ」なんて言い出す始末。許七安もタダでは転ばないわよ。「いやいや、こっちも五百両で買ったんでね!」なんてちゃっかり上乗せして交渉成立! 取引場所は桂月楼(けいげつろう)ですって。

でもね、話はそれだけじゃ終わらないの。別の球体が「九番の言うこと聞いちゃダメ!アイツは嘘つきで人を陥れるのが得意なんだから!命が惜しけりゃ、鏡を我々天地会に渡しなさい」って忠告してくるのよ。もう、どっちを信じたらいいのやら!

さすがの許七安も「この鏡、絶対ヤバいやつだ…」って気づいて、上司の楊硯(ヤン・イェン)に泣きついたわ。楊硯(ヤン・イェン)も地宗の物と聞いて、慌てて魏淵(ウェイ・ユエン)様にご報告よ。

魏淵(ウェイ・ユエン)様の前で、許七安は「こんな危険な宝物、私なんかが持ってちゃダメです!春風堂(しゅんぷうどう)に献上します!」なんて殊勝なこと言っちゃって。でも魏淵(ウェイ・ユエン)様にはお見通しなのよね。「本当は死ぬのが怖くて、助けを求めたんだろ?」って。図星を突かれた許七安、慌ててひざまずいて白状してたわ。この正直さが魏淵様のお気に召したのか、楊硯(ヤン・イェン)に例の取引場所の調査を命じたの。

楊硯が桂月楼へ向かうと、案の定、地宗のヤバそうなヤツ(紫蓮(ズーリエン):ズーリエン)が登場! さすがは楊硯、強いのなんのって! 互角の戦いを繰り広げて、とりあえず撃退には成功したみたい。

その間、許七安は魏淵様の執務室で待機。部屋がちょっと寒いのに気づいて、そーっと銅炉に炭をくべたり、魏淵様がお茶好きなのを見て、なんと特製のお茶台をプレゼントしちゃうのよ! このお茶台がまたすごくて、大理石製で、自動でお茶を淹れたり、お茶菓子が出てきたりするカラクリ付き! 魏淵様もこれにはニッコリ。

このお茶台を運ぶのを手伝ったのが、日頃から許七安と仲の良い春風堂の同僚、宋廷風(ソン・ティンフォン)と朱広孝(シュ・グアンシャオ)。普段は魏淵様にお目にかかる機会なんてない下っ端の二人だから、もう感激しちゃって、許七安を見る目がさらにキラキラしてたわね。

魏淵様は許七安の心遣いにご満悦で、なんとお気に入りの茶葉まで下賜! これってものすごい名誉なのよ! 宋廷風(ソン・ティンフォン)と朱広孝(シュ・グアンシャオ)なんて、羨ましさで目が飛び出そうだったんじゃないかしら。

でも、良いことばかりじゃないのよね。この一部始終を見ていた南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)は面白くないわけ。上司の李玉春(リー・ユーチュン)にチクチクと許七安の悪口を吹き込んで、李玉春(リー・ユーチュン)はますます許七安を目の敵にするようになっちゃった。あーあ、世渡りも大変だわ。

そしてその夜、衝撃の展開が! 楊硯が撃退したはずの地宗の紫蓮(ズーリエン)の前に、なんと金蓮道長(ジンリエンどうちょう)本人が現れて、あっさり紫蓮を始末しちゃったの! この金蓮道長こそ、許七安に鏡を渡した張本人。そして、夜中に許七安の寝所に忍び込んできて、「天地会に入らないか?」ってスカウトしてきたのよ!

天地会には、とんでもない武術の達人や強力なコネクションを持つメンバーがたくさんいるって聞いて、許七安も悪い話じゃないと思ったんでしょうね。あっさり加入を承諾して、なんと「三号」のメンバーになったってわけ! これから許七安、どうなっちゃうのかしら!? 波乱の予感しかしないわ!

つづく