第11話では、雷羽(らいう)がリフォームされた庭で宮北音(きゅうほくおん)に突然キスをするという衝撃的な展開から始まります。一方、林清秋(りんせいしゅう)は事件の捜査中、母に鹿南一(ろくなんいつ)との結婚を反対され、激しい口論に。鹿南一は、林夫人から呼び出され、聞若夕(ぶんじゃくせき)と共に食事をすることに。席では、身分の違いを強調するような言動を受け、屈辱的な思いをします。林清秋は母に反発しますが、家柄という壁に阻まれ、苦悩します。陸白(りくはく) は事件解決に奔走する中、林家の問題にも巻き込まれていきます。それぞれのキャラクターの感情が交錯し、今後の展開が気になるエピソードとなりました。
「鹿苑記~僕の生意気な彼女~」あらすじネタバレ11話
雷羽(らいう)と宮北音(きゅうほくおん)の穏やかな朝。リフォームされた庭に満足げな雷羽(らいう)。宮北音(きゅうほくおん)は、費用を負担したいと申し出て、入殮師の仕事で稼ぐつもりだと打ち明ける。すると、雷羽は衝動的に宮北音にキス!驚きと戸惑いを残し、慌ててその場を去ってしまう。一体、雷羽の胸に何が?
一方、陸白(りくはく) は難航する事件の手がかりを求め、占い師を探し回っていた。そんな中、林夫人が訪ねてきたとの知らせが。嫌な予感が胸をよぎる陸白(りくはく) 。案の定、林夫人は息子の林清秋(りんせいしゅう)に圧力をかけるためにやってきたのだ。林清秋(りんせいしゅう)は事件の調査に没頭していたが、母の突然の訪問に驚く。林夫人は、帰京後も家に顔を出さない林清秋を叱責する。林清秋は、お茶を入れるふりをして使用人を下がらせ、鹿南一(ろくなんいつ)に姿を隠すように指示を出す。
ちょうどその時、陸白は家の外で鹿南一(ろくなんいつ)と鉢合わせ、危険だから早く立ち去るように促す。しかし、好奇心旺盛な鹿南一は、逆に書斎へ入ろうとする。二人の言い争う声が聞こえ、中の使用人は慌てて扉を閉めてしまう。林夫人は、林清秋に聞若夕(ぶんじゃくせき)との結婚を迫っていた最中だった。物音に気づき、扉を開けるように命じる。林夫人を見た鹿南一は、とっさに陸白の背後に隠れる。しかし、陸白の部下がうっかり鹿南一の名前を呼んでしまい、見つかってしまう。林夫人は鹿南一を睨みつけ、林清秋は鹿南一をかばって母に反論する。激怒した林夫人は、怒りをあらわにしてその場を去る。
帰宅した林夫人は、林清秋を祠堂に閉じ込め、反省を促す。宮北音は、林清秋を心配し、叔母である林夫人に会いに行く。しかし、そこでは林夫妻が口論していた。林夫人は、夫が息子を甘やかしていると非難し、林父は仲裁に入ろうとするも、冷たくあしらわれる。林夫人は宮北音に鹿南一への招待状を渡し、直接「話がある」と伝えるように命じる。
それが罠だと分かっていながらも、鹿南一は招待に応じる。林夫人は、わざと聞若夕(ぶんじゃくせき)を同席させ、鹿南一を貶める。鹿南一が料理に手を伸ばすと、聞若夕は先に林夫人に取り分け、上品に袖で口元を隠しながら食べる。聞若夕は、貴婦人方の食事の好みを熟知していると語り、鹿南一は、自分が身分の違いで侮辱されていることを痛感する。
この11話は、身分差による葛藤と、芽生え始めた恋心が交錯する波乱の展開となった。雷羽の唐突なキスは、宮北音への想いを示唆しているのか? 陸白は事件と林夫人の板挟みになり、林清秋は家族との対立を深める。鹿南一への屈辱的な仕打ちは、今後のさらなる波乱を予感させる。果たして、林清秋と鹿南一の恋の行方は? そして、宮北音と雷羽の関係は?
鹿苑記~僕の生意気な彼女~ 第11話 感想
第11話は、林家を中心とした対立構造がより鮮明になり、それぞれの立場の違いが浮き彫りになりました。林清秋と鹿南一の身分差を強調する林夫人の言動は、見ていて息苦しくなるほど。鹿南一へのあからさまな嫌がらせともとれる言動の数々は、今後の展開に暗い影を落とします。林清秋は母に反発するものの、家柄という大きな壁を前に、どう立ち向かうのか、彼の苦悩が伝わってきました。
一方、雷羽と宮北音の関係には、ほのかな進展が。雷羽の突然のキスは、彼自身の戸惑いも感じられ、二人の関係が今後どのように変化していくのか、期待が高まります。陸白は相変わらず事件の解決に奔走していますが、林家の問題にも巻き込まれ、ますます複雑な状況に。彼の冷静な判断力と行動力が、今後の鍵を握りそうです。
全体を通して、それぞれのキャラクターの感情が繊細に描かれており、それぞれの立場や心情に共感しながら見ることができました。特に、鹿南一の置かれた状況は辛いものがあり、彼女の強さと優しさに心を打たれました。林清秋との関係が今後どうなるのか、ハラハラしながら次回を待ちたいと思います。
つづく