山狼(さんろう)に命を救われ、すっかり彼に夢中になってしまったお嬢様。彼女と鶯莺、そして山狼と姜長清(きょうちょうせい)は、ひょんなことから四人で酒盛りを始めることに。酔いが回るにつれ、普段は隠している本音や想いが溢れ出し、恋のライバルだったはずの男たちの間には友情が芽生え始めます。そして、酔った鶯莺と師匠・姜長清の間には、思わぬハプニングが発生!一夜にして、登場人物たちの関係が大きく動き出す、見逃せない回です。

「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ9話

いやはや、今回の『雪上恋歌』第9話は、お酒の力を借りて物語がとんでもない方向に転がりましたね!これまで少しずつ育ってきた恋の矢印が、酔った勢いで一気に大爆発!まさに「高エネルギーな酔いどれの夜」という言葉がぴったりの、見どころ満載な神回でした。

では早速、ドキドキと笑いが止まらなかった第9話の展開を振り返っていきましょう!

恋する乙女、誕生!お嬢様の心が完全に陥落

物語は、山狼(さんろう)に危機を救われたお嬢様が、すっかり彼に心を奪われてしまうところから始まります。柳莺莺(りゅうえいえい)を捕まえては、「あの時の山狼様、本当に素敵だったの!」と、その勇姿を熱っぽく語る姿は、まさに恋する乙女そのもの。かつて想いを寄せていたはずの姜長清(きょうちょうせい)のことまで引き合いに出して山狼を絶賛する様子に、鶯莺は呆気にとられながらも、彼女の本気の恋を確信するのでした。

秒で崩壊!?女子たちの「非・恋愛脳」宣言

その夜、鶯莺とお嬢様は二人で酒盛りを開始!月を見上げながら「これからは男に振り回されず、自分のために生きるのよ!」と高らかに誓い合い、景気良く杯(というかお椀?)を乾します。しかし、誓いの言葉も乾かぬうちに、お嬢様は「山狼様が助けてくれた時…」と、うっとりと思い出し笑い。つられて鶯莺も、師匠である姜長清(きょうちょうせい)の顔を思い浮かべてしまいます。二人は顔を見合わせ、気まずい沈黙のあと、誓いを立てたお椀を叩き割るのでした。…フラグ回収、早すぎます!

敵から友へ?男たちの意外な雪解け

一方、その隣では男たちの酒盛りも始まっていました。山狼はお嬢様を部屋に送ろうとするのですが、彼女が三度も「道に迷っちゃった」と酒の席に戻ってきてしまうため、半ば諦めモード。それを見ていた姜長清(きょうちょうせい)は、なぜか少しホッとした様子で酒を飲み続けます。

最初は気まずい空気が流れていた二人ですが、酒が進むにつれて意外にも意気投合。山狼は、お嬢様を護衛しているのは一族からの頼みだと正直に打ち明けます。それを聞いた姜長清も心を許し、恋敵だったはずの二人は杯を交わし、笑顔でこれまでのわだかまりを水に流したのでした。

麺が繋ぐ?師匠と弟子の超接近事件!

四人全員がすっかり酔っぱらった頃、事件は起きます。ふらふらと師匠の部屋へ入った鶯莺は、テーブルの上に残された麺を発見。空腹に負けてつまみ食いしようとしたその瞬間、背後から師匠が現れ、お椀を奪おうとします。酔った二人は一本の麺を巡って、引っ張り合いに!その拍子に箸が滑り、なんと一本の麺の両端をそれぞれが口にくわえる形に…!唇が触れる寸前、我に返った鶯莺は驚きのあまり椅子にひっくり返り、師匠は麺の切れ端を持ったまま、その場で固まってしまうのでした。

この一夜の出来事が、登場人物たちの関係を根底から覆し、新たな物語の始まりを予感させます。

『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第9話の感想

今回は、酔いがもたらした化学反応が実に巧みに描かれたエピソードでした。普段は理性や建前で隠されている本音が、お酒の力を借りて一気に噴出する様子は、とても人間味にあふれていて引き込まれました。特に、いつもは冷静沈着な師匠・姜長清が、鶯莺との予期せぬアクシデントに本気で動揺する姿は非常に新鮮で、彼の新たな一面を垣間見ることができました。コミカルなやり取りの中に、それぞれのキャラクターが抱える切ない恋心が丁寧に織り込まれており、物語に一層の深みを与えています。この一夜を経て、複雑に絡み合い始めた四人の関係が、これからどのように進展していくのか。今後の展開から目が離せません。

つづく