魏劭(ウェイ・シャオ)が出征した後、敵の大軍に包囲された本拠地で、小喬(シャオチャオ)がついに出産の時を迎える。一方、敵地に潜入した魏渠(ウェイ・チュー)は、兄の遺体を取り戻すため、命を懸けた壮絶な戦いに挑むことに。新たな命の誕生と、あまりに大きな犠牲が交錯する激動のエピソード。

「折腰(せつよう)」あらすじネタバレ35話

悲しみの中での出征

魏梁(ウェイ・リアン)の死に直面し、弟の魏渠(ウェイ・チュー)は泣き崩れます。兄さんを連れ戻しに行きたいと訴える彼を、魏劭(ウェイ・シャオ)は優しくなだめました。そして、一隊を率いて康郡へ向かい、魏梁(ウェイ・リアン)の遺体を連れ帰ること、そして囚われている喬平(チャオ・ピン)を見つけ出すよう命じます。

その頃、小喬(シャオチャオ)は激しい腹痛に襲われ、倒れてしまいます。目を覚ました彼女は、魏劭(ウェイ・シャオ)に抱きつきながら涙を流しました。私の命で償っても、あなたの心の痛みは消せないと自分を責める小喬(シャオチャオ)。実家である喬家の地で魏梁(ウェイ・リアン)が命を落としたことに、深い責任を感じていたのです。

しかし、魏劭(ウェイ・シャオ)はあれは喬越(チャオ・ユエ)と劉琰(リウ・イェン)の罪だと断言し、決して小喬(シャオチャオ)を責めたりはしませんでした。ただ、この事態を受けて焉州との戦は避けられない状況です。小喬は、民のため、そして魏梁の敵討ちのために出征する夫を気丈に送り出します。魏劭は必ず戻ると約束しますが、子供の誕生には立ち会えないかもしれないと告げ、重い足取りで戦場へと向かいました。

劉琰の非道と楊奉の最期

一方、劉琰(リウ・イェン)の元には、魏劭を裏切った同盟者たちが集まっていました。勢いづく劉琰は、小喬への復讐も兼ねて、なんと永寧渠(えいねいきょ)の堤防を爆破し、魏劭軍を水攻めにしようと画策します。

これに猛反対したのが楊奉(ヤン・フォン)です。民を巻き込むなと訴えますが、喬越は些細なことだと聞き入れません。彼らの殺意を感じ取った楊奉は、一旦従うふりをして懐に忍ばせた短剣で劉琰を暗殺しようと試みます。

しかし、計画は失敗。楊奉は劉琰を道連れにしようと組みつきますが、劉琰は冷酷でした。なんと、味方であるはずの喬越ごと楊奉を剣で貫いたのです。民を想い、かつて喬圭(チャオ・グイ)が築いた水路を守ろうとした楊奉は、こうして無念の死を遂げました。

嵐の中の誕生と迫る敵軍

魏劭の留守を預かる漁陽(ぎょよう)郡にも危機が迫っていました。蘇娥皇(スー・エホワン)と薛泰が大軍を率いて攻め込んできたのです。徐(シュー)夫人夫人(シュー夫人)は防衛の指揮を執りますが、まさにその時、小喬が産気づきます。

外では激しい雷雨が降り注ぎ、戦場にいる魏劭も落石から兵を守るために奔走していました。そんな極限状態の中、小喬は力を振り絞り、ついに元気な赤ん坊を出産します。新しい命の誕生に、徐(シュー)夫人夫人や魏夫人(ウェイ夫人)にも笑顔がこぼれました。

しかし、喜びも束の間、敵の10万の大軍がすぐそこまで迫っています。徐夫人は小喬と赤ん坊を逃がそうとしますが、小喬は家族と共にここに残ると頑として譲りません。その覚悟に心を動かされた民衆たちも立ち上がり、魏家と共に戦うことを誓うのでした。

魏劭の決断、そして魏渠の壮絶な救出劇

前線の魏劭のもとに、二つの急報が届きます。一つは永寧渠の破壊計画、もう一つは漁陽郡への攻撃です。家族を救うために戻るか、民と水路を守るために進軍するか。究極の選択を迫られた魏劭は、かつての喬圭(チャオ・グイ)の信念を思い出し、苦渋の決断を下します。彼は軍を返さず、磐邑(ばんゆう)への攻撃続行を命じました。

その頃、魏渠は単身、敵地である康郡に乗り込んでいました。城門に吊るされた兄・魏梁の遺体を見つけ、彼は慟哭します。邪魔する兵を斬り捨て、兄の遺体を魏家の旗で包み込むと、今度は喬平が捕らえられている牢獄へ向かいました。

激しい戦闘の中、魏渠はなんと片腕を斬り落とされてしまいます。それでも彼は止まりません。兄を連れ帰り、喬平を救い出すという魏劭との約束を果たすため、片腕だけで敵をなぎ倒し、ついに牢を破ります。そこには、両目を失明した喬平の姿がありました。魏渠は叫びます。喬越は死んだ! 真の主君はこの喬平様だ!と。その鬼気迫る姿に、敵兵たちも動揺を隠せないのでした。

第35話の感想

今回はあまりにも壮絶で、涙なしには見られませんでした。特に魏渠! お調子者だった彼が、兄の遺体を取り戻すために片腕を失ってまで戦う姿には、胸が張り裂けそうでした。魏梁の死が彼を武人として覚醒させたのですね。そして、極限状態で出産した小喬と、民を守るために家族の元へ戻らないという苦渋の決断をした魏劭。夫婦それぞれの戦いがあり、物語がクライマックスに向けて一気に加速した印象です。

つづく