第9話では、武翔殺害事件の哀しき真相が趙不尤(ちょうふゆう)の手で白日の下に晒されます。 しかし、真犯人の自首も束の間、地下暗渠から届いた暗殺令が趙家を襲いました。 都を恐怖に陥れる帽妖の魔の手が、一家を未曾有の危機へ叩き落とします。
「清明上河図(せいめいじょうかず):隠された暗号」あらすじネタバレ9話
麦秸巷に渦巻く愛憎劇と謎の飛行物体が暴く都の猟奇
第9話では、武翔殺害事件の哀しき真相が趙不尤(ちょうふゆう)の手で白日の下に晒されます。
しかし、真犯人の自首も束の間、地下暗渠から届いた暗殺令が趙家を襲いました。
都を恐怖に陥れる帽妖の魔の手が、一家を未曾有の危機へ叩き落とします。
暴かれた車椅子の嘘と暗殺組織水匕子が残した恐怖の五日間
白粉が明かした偽りの車椅子と饅頭店に隠された骨肉の怨恨
趙不尤(ちょうふゆう)は被害者・武翔の妹である武翹の部屋から、肌を白く見せる一缶の七白粉を発見しました。
武翹は使用を否定するものの、化粧品店の店員の証言から彼女が毎月二盒も購入していた事実が露呈します。
衣服の袖に残された油灯の焦げ跡が、彼女の嘘を決定づけました。
少女のスカートの裾の汚れから、趙不尤は彼女が偽りの下半身不随を演じていたことを見抜きます。
第7話で描かれたように、彼らは客の同情を引いて莫大な財を築いていました。
しかし、博打で身を滅ぼした堂哥の武翔の横暴に耐えかね、兄妹はついに殺害を決行したのです。
悲しい身世に深く同情した趙不尤は、武翹を開封府へ連れて行き自首を促しました。
これによって第8話で万福(まんぷく)が犯人と決めつけていた親友の孫勃の無実が完全に証明されます。
非常に手際の良い解決でした。
密告の百両黄金と朝廷の巨悪・鄒勉の影
化粧品店へ立ち寄った妻の温悦(おんえつ)は、地主の章七娘が夫の趙不尤にまとわりつく光景を目撃します。
修羅場を避けるため趙不尤はあえて冷徹に妻を叱り飛ばし、温悦(おんえつ)は怒りに震えながら店を飛び出しました。
二人の関係は最悪の状態に陥ります。
激怒する妻に対し、趙不尤は第6話で自宅に届いた匕の文字が書かれた暗殺の包袱を取り出しました。
そこには章七娘を五日以内に暗殺せねば家族を皆殺しにするという、恐ろしい水匪の命令と百両の黄金が隠されていたのです。
第4話で明かされた妻の暗殺者としての過去を守るため、夫は孤独な盾となっていました。
事態を重く見た開封府巡使の顧震(こしん)は、趙不尤を連れて宮廷の中貴人のもとへと潜入を敢行します。
激しい酒宴の末に、章七娘的義父が江南を支配する巨大権力者の鄒勉であるという衝撃の事実を掴み取りました。
隠された宮廷の闇が暴かれた瞬間です。
その後、趙不尤は顧震(こしん)と共に香水行へ向かい、身体に染み付いた中貴人の濃厚な化粧の匂いを洗い流しました。
真相を知った温悦は自ら黄金の袋を奪い取って部屋を去ります。
夫に頼らず自らの過去に決着をつける覚悟でした。
狂乱の街頭に散った密偵と仕掛けられた囮作戦
一方、章七娘は管家の康浅が義父・鄒勉の放った密偵であることを見抜いて激しく糾弾していました。
命の危険を感じた康浅は恐怖に怯えるものの、その直後、都の夜街に衝撃の怪異事件が巻き起こります。
冷酷な粛清の始まりでした。
釈放された孫勃の行方を追っていた弟の趙墨児(ちょうぼくじ)の前に、突如として帽妖が猛烈な勢いで現れました。
群衆が逃げ惑う中で姿を現したその怪物の正体は、狂乱状態で絶命した康浅の遺体だったのです。
第7話で趙不尤が暴いた手製の提灯トリックとは明らかに異なる、本物の猟奇殺人が幕を開けました。
菜園にいた顧震は、武翹が兄を庇うためにすべての罪を被った事実を趙不尤に告げます。
顧震は真の帽妖の犯人を誘い出すため、釈放された兄の武翱を囮にする冷酷な罠を仕掛けていました。
大理寺の元貼書吏はその辣腕に深い感銘を受けます。
趙家へ乱入した豪華な馬車と末妹が掴んだ巨大な帽子
家に帰った趙不尤たちを待っていたのは、章七娘が率いる豪華なリフォーム部隊の襲撃でした。
章七娘は強引に趙家へ居座ることを宣言し、老父の趙離(ちょうり)と詩を詠み合って優雅に寛ぎ始めます。
あまりに不条理な光景でした。
激しい口論が繰り広げられる中、末妹の趙瓣儿が興奮した様子で屋敷へと駆け込んできました。
彼女の両手には、街を恐怖に陥れていたものと全く同じ形状の巨大な帽子型の物体が握られていたのです。
第3話の実験で趙墨児(ちょうぼくじ)が硝石を用いて証明した飛行メカニズムの謎が、ついに物理的な証拠として趙家に持ち込まれました。
七白粉の偽装と硝石が仕掛けた帽妖飛行の科学的検証
本話で武翹の嘘を暴いた七白粉は、当時の女性たちが美白や肌の傷を隠すために愛用した高級な漢方白粉です。
歩行が不可能なはずの彼女がこの白粉を大量に消費していた事実こそが、隠された五体満足を証明する決定的な名詞となりました。
物証が真実を語る好例です。
さらに趙墨児が開発した飛行装置の雛形は、第3話で発見された天竺の香炉の硝石反応をベースにしています。
硝石と可燃物を組み合わせることで、急激な熱推進力を生み出して空を飛ぶ帽妖の物理トリックの再現に成功しました。
科学の力が怪異を切り崩す爽快な展開でした。
歪んだ愛憎の決着と都を焼き尽くす巨悪への宣戦布告
武翹兄妹の哀しい動機には胸が締め付けられましたが、それ以上に康浅の無残な死が残した謎の深さに鳥肌が立ちました。
温悦が夫を守るために暗殺の黄金袋を手にして旅立つ覚悟を決める場面は、今後の夫婦の絆を引き裂く不穏な前兆です。
愛ゆえのすれ違いが加速します。
次回、趙瓣儿が持ち帰った巨大な帽子の物証から、ついに真犯人のアジトが特定されるはずです。
鄒勉という朝廷の絶対権力者に挑む趙不尤たちの、命がけの次なる大捜査網を決して見逃せません。
刮目して待ちましょう。
つづく

