名酒の罠と厨房の嫉妬劇!『国子監は花ざかり』第9話の見どころ

国子監初の女子弟子である桑祈(そうき)が、隠世の高人への弟子入りを目指して再び霊霧峰へと向かいます。

卓文遠(たくぶんえん)の執拗な警戒と、晏雲之(あんうんし)の秘めたる嫉妬心が厨房で激しく火花を散らすことになりました。

念願の武芸伝授から急転直下、二人の命を脅かす洞窟崩落の危機が幕を開ける注目のエピソードです。

霊霧峰に響く恋の不協和音!第9話の完全ネタバレ解説

意地っ張りの夜間逃避行と幼馴染の影

第8話での肌着争奪戦に敗れた桑祈(そうき)は、翌朝早くに霊霧峰の庵を脱出して太尉府へと一時帰宅しました。

父親の桑公が晏鶴行と旧知の仲だと知った彼女は、山での過酷な雑役生活を隠して虚勢を張ります。

高人の圧倒的な武術を諦めきれない彼女は、父親に知られぬよう夜闇に乗じて再び山を登る決意

夜の山林を進む桑祈と侍女の蓮翩(れんへん)の前に、暗闇から突然卓文遠(たくぶんえん)が姿を現します。

彼は夜道の危険を心配したと言い訳しますが、真の目的は桑祈と晏雲之(あんうんし)の接近阻止。

庵に到着すると、先行してこき使われていた閆琰が涙目で卓文遠にしがみつくという惨状が待っています。

厨房の主導権争いと冷徹司業の嫉妬心

晏鶴行の隠居所に若者たちが集まったことで、司業の晏雲之は露骨に不機嫌な表情を浮かべました。

晏鶴行も卓文遠の不意の訪問に激怒しますが、卓文遠は好物の名酒を差し出すことで滞在の許可を勝ち取ります。

桑祈を心配するあまり周囲に殺気を放つ卓文遠に対し、晏雲之は負けじと言葉の刃を鋭く突き返しました。

晏雲之は桑祈に対し、晏鶴行の二大好物が美酒と美食であるという秘密を密かに伝授します。

これを利用して雑役を免除させようと考えた桑祈は、一同のために自ら厨房に立つことを名乗り出ました。

桑祈を晏雲之に近づけたくない卓文遠と、二人の仲睦まじい様子に激しい嫉妬を覚えた晏雲之が厨房へ乱入します。

二人の高貴な男たちが手伝いを巡って張り合った結果、厨房は足の踏み場もない惨状へと化しました。

激怒した桑祈は蓮翩(れんへん)に命じて二人を強制退場させ、見事な手際で豪勢な料理を完成させます。

食卓に並んだ料理を口にした晏鶴行はその美味を大絶賛。毎日の調理を条件に正式な弟子入りを認めました。

念願の弟子入りと手取り足取りの剣術指導

念願が叶った桑祈は、翌朝から霊霧峰の竹林で晏鶴行による本格的な武芸の特訓を開始します。

戦場での大雑把な型しか知らない彼女は、繊細な剣の軌道や力加減のコツが上手く掴めずに苦悩していました。

そこへ偶然通りかかった晏雲之が、指導の遅れを見かねて静かに彼女の背後へと歩み寄ります。

晏雲之は桑祈の華奢な手を優しく包み込むように握り、正しい剣の構え方を手取り足取り教え始めました。

第4話の冷庫での密着事件を彷彿とさせる至近距離で、二人は互いの吐息と確かな体温を肌で感じ取ります。

突然の甘い空気に桑祈の心臓は激しく高鳴り、冷徹だった司業の瞳にも深い情愛が灯り始めていました。

運命の洞窟崩落と命懸けの抱擁

山林を散策していた卓文遠は、偶然見つけた古い山洞の前で過去の深い感傷に浸っていました。

かつて家勢が没落し、誰からも見向きされなかった孤独な少年時代に、彼を救ったのが桑祈だったのです。

卓文遠は桑祈をその場所に呼び出し、二人だけの美しい子供時代の思い出を再び共有しようと試みました。

しかし、卓文遠が感傷に浸ったのも束の間、劣化した山洞が凄まじい轟音と共に突如として崩壊を始めます。

大量の巨石が桑祈の頭上へ降り注ぐ絶体絶命の瞬間、衣服を翻した晏雲之がどこからともなく飛び込んできました。

晏雲之は桑祈の身体を自身の大きな腕で強く抱きかかえ、そのまま暗黒の洞窟の奥底へと転がり落ちていきます。

卓文遠の没落した過去と晏鶴行を操る美食の計略を徹底分析

卓文遠が山洞を見つめて語った過去は、彼と桑祈の特別な絆の原点となる極めて重要な記憶です。

第1話から桑祈に対して並外れた執着を見せていた彼の行動の裏には、没落期を支えられたという深い感謝と愛着がありました。

彼にとって桑祈は暗闇を照らす唯一の光であり、それゆえに晏雲之という恋敵の存在にこれほど焦りを募らせているのです。

一方、晏雲之が授けた美酒と美食の計略は、気難しい晏鶴行の心を動かす完璧な攻略法となりました。

第3話の厨房で雄鶏に怯えていた姿とは異なり、今回は愛する人のために知恵を絞る男らしさが際立っています。

師弟という建前を使いながらも、剣術の指導にかこつけて距離を縮める手腕は、彼の恋心の覚醒を証明していました。

恋の火花が散る厨房バトルと次回の緊迫した展開への期待

厨房で張り合う晏雲之と卓文遠の子供っぽいマウント合戦が、コミカルで最高に楽しい回でした。

普段は冷徹な司業が、桑祈と卓文遠の仲の良さにあからさまに嫉妬して顔を歪めるギャップに胸がキュンとします。

手取り足取りの剣術指導で見せた甘い雰囲気から一転、ラストの命懸けの救出劇には息を呑みました。

次回の第10話では、崩落した洞窟に閉じ込められた晏雲之と桑祈の緊密な密室生活が描かれます。

極限状態の中で、晏雲之はついに自身の隠された本心を桑祈に伝えることになるでしょうか。

置き去りにされた卓文遠の怒りと焦燥が、今後の泥沼の三角関係をさらに加速させる予感がして目が離せません。

つづく