激動の大遂を揺るがす姚勇の叛乱計画と交錯する愛憎
動乱の大遂を巻き込む売国奴の陰謀が、ついに具体的な軍事行動として牙を剥きます。
姚府に監禁されていた四夫人の命がけの伝言から、恐るべき大規模な反乱計画が発覚。
楚瑜(そゆ)と衛韫は長公主(ちょうこうしゅ)の全面的な支援を得て、華京を揺るがす大勝負へ身を投じます。
策略と血煙の戦場で暴かれる暗号と決死の救出作戦
幼き息子の明晰な頭脳と童謡に隠された七戌定風の暗
姚府に囚われた姚珏は、実の息子である衛陵墨を危険に巻き込まないために面会を拒絶します。
第15話で姚勇から凄惨な首絞めの脅迫を受けながらも、彼女は強靭な母性を失っていませんでした。
母親が口ずさんだ奇妙な童謡の違和感から、聡明な衛陵墨は重大な異変を察知します。
少年は大樹の根元に隠されていた姚珏の密書を発見し、密かに若き当主の衛韫へと手渡しました。
衛韫と楚瑜(そゆ)がその密書を解析した結果、そこには驚くべき謀反の計画が隠されていたのです。
暗号が示したのは、7日後の戌の刻に定風谷で挙兵するという姚勇の血生臭い企てでした。
第14話で衛韫が姚府の最深部で発見した大量の私蔵兵器は、この反乱のために準備されたものです。
姚勇が挙兵すれば、華京の周辺は一瞬にして凄惨な戦火の地獄へと変貌することになります。
楚瑜たちは反乱を阻止するため、まずは人質となっている姚珏を救出する作戦を練り始めました。
柳の枝を背負う命がけの謝罪と長公主(ちょうこうしゅ)から下された強力な兵馬
楚瑜は、第13話の競宝宴で長公主の威光を勝手に利用した件を謝罪するため、李長明の元へ向かいました。
彼女は衣服を崩して柳の枝を背負う負柳条請罪の姿勢を示し、長公主に潔く許しを乞います。
命を賭けて誠意を示す楚瑜の並外れた度量に、高慢な長公主の心も激しく動かされました。
長公主は楚瑜を咎めるどころか、姚珏を引き出すための特別な請帖を下賜します。
さらに、姚勇の私兵に対抗するための強力な兵馬を衛家に貸し与える破格の支援を決定しました。
楚瑜はこの後ろ盾を用いて姚珏を衛府へと救出し、涙の母子再会を成功させます。
楚瑜の鮮やかな知略を目の当たりにした兵器職人の陸七八(りくしちはち)は、彼女を女中豪杰と心から称賛しました。
第11話の軍械司潜入を巡る激しい確執は、この救出劇を機に完全に水に流されることとなります。
続いて手合わせを挑んできた護国公府の宋文昌(ソン・ウェンチャン)をも、楚瑜は圧倒的な武芸で一瞬にして打ち負かしました。
落花の下で交わされる長槍の切磋とすれ違う若き侯爵の恋心
決戦の時が近づく中、衛韫と楚瑜は満開の落花が舞う中で長槍を手にして激しく打ち合います。
衛韫は、第1話の華京城や第7話の宜香楼で楚瑜が見せた鮮烈な舞剣の姿を脳裏に回想していました。
彼は手合わせの最中に、楚瑜への制御できない熱き恋情を告白しようと試みます。
しかし、亡き兄の遺孀としての立場を崩さない楚瑜は、彼の言葉を冷酷に遮りました。
衛韫に命を狙われる危険を冒させたくないという、彼女なりの深い愛の裏返しです。
楚瑜は少年にそれ以上の機会を与えず、若き侯爵は深い切なさの迷宮へと突き落とされました。
激流の追跡戦と顧家老宅で火花を散らす男たちの激しい私怨
同じ頃、新任の大理寺卿である顧楚生(こそせい)は単身で沁溪谷の周辺を捜索していました。
彼は姚勇の謀反の全貌を記した重要機密の竹筒を押収することに成功します。
しかし、敵の死士たちに包囲され、深い負傷を負ったまま行方不明となりました。
夜が明ける頃、彼の書童である張灯が衛府へと駆け込み、楚瑜に命がけの救助を求めます。
楚瑜は軍の布防に優れているため定風谷へ先回りし、衛韫に顧楚生(こそせい)の捜索を託しました。
彼女は顧楚生は水に堪能であるため、水源に沿って探せと的確な助言を伝えます。
衛韫はその助言通りに捜索を行い、満身創痍で顧家老宅に潜伏していた宿敵を発見しました。
衛韫は嫉妬心から顧楚生の包帯をわざと強く締め上げるというささやかな報復を敢行。
顧楚生も意地で悲鳴を上げずに耐え抜き、二人の間で激しい視線の火花が飛び散りました。
秦王旧部の怨念と大遂を揺るがす定風谷挙兵の歴史に迫る
姚勇が引き起こそうとしている反乱の根底には、大遂朝廷の凄惨な派閥闘争の歴史があります。
第9話において大理寺卿の顧楚生が語っていた通り、20年前の秦王通敵案がすべての元凶です。
姚勇はその過酷な粛清を生き延びた秦王旧部であり、長年の不遇に対する怨念を募らせていました。
楚瑜が激しく憤った通り、皇帝の寛大な処置で功名を立てる機会を与えられた身でありながらの裏切りです。
姚勇が私蔵していた兵器と軍械司から流出した八角弩の技術が合致した点も、見逃せません。
定風谷という険しい要害の地を選ぶことで、官軍を一網打尽にするという冷酷な生存戦略が透けて見えます。
宿命の対峙が加速する戦友の絆と次なる大激突
第16話は、姚勇による大規模な叛乱の導火線が点火され、緊張感が最高潮に達する圧巻の展開でした。
柳の枝を背負って長公主に直訴する楚瑜の覚悟と、彼女への想いに悶々とする衛韫の瑞々しい葛藤が見事です。
恋敵である顧楚生を救うためにわざと傷口を痛めつける衛韫の行動には、人間らしいリズムを感じました。
次回の第17話では、ついに定風谷を舞台とした姚勇軍との全面戦争の火蓋が切って落とされます。
孤立無援の顧家老宅で死士たちに囲まれた衛韫と、谷底で防衛線を張る楚瑜の連動作戦は成功するのでしょうか。
国家の命運を賭けた、若き英雄たちの命がけの逆襲劇から一瞬たりとも目が離せません。
つづく

