国境の双城を襲う未曽有の危機と英雄たちが選んだ決死の奇策

第28話は、大遂国を揺るがす軍事的な大激変が描かれる怒涛のエピソードです。

北岐軍が鳳陵城と青州を同時に包囲し、大遂最強の防衛線を破るための最悪の包囲作戦が始動。

孤立無援の絶望の中で、楚瑜(そゆ)と楚臨陽(そりんよう)の兄妹は城壁で血の滲む肉薄戦を展開し、青州の衛韞(ウェイ・ユン)は戦局を覆すため敵国の本陣へ攻め入る大勝負に出ます。

策略の激突と燃え盛る戦火!鳳陵城の死守と青州の偽装工作

鳳陵城に迫る蟻群のごとき大軍と八角弩戦車の圧倒的な破壊力

兵器職人の陸七八(りくしちはち)は、鳳陵城の近郊にある温泉別荘に、長公主(ちょうこうしゅ)を誘拐した黒幕・趙玥(薛寒梅(せつかんばい))が潜伏している事実を突き止めました。

第26話で楚瑜(そゆ)が公主府で発見した血痕の謎を解くため、彼女が動き出そうとした瞬間、北岐の大軍が蟻群のように鳳陵城へ殺到します。

長男の楚臨陽(そりんよう)は、第27話で自らが反発力を改良した新型八角弩の部隊を配置し、射程圏内に侵入した敵を容赦なく射殺しました。

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│ 北岐軍が双城を│

│ 同時に完全包囲 │

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│(鳳陵城へ猛攻)

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│ 衛韞(ウェイ・ユン)の囲魏救趙│

│ 北岐本陣へ潜入│

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│(顧楚生(こそせい)の籠城戦)

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│ 楚瑜は温泉別庄の│

│ 敵拠点へ決死突入│

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凄まじい威力に一度は退却した北岐軍ですが、すぐに巨大な八角弩戦車を投入して再襲撃を敢行。

城壁を上ってきた敵兵に対し、楚臨陽と楚瑜は剣を抜いて凄惨な近身肉搏(接近戦)を展開します。

第1話で父・楚建昌が戦死したこの鳳陵城を死に場所と定めた楚臨陽は、国の利刃となる誓いを胸に命がけで戦線を死守。

医術の天才・宋清平(そうせいへい)(そうせいへい)も、楚臨陽の必死の避難勧告を拒絶し、負傷兵を救うため城内に残る覚悟を決めました。

衛韞が放った乾坤一擲の囲魏救趙と顧楚生(こそせい)が覚悟した文官の意地

一方、青州を守る衛韞と宋家兄弟は、北岐軍が攻めてこない奇妙な包囲戦に強い違和感を抱いていました。

鳳陵城が陥落の危機にあるという悲痛な軍報を受け取り、衛韞は敵の狙いが青州の守備隊の足止めにあると見抜きます。

援軍を出せば青州が落ち、留まれば鳳陵城が全滅するという絶体絶命の陥穽。

若き鎮国侯は華京への急使を走らせると同時に、敵の背後を突く囲魏救趙(戦術的陽動作戦)を決断しました。

衛韞は監軍の顧楚生に対し、青州の城門を4日間死守するよう命じ、自らは北岐の王都へ潜入して北岐王・蘇燦を暗殺する決死の作戦を開始。

華京の楚府では、姉たちの危機を知った楚錦(そきん)が壁を越えて戦場へ向かおうとしますが、第24話で楚瑜に留守を託された晩月がその身を挺して阻止します。

北岐の岐州では、衛韞の奇襲を察知した北岐王が狼狽し、青州の包囲部隊の半分を自国へ引き揚げる大慌ての命令を下しました。

鳳陵城の痛恨の撤退と青州城門の陥落の危機

鳳陵城の前線では、楚臨陽が部下の楚山を救うために身を挺した際、大腿部に深い刃傷を負ってしまいます。

兵力差に押された楚家軍は全軍退守(一時撤退)を余儀なくされ、城内は緊迫した空気に包まれました。

敵の戦車から漂う強烈な硫黄の臭いから、楚瑜は八角弩戦車の製造拠点が例の温泉別荘にあると確信し、単身での潜入を決意します。

青州では、長男の宋文昌(ソン・ウェンチャン)が衛韞の甲冑を身に纏って偽装工作を行っていましたが、狡猾な北岐暗探の沈佑に看破されました。

総大将の不在を知った沈佑は一斉攻撃を開始し、圧倒的な武力の前に青州の城門は激しく突破されます。

武芸を持たぬ文官の顧楚生は、自らの無力を呪いながらも、大遂国と衛韞の時間稼ぎのために歴史に悪名を残す覚悟で、血煙渦巻く最前線へと立ち上がりました。

独自考察:衛韞の囲魏救趙に隠された軍事地理的陥穽と顧楚生の変節

衛韞が断行した北岐王暗殺作戦は、戦力差を頭脳でひっくり返す究極の生存戦略です。

青州と鳳陵城の連動性を遮断された大遂軍にとって、正面突破は完全な破滅を意味していました。

あえて敵の本陣である岐州を脅かすことで、前線の北岐軍を強制撤退させる計略は、大遂の防衛戦術において最も狂気的で美しい一手と言えます。

また、文官である顧楚生が青州の守備をその身一つで引き受けた行動は、彼の精神的な大転換を物語っています。

第22話で寧国公府との婚姻を破棄し、誠実な官僚になると誓った彼は、私怨を捨てて衛韞の盾となる道を選びました。

歴史の非難を恐れず、楚瑜を守るために戦う男たちの絆が、この悲惨な戦場で真の調和を迎えています。

絶望の双城戦と温泉別荘へ向かう楚瑜の決死の反撃

今回は国境の二つの城を舞台に、息もつかせぬ緊迫感の軍事劇が最高密度で描かれた屈指の傑作回でした。

城壁で泥を舐めながら戦う楚臨陽の勇姿や、衛韞のために命を投げ出す顧楚生の熱き覚悟に胸が熱くなります。

戦車の秘密を暴くため、暗闇の温泉別荘へと馬を走らせる楚瑜の孤高の美しさからも目が離せません。

次回第29話では、温泉別荘に潜入した楚瑜が、ついに長公主(ちょうこうしゅ)を監禁している趙玥との最終決戦を迎えます。

青州の城門が突破される中、顧楚生と宋家兄弟は衛韞が北岐王を討ち取るまで城を守り抜くことができるのか。

大遂国の存亡を懸けた、英雄たちの命がけの戦いから一瞬たりとも目が離せません。

つづく