命がけのロシア国境越えから一転!寧古塔の雪原で幕を開ける絶体絶命の包囲網

前話の第20話でロシア騎兵隊の銃口を前に、ジェスチャーだけで軍事取引を取り付けた古平原(グー・ピンユエン)

彼は徐管帯を説得し、ロシア軍の首領から馬車に満載された大量の武器弾薬を購入することに成功しました。

別れ際、ロシア軍官から護身用の銃をプレゼントされ、平原は安堵の息を漏らします。

しかし、復讐の鬼と化した徐管帯の真の目的は、最初から武器商人としての成功などではありませんでした。

アヘンの魔力と狼の遠吠えが響く極寒の馬場で、平原は蘇紫軒(スー・ズーシュエン)の恐るべき陰謀の深淵を目撃することになります。

絶体絶命の火海から、常玉児との涙の再会、そして安徽での大逆転劇へと繋がる激動の第21話です。

復讐の泥沼と雪原の抱擁!第21話ストーリー詳細

徐管帯が仕掛けた死の道連れと倉庫の火海で暴かれた蘇紫軒(スー・ズーシュエン)の執念

古平原(グー・ピンユエン)は購入した武器をすぐに転売しようと提案しますが、徐管帯は頑なに寧古塔の馬場へ運ぶと言い張ります。

長年の湿気で体を病んだ徐管帯は、大煙膏(アヘン)の塊を吸食することで激しい苦痛を和らげていました。

二人は険しい雪山を越え、命がけで武器を満載した馬車を因縁の馬場へと運び込みます。

第2話第3話の脱出劇において、平原の汚職告発によって人生を狂わされた徐管帯の怨念は極限に達していました。

アヘンが切れて狂気に陥った徐管帯は、銃声で周囲の狼群を呼び寄せ、さらに運搬用の馬を射殺します。

彼は平原を道連れ(陪葬)にするため、事前に平原の銃から弾丸をすべて抜き取っていました。

平原が絶体絶命の窮地に陥った瞬間、背後から襲いかかった狼が徐管帯に牙を剥きます。

平原は隙を突いて銃を奪い返し、瀕死の徐管帯を柴房(薪小屋)へと必死に引きずり込みました。

失血死を前にした徐管帯は、すべては慈禧太后暗殺を邪魔された蘇紫軒の指示だったと薄笑いを浮かべて絶命します。

第19話の王府で暗殺を阻止された蘇紫軒が、徐管帯を大量のアヘンで延命させ、平原を拉致させていたのです。

平原は薪に火をつけて狼群を威嚇し、崩れ落ちる火海の中から決死の脱出を敢行しました。

燃える梁を振り回して防戦するものの、弾丸の尽きた平原は武器の馬車の下へと追い詰められます。

白依梅(バイ・イーメイ)への未練の完全清算と山西国境で交わした常玉児との誓い

狼の鋭い牙が平原に迫ったその瞬間、雪原の彼方から鋭い矢が次々と飛来し、狼たちを射殺しました。

日夜を問わず万里の雪原を駆けつけた常四(チャン・スー)常玉児が、間一髪で平原の命を救ったのです。

九死に一生を得た平原は、極限の恐怖から解放され、駆け寄った常玉児を強く強く抱きしめました。

三人は武器を護送しながら寧古塔の地を離れ、平遥の少東家・李欽(リー・チン)からの伝言を受け取ります。

玉児から「京師へは行ってはならない」と警告され、平原は李欽(リー・チン)の不器用な友情に感謝しました。

道中、玉児から婚約者だった白依梅(バイ・イーメイ)について尋ねられた平原は、すでに未練はないと静かに答えます。

第15話で白依梅が誠王の元へ去り、第17話で茶杯を割ったことで、平原の心は完全に整理されていました。

今の彼にとって、心から信頼できるのは目の前で涙を流す常玉児と常四(チャン・スー)の二人だけだったのです。

山西の国境線にたどり着いたとき、平原は玉児に対し、必ず迎えに行くと熱い胸の内を告白しました。

二人は数々の生死の試練を共にしてきた絆を確かめ合い、涙を流しながら再会を誓います。

玉児の深い情愛を背中に受けながら、平原は武器を届けるため、一路安徽の戦場へと馬を走らせました。

恭親王を魅了した最新式兵器と安徽茶商会が捧げた平伏の謝罪

安徽に到着した古平原がもたらした大量のロシア製武器を見て、恭親王と喬松は大喜びしました。

清朝の正規軍が調達できなかった洋槍洋砲を、一介の商人が揃えた事実に朝廷の重鎮たちは驚嘆します。

恭親王は平原の功績を称え、彼を臨時の安徽安撫使という破格の官職へと推薦しました。

平原はこの栄誉を受け入れる代わりに、第1話で一族を破滅させた父親の冤罪の真相解明を嘆願します。

恭親王は即座に九門提督へ再調査の厳命を下し、平原の復讐の歯車が国家権力を巻き込んで動き出しました。

王から出された茶を口にした平原は、それが自分の作った蘭雪茶であることに気づきます。

第19話で慈禧太后から「天下第一茶」の称号を得たことで、市場は蘭雪茶一色に染まっていました。

全国の茶商が古い茶園を拔いて蘭雪茶に植え替えたと聞き、平原は急激な市場流動に一抹の不安を覚えます。

その後、平原が弟の古平文を伴って安徽茶商会へ乗り込むと、かつての敵たちが恐怖に震えていました。

第19話のラストで平原を睡眠薬で罠に嵌めた黒幕である胡老太爺が、その場に平伏して命乞いを始めます。

権力の頂点へ登り詰めた平原は、あえて罪を追及せず、老いた商人を優しく抱き起こして度量の大きさを示しました。

蘇紫軒が仕掛けた「時間差の拉致」と近代武器市場がもたらす官商のパワーバランス

第21話で明かされた徐管帯の誘拐劇の真相は、蘇紫軒による高度なリベンジ・計略です。

彼女は、第19話で慈禧太后の暗殺という「政治的資本」を平原に奪われたことを激しく怨んでいました。

自らの手を汚さず、余命わずかな徐管帯をアヘンという依存性資本で延命させ、平原への刺客として利用。

極寒の馬場での監禁は、平原の精神を崩壊させるための冷酷な環境トラップでした。

しかし、平原がこの地獄から持ち帰った「ロシア製武器」は、朝廷の軍事バランスを塗り替える強力な切札へと化けます。

合肥で籠城を続ける李成(リー・チェン)の義軍に対し、最新式の火器は恭親王にとって最も喉から手が出るほど欲しい戦略物資

武器の供給と引き換えに、安徽安撫使の地位と父親の冤罪晴らしの約束を取り付けた平原の交渉術。

これは、特権を持たない商人が、国家の最高権力と対等に渡り合うための究極のレバレッジ(梃子の原理)

茶貿易の利権から始まった戦いが、清朝の司法制度そのものを根底から揺るがす大勝負へと進化しました。

恩讐の雪原を越えた天才商人の覚醒と次なる合肥攻防戦の火蓋

極寒の寧古塔で狼群と戦い、燃える薪を振り回して生き延びた古平原の執念の凄まじさに圧倒されます。

かつて自分を陥れた胡老太爺に対し、跪く姿を見て静かに手を取る平原の王者の風格

常玉児と国境で交わした「いつか必ず迎えに行く」という涙の約束が、彼の凍てついた心を温める描写が切ない。

市場を席巻する蘭雪茶の熱狂の裏で、恭親王が提示した合肥の凄惨な包囲網の地図。

ネズミを食らう窮地に陥りながらも降伏を拒む李成(リー・チェン)の元には、かつての婚約者・白依梅がいます。

安撫使となった平原が、戦火の合肥へとどのような経済的救済の手を差し伸べるのか、次なる第22話の頭脳戦から目が離せません。

つづく