晋陽山荘に響く惨叫と大牢に蠢く王爺の黒い罠

李闖王が残したとされる七千万両の莫大な財宝。

これを得て山西の巨商へと上り詰めたのが老八家です。

今回はその一角である老康家の祖産競売から始まります。

軍需物資を紛失した罪で朝廷から追及を受ける老康家

長男の康素園は一族を救うため財産の売却を決意しました。

会場には利権を狙う各地の商人が一斉に集結します。

老康家買収を巡る競売の惨劇と大牢の心理戦

蘇紫軒(スー・ズーシュエン)が放つ美しき殺意と2600万両の狂気的な落札

競売が始まっても蘇紫軒(スー・ズーシュエン)は静観を続けていました。

金より大事なものがあると告げて彼女は席を外します。

古平原(グー・ピンユエン)はその言葉に不穏な気配を察知しました。

直後、高値をつけた商人が次々と惨殺されます。

会場が悲鳴に包まれる中、彼女は平然と戻ってきました。

古平原(グー・ピンユエン)は王天貴(ワン・ティエングイ)への義理のために譲ってくれと頼みます。

しかし冷酷な脅迫を受け、古平原は引き下がるしかありません。

官兵が晋陽山荘を包囲する中で競売が再開されます。

李欽(リー・チン)が2000万両を叫び、古平原が2600万両で落札しました。

これで勝負が決まったかに見えた瞬間、王爺が乱入します。

老八家の掌櫃たちと古平原は全員逮捕されました。

大牢へ連行される彼らを蘇紫軒が冷笑で見送ります。

李万堂(り・ばんどう)と王爺の密約!輜重焼却から始まった壮大な連環計

大牢で出されたのはカビの生えた腐った飯でした。

富豪の掌櫃たちが絶望する中、古平原だけは平気で口にします。

実はこの逮捕劇の裏には巨大な黒幕が隠れていました。

京城から現れた李欽(リー・チン)の父親、李万堂(り・ばんどう)です。

彼は王爺と結託し、平遥に太平号という票号を開く計画でした。

目的は山西の金融専営権と伝説の財宝の強奪です。

すべては李万堂が仕掛けた恐るべき連環計でした。

王爺に命じて自ら軍需物資を焼き払わせたのです。

その罪を老康家に被せ、老八家を破滅へ追い込む罠でした。

王爺は2400万両、李万堂は山西の覇権を手に入れる算段。

実父のあくどい強奪手法に、息子の李欽は激しい嫌悪感を抱きます。

宿敵の王天貴(ワン・ティエングイ)もこの太平号の陰謀に気づき警戒を強めました。

カビた飯を食らう古平原の覚悟と老八家救済の総櫃構想

李万堂は大牢へ赴き、財宝を差し出せと晋大奶奶を脅します。

ここで古平原が鋭い論理で李万堂に真っ向から反論

息子の李欽が惚れ込んだ男の才覚に、巨商も一目置きました。

第8話で王天貴から財宝潜入を命じられていた古平原。

彼はカビた飯を食らいながら、敵の狙いが財宝だと見抜きます。

正式に大掌櫃となった彼の頭脳が、再び冴え渡りました。

王爺に偽りの借用書を渡し、まずは大牢を出る作戦です。

さらに8家が相互に担保となる連保の契約を結びます。

資金不足による取りつけ騒ぎを防ぐための防衛策でした。

決済を一元化する総櫃を設立し、古平原がそのトップに立候補。

生き残るために老八家は流刑囚の知略に命を預けました。

古平原は単身、王爺との命懸けの談判へと向かいます。

太平号の罠を打破する「連保」と「総櫃」の金融防衛策

李万堂が狙ったのは、立て替え融資による債務奴隷化です。

太平号から大金を借りれば、老八家は経営権を奪われます。

古平原が提案した相互担保は、身内で資金を補完する最強の盾

さらに共同決済所となる総櫃の設立は、現代の中央銀行の手法。

これによって信用崩壊を防ぎ、李万堂の資本侵略を阻みます。

第1話の満春院で見せた相場観が、国家規模の金融戦へ進化しました。

牙を剥く大商人の執念と古平原の逆襲の行方

李万堂の底知れぬ強欲さと冷酷さに背筋が凍る思いでした。

輜重を自ら燃やすという狂気的な罠は、まさに資本の暴力

しかし、大牢の泥水の中で知略を研ぎ澄ます古平原の姿が熱い。

異母兄弟である李欽が父の悪行に苦悩する表情も印象的。

次回の第10話では、王爺との直接談判の結末が描かれます。

平遥の命運を懸けた古平原の大逆転劇から目が離せません。

つづく