あらすじ
肖鐸(しょうたく)の屋敷で暮らし始めた歩音楼(ほいんろう)は、肖鐸の優しさに触れる。そんな中、婉婉(えんえん)と共に屋敷を訪れた宇文良序(うぶん・りょうじょ)が騒動を起こし、歩音楼は思わず肖鐸を庇う言葉を口にしてしまう。一方、慕容高鞏(ぼようこうきょう)は歩音楼への想いを募らせ、婉婉の協力を得て彼女を宮中に迎えようと画策。孫公公(そんこうこう)の独断で送り込まれた嬷嬷たちにより、歩音楼は厳しい教育を受けることになるが、駆けつけた肖鐸に救われる。慕容高鞏は歩音楼を見舞うが、彼女の心は離れていくのを感じるのだった。
ネタバレ
肖鐸(しょうたく)の屋敷に迎えられた歩音楼(ほいんろう)、すっかりお姫様扱いで、移動はもっぱら輿(こし)ってんだから、うらやましい限り!お庭を「散歩」中に見つけたのは、なんと見覚えのある梨の木。これ、肖鐸(しょうたく)がわざわざ宮中から移植してくれたっていうじゃないですか!「君の慰めに」なんて言われたら、そりゃ言葉に詰まっちゃいますよね~。歩音楼(ほいんろう)が梨の花に見とれていると、肖鐸(しょうたく)がそっと近づいて、髪についた花びらを取ってあげるシーン…もう、キュンとしないわけがない!
そんな甘い雰囲気も束の間、今度は婉婉(えんえん)が肖鐸の屋敷にやってくるんだけど、そのお供の侍女に、なんと宇文良序(うぶん・りょうじょ)が紛れ込んでるっていうからビックリ!肖鐸は気づいてるけど、あえて泳がせる作戦みたい。この小王爷、一体何を企んでるんでしょうね?婉婉も、慕容高鞏(ぼようこうきょう)が歩音楼(ほいんろう)を娶ろうとしてるのには反対みたいで、肖鐸に協力するって約束してくれます。
さて、宇文良序くん。みんながいなくなった途端、お腹が痛くなっちゃってトイレを探すんだけど、運悪く鄭管家(ていかんか)に見つかって泥棒扱い!パニックで逃げ込んだ先が、よりによって歩音楼の部屋!そこで歩音楼に一撃で気絶させられちゃうんだから、もう笑うしかない!
意識を取り戻した宇文良序、肖鐸に問い詰められて白状します。「暗殺じゃない!婉婉が好きなんです!」って。それを聞いちゃった婉婉、怒り心頭で部屋に飛び込んできて、宇文良序と大ゲンカ!もう、どっちもどっちで収拾がつかない!宇文良序が逆ギレして「婉婉と肖鐸、怪しいんじゃないの?」なんて言い出すもんだから、さあ大変!ここで歩音楼が思わず肖鐸を庇っちゃうんだよね。九郎(くろう)が宇文良序を連れ出して、なんとか騒ぎは収まったけど…。
みんながいなくなってから、肖鐸が歩音楼に「なんで俺を庇ったんだ?」って聞くんだけど、歩音楼ったら、頭で考えるより先に口が動いちゃって、「肖鐸みたいな人が一番好きだから!」って言っちゃった!もう、顔真っ赤!慌てて話題を変えようとするんだけど、よりによって肖鐸が宦官だってことをネタにしちゃって、今度は肖鐸がブチギレ寸前!歩音楼もヤバいと思って、そそくさと逃げ出しちゃいました。この二人のやり取り、ハラハラするけど面白いんだよなぁ。
一方、宮中では婉婉が慕容高鞏(ぼようこうきょう)を諭そうとします。「どんな花も育つ土壌がある。皇宮は富貴な花しか育たないけど、木芙蓉みたいな野の花は、広い世界でこそ生き生きと咲くのよ」って。遠回しに歩音楼のことを言ってるんだけど、慕容高鞏(ぼようこうきょう)は諦めきれないみたい。「彼女は俺にとって暗い皇城を照らす唯一の灯なんだ」って…うーん、切ないけど、ちょっと執着が怖いかも。結局、婉婉も彼の想いにほだされて、歩音楼の入宮を手伝うことになっちゃいました。
さあ、ここからが歩音楼の受難の始まり!慕容高鞏好みの女性にするために、孫公公(そんこうこう)が何人もの嬷嬷(もも:教育係の老婆)を肖鐸の屋敷に送り込んできたんです!のんきに未来を夢見てた歩音楼、嬷嬷たちの登場にビビりまくり!曹春盎(そう しゅんおう)の手にしがみついて「肖鐸はどこ!?」って叫ぶけど、時すでに遅し。いきなり嬷嬷にピシャリと叩かれちゃいました!
その頃、肖鐸は別の場所で何やら不穏な動き。手下と共に囚人を鮮やかに始末して、秘密の拠点を片付けさせていました。そこに曹春盎(そう しゅんおう)が駆け込んできて、屋敷での一大事を報告!肖鐸、一瞬で顔色が変わって、急いで屋敷に戻ろうとするんだけど、途中で婉婉に引き止められちゃいます。
婉婉は、かつて自分が和親に送られそうになった時、肖鐸の策で太后に気に入られて都に残れた恩があるんですよね。「宮中で生き残るには権力者の庇護が必要。あなたは歩音楼を守りたいんだろうけど、陛下には敵わないわ」って。肖鐸もそれは分かってるけど、全てを鵜呑みにはできないみたい。
屋敷では、歩音楼が嬷嬷たちに追いかけ回されて、もう半泣き状態!どんなに許しを請うても無駄。まさに絶体絶命!…と思ったその時、我らが肖鐸が登場!歩音楼は助けを求めて肖鐸に駆け寄ろうとするんだけど、石につまずいて派手に転んじゃう!それを見た肖鐸、ブチギレ!嬷嬷たちを厳しく咎めます。逆ギレした嬷嬷たちは「陛下に報告してやる!」って荷物をまとめて帰っちゃいました。ふぅ、一件落着…かと思いきや?
すぐに肖鐸は宮中に呼び出されます。そこで判明したのは、嬷嬷を派遣したのは孫公公の独断だったってこと。慕容高鞏は、歩音楼がひどい目に遭ったと知って、すぐに肖鐸の屋敷へお見舞いに。これ以上嬷嬷たちに苦しめられたくない歩音楼は、しおらしく「大家閨秀(たいかきんしゅう:名家の令嬢)」を演じます。慕容高鞏はそんな歩音楼も好きみたいだけど、彼女が自分に対してよそよそしくて、壁を感じてる様子でしたね…。
『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第10話の感想
『浮図縁』第10話、今回も各キャラクターの感情が揺れ動く濃密な回でしたね。肖鐸と歩音楼の距離が縮まる梨の木の場面や、思わず本音を漏らしてしまう歩音楼の姿には、見ているこちらもドキッとさせられました。一方で、宇文良序と婉婉のコミカルな騒動は良いアクセントになっていました。
しかし、慕容高鞏の歩音楼への執着は深まるばかりで、婉婉の心痛も察するに余りあります。そして、歩音楼が嬷嬷たちから受ける仕打ちは見ていて辛いものがありましたが、そこを颯爽と助けに入る肖鐸の姿は頼もしかったですね。
それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語が大きく動いた印象です。特に、歩音楼を巡る肖鐸と慕容高鞏の対立がより鮮明になってきたように感じました。今後の展開から目が離せません。
つづく