あらすじ

灯籠に互いの想いを垣間見た歩音楼(ほいんろう)と肖鐸(しょうたく)。しかし、皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)の介入や刺客騒ぎにより、歩音楼は再び宮中へ。肖鐸は南苑王(なんえんおう)を探る策を皇帝に進言し、自ら使者となるが、その裏では皇帝の思惑が渦巻いていた。一方、歩音楼は継母の策略で再び身代わりにされそうになるが、肖鐸によって救出され、共に福水鎮へと向かうことになる。二人の逃避行の先には何が待っているのか!?

ネタバレ

灯籠に込めた、それぞれの願い

物語は、歩音楼(ほいんろう)が肖鐸(しょうたく)を誘って灯籠流しをする、なんともロマンチックなシーンからスタート。歩音楼(ほいんろう)に促されて、肖鐸(しょうたく)が灯籠に込めた願い…それは「世の中が平和になり、人々が大切な人と離れ離れになることなく、自分のような存在が必要とされなくなること」。うぅ…泣ける。自分のことより民を想うなんて、さすが肖鐸(しょうたく)様!でもね、歩音楼(ほいんろう)ちゃん、すかさず「そんなこと言わないで!」って。そうよそうよ、昭定司のみんなも、そして何より歩音楼自身が、あなたを必要としているんだから!

肖鐸って、一見冷酷非情に見えるけど、その刃は汚職官僚にしか向けられない。悪名を背負いながらも、国と民を守ってる…その姿を知っているからこそ、歩音楼は彼を支えたいんですよね。「あなたのおかげで、自分を少し好きになれた」なんて肖鐸に言わせちゃう歩音楼、マジ天使。

束の間の幸せと、招かれざる客

その後、二人は舞姫の踊りを鑑賞。歩音楼が真似して踊る姿が、もう可愛いのなんのって!肖鐸も思わず顔がほころび、そっと彼女の頬に手を伸ばそうとした、その瞬間!…出たわね、この男。そう、皇帝・慕容高鞏(ぼようこうきょう)がどこからともなく現れて、二人の甘い時間をぶち壊し!強引に歩音楼を連れて行っちゃうんですよ、もう!「満開の灯籠を見に行こう」ですって?歩音楼の心ここにあらずな表情が、見ていて切なかったわ…。

刺客騒ぎと、再び宮中へ

賑やかな街で、突然の混乱!なんと刺客が現れたんです!柱が倒れてくる中、慕容高鞏(ぼようこうきょう)が身を挺して歩音楼をガード!一方、我らが肖鐸様は、あっという間に刺客を制圧!さすがです。この刺客、なんと南苑王(なんえんおう)が都に潜ませていた間者だったことが判明。怒り心頭の慕容高鞏(ぼようこうきょう)は、自ら剣を抜いて刺客を斬り捨てます。そして、「歩音楼の身の安全のため」とかなんとか言って、彼女を宮中に連れ戻してしまうんです。あーあ、また離れ離れに…。

肖鐸の苦悩と、歩家の企み

歩音楼が宮中に戻る前、肖鐸は彼女の部屋を訪れるんだけど…引き留めたい気持ちは山々なのに、言葉が出てこない!もどかしい!結局、肖鐸は自ら宮中へ赴き、なんとかしようとします。そこでバッタリ会ったのが、歩音楼の継母・歩夫人(ほふじん)。実は、先帝が歩家の長女(歩音楼の異母姉)を南苑王の側室にと指名していたんだけど、今の情勢じゃ娘をそんなところに嫁がせたくない歩夫人は、皇太后に泣きつこうとしていたんです。これを見た肖鐸、ピーンとひらめきました!

彼は慕容高鞏に、「南苑王の妹君を娶る親王を送り、その道中で南苑王の内情を探り、機を見て行動する」という策を進言。南苑王が歩音楼の件で何か仕掛けてくる可能性も示唆しつつね。慕容高鞏はこの提案をあっさり受け入れ、肖鐸をその使者に任命。でもね、慕容高鞏にも狙いがあって、肖鐸が都を離れている間に、じっくりと権力を自分のものにしようと企んでいたんです。腹黒いぜ、皇帝陛下!

再び身代わり!?囚われの歩音楼

「親王が南苑王の妹を娶る」という話はすぐに歩家にも伝わります。歩夫人は、愛する実の娘を苦労させたくない一心で、またしても歩音楼を身代わりに差し出そうと画策!「お母様が病気よ」なーんて嘘八百を並べて歩音楼を呼び戻し、まんまと監禁しちゃうんです!ひどい!

この知らせを聞いた肖鐸、怒り心頭で歩府へ乗り込みます!「歩音楼を出せ!」と詰め寄る肖鐸。そりゃそうだ、ずっと肖鐸の屋敷にいたはずの歩音楼が、なんで実家でこんな目に遭ってるんだって話ですよ。

部下の曹春盎(そう しゅんおう)が侍女の彤雲(とううん)を見つけて事情を聞き出すと、なんと歩音楼は既に輿入れの馬車に無理やり乗せられた後!意識を取り戻した歩音楼は必死で逃げ出すんだけど、すぐに追っ手に捕まりそうに…!

絶体絶命!その時、颯爽と現れたのが…そう、我らが肖鐸様!間一髪で歩音楼を救い出します!詳しい説明は後回し!二人は急いで福水鎮へと向かうのでした。いやー、今回も手に汗握る展開でしたね!

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第13話 感想

第13話は、肖鐸と歩音楼のささやかな幸せな時間が描かれたかと思えば、すぐに慕容高鞏によって引き裂かれ、見ているこちらも心が揺さぶられました。灯籠に込めた肖鐸の利他的な願いと、それに対する歩音楼の温かい言葉には、二人の絆の深さを感じずにはいられません。

しかし、歩音楼がまたしても歩家の策略に巻き込まれ、身代わりにされそうになる展開には、本当に胸が痛みました。彼女の意思が全く尊重されない状況は、見ていて非常にもどかしいものです。そんな中、肖鐸が颯爽と現れて彼女を救い出す場面は、まさに希望の光でした。

それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えています。特に、慕容高鞏の腹の内や、歩夫人の身勝手さには、人間ドラマの面白さを感じます。二人が福水鎮へ向かうことで、物語がどのように動いていくのか、目が離せません。

つづく