あらすじ
南苑王(なんえんおう)の陰謀を探る肖鐸(しょうたく)。秋月白(しゅうげつはく)を利用した罠が仕掛けられる中、歩音楼(ほいんろう)が身を挺して肖鐸を守ろうとし、事態は思わぬ方向へ。意識を失った歩音楼を献身的に看病する肖鐸は、ついに自らの正体と過去を打ち明ける。二人の絆が深まる一方で、南苑王の悪事は露見し、新たな脅威として慕容高鞏(ぼようこうきょう)が西蜀(せいしょく)へと向かう。
ネタバレ
前回、なんだか怪しい動きを見せていた秋月白(しゅうげつはく)さん。やっぱり裏がありましたよ!我らが曹春盎(そう しゅんおう)の調査によると、なんと栄安(えいあん)皇后(えいあんこうごう)とこっそり会っていたことが判明!しかも、南苑王(なんえんおう)の手下たちが、秋月白の部屋に近づこうと何度もチャンスをうかがっていたっていうじゃないですか。これはもう、何か企んでるに決まってますよね!
でも、さすがは我らが肖鐸(しょうたく)様!この状況を逆手にとって、南苑王が一体何をしようとしているのか、じっくり観察することにしたんです。まさに「将を射んと欲すればまず馬を射よ」ってやつですかね?(ちょっと違うかw)
ある夜、肖鐸(しょうたく)様は秋月白を尾行して酒楼へ。そこで秋月白は、南苑王の管事に「阿鐸(あたく)の心を取り戻したいんです!」って必死にお願いしてるんですよ。健気というか、なんというか…。すると管事、待ってましたとばかりに怪しげな薬の粉を取り出して、「これはお客さんを呼ぶための特製薬でして…」なんて言うんです。肖鐸(しょうたく)様、その場では何も言わず、南苑王のしっぽを掴むのを待つことに。うーん、策士!
一方、私たちのヒロイン歩音楼(ほいんろう)ちゃんは、ここ数日いろいろ考えちゃって、もう我慢できない!って感じで、巴公公(ぱこうこう)を抱いて出て行こうとするんです。でも、ちょうどその時、秋月白が肖鐸様にスープを届けに来るのを聞いちゃって。慌てて自分の部屋に戻った歩音楼(ほいんろう)ちゃん、そこで見ちゃったんですよ…秋月白がスープに何か粉末を入れるところを!
これは大変!と、こっそり後をつけた歩音楼(ほいんろう)ちゃん。秋月白が肖鐸様にスープを飲ませようとしていて、しかも肖鐸様も拒否しない!もう、見てるこっちがヤキモキしちゃいますよね!
「そのスープ、ダメェェェ!」とばかりに部屋に飛び込んだ歩音楼ちゃん。「薬が入ってるの!」って訴えるんですが、肖鐸様ったら「ただの甘いスープだよ?」なんて言って、取り合ってくれないんです。もう、歩音楼ちゃん、カッとなっちゃって、そのスープを奪い取って一気飲み!
さあ、大変!肖鐸様もビックリ仰天!歩音楼ちゃんはそのまま後ろにバッタリ…。もう、肖鐸様の焦りっぷりったらなかったですよ。町のお医者さんを何人も呼んだけど、歩音楼ちゃんは一向に目を覚まさない。肖鐸様のあの「殺すぞ」みたいな目つきに、お医者さんたちも薬箱を置いたまま逃げ出しちゃう始末(笑)。
でもね、ここからが胸キュンポイント!肖鐸様、歩音楼ちゃんをそれはそれは献身的に看病するんです。「もし本当に歩音楼を失ったら、自分は狂ってしまうだろう」って、もう愛が溢れちゃってます!実は、秋月白が持っていた薬は、連城公子(れんじょうこうし)がこっそり別のものにすり替えていたんですって。だから歩音楼ちゃんは、ただ滋養のあるものを飲みすぎて眠っていただけ(笑)。無事に目覚めた歩音楼ちゃんと肖鐸様、お互いの気持ちを確かめ合って、もうラブラブモード全開!見てるこっちが照れちゃいますね!
そして、ついに肖鐸様が隠していた最大の秘密を歩音楼ちゃんに打ち明けるんです。
「実は、俺は秋月白が言う阿鐸じゃない。俺は、肖鐸の双子の兄、肖丞(しょうじょう)なんだ」と。
昔々、弟の肖鐸がお使いに出たまま帰ってこなくて、肖丞が見つけた時にはもう息絶えていた…。その手には、絹の組紐が固く握られていたそうです。そして、その近くを南苑王の馬車が通り過ぎるのを目撃した肖丞は、南苑王こそが犯人だと疑っている、と。弟の仇を討つために、肖丞は肖鐸になりすまして宮中に入り、今の地位までのし上がってきたんですね…。この告白を聞いた歩音楼ちゃん、ただただ肖鐸様(いや、肖丞様か!)のことが愛おしくてたまらない様子でした。
この一件で、南苑王が秋月白を放っておくはずがないと考えた肖鐸様は、彼女を密かに逃がす手配をします。去り際、秋月白は肖鐸様の言葉の端々から真相を察し、目の前の人物が待ち続けた恋人ではないことに気づきます。でも、彼女は秘密を守ると約束。肖鐸様も、彼女に悪意がないことを見て取り、あの夜の真相…弟は約束の場所へ向かったが、運命のいたずらで亡くなったのだと告げます。それを聞いた秋月白の涙腺は崩壊…切ないですね…。
さて、南苑王の手下たちが酩酊楼(めいていろう)に向かっていると知った肖鐸様は、先回りして連城公子を確保!あの手この手で(笑)、連城公子から南苑王が私的に武器を鋳造しているという情報をゲットします!そこへ、「私の従兄を離しなさいよ!」と怒り心頭の歩音楼ちゃんが駆けつけてきて一悶着(笑)。でも肖鐸様、最初から連城公子をどうこうするつもりはなくて、情報さえ手に入ればOK。すぐに彼を西蜀(せいしょく)から送り出してあげました。
これらの出来事は、あっという間に皇城にも伝わります。栄安(えいあん)皇后(えいあんこうごう)、この状況が面白くないんでしょうね。慕容高鞏(ぼようこうきょう)にこっそりチクっちゃったんです。さあ、慕容高鞏(ぼようこうきょう)も黙っていません!急いで西蜀へ向かうことに…!
『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第19話 感想
『浮図縁』第19話、見どころ満載でしたね!肖鐸様の衝撃の告白には本当に驚かされました。まさか双子の兄で、弟さんの仇討ちのために生きていたなんて…。それを知った歩音楼ちゃんの、ただただ彼を想う気持ちが痛いほど伝わってきて、胸が熱くなりました。
特に、歩音楼ちゃんが薬入りのスープ(と信じていたもの)を飲んでしまう場面は、彼女の肖鐸様への深い愛情と、ある種の覚悟のようなものを感じさせましたね。結果的に大事に至らなくて本当に良かったですが、あの行動力には感服です。
そして、ついに二人が心を通わせたシーンは、これまでの苦難を思うと感慨深いものがありました。肖鐸様が長年抱えてきた重荷を少しでも下ろせたのなら良いなと思います。
一方で、南苑王の陰謀は着々と進んでいるようですし、ラストで慕容高鞏(ぼようこうきょう)が西蜀へ向かうことになり、物語が大きく動き出しそうな予感がします。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、予断を許さない状況が続きそうですね。次回の展開が非常に気になります。
つづく