あらすじ

栄安(えいあん)を人質に取った一件の後、歩音楼(ほいんろう)は慕容高鞏(ぼようこうきょう)の狂気的な独占欲の前に絶望的な状況に追い込まれる。慕容高鞏は歩音楼の従兄・連城公子(れんじょうこうし)を惨殺し、歩音楼を完全に支配しようとする。一方、真相を知った肖鐸(しょうたく)は怒りを胸に秘め、歩音楼を救い出すため大胆な行動に出る。浴仏節の日、偽りの口実で再会を果たした二人だが、歩音楼は慕容高鞏の恐ろしさから肖鐸を拒絶しようとする。しかし、肖鐸の揺るがぬ愛と言葉が、再び二人の心を繋ぎ止めようとするのであった。

ネタバレ

まず、宮に戻った栄安(えいあん)様。さすがに今回の件はヤバいと思ったのか、婉婉(えんえん)様からの「慕容高鞏(ぼようこうきょう)にバレたら、みんなタダじゃ済まないわよ!」っていう忠告もあって、一応は不問にすることに。でも、知ってしまった素槐(そかい)には、家族を盾にしっかり口止め…怖い、怖い!

その頃、婉婉様は色々と考えちゃってたみたい。肖鐸(しょうたく)が歩音楼(ほいんろう)に、あの昭定司の証である筒戒を渡したり、護衛までつけたりしてるのを見て、「もしかして、歩音楼(ほいんろう)の想い人って…肖鐸(しょうたく)なの!?」って疑い始めてるんですよ。鋭い!

一方、我らが肖鐸(しょうたく)様。歩音楼(ほいんろう)が栄安様を人質に取ったなんて聞いて、もう気が気じゃない!彤雲(とううん)から真相を聞き出して、もうビックリ仰天!歩音楼が自分を捨ててなかったことに喜ぶ半面、自分のためにそんな危険な橋を渡った彼女を思うと、心配でたまらないんですよね。そんな複雑な気持ちを抱えたまま、慕容高鞏(ぼようこうきょう)に呼び出されちゃうんです。

そして、舞台は鹿鳴蒹葭(ろくめいけんか)へ…。もうね、ここからの展開がエグいんですよ!慕容高鞏(ぼようこうきょう)は、歩音楼に甲斐甲斐しく薬を飲ませたり、木芙蓉の首飾りを贈ったりしてるんだけど、その目に光がないの!そこに、なんと傷だらけの連城(れんじょう)公子が引きずり出されてくるんです!歩音楼は必死に従兄との潔白を訴えるんだけど、嫉妬に狂った慕容高鞏には全く通じない!

もう、ここからの慕容高鞏は完全に壊れちゃってて…。歩音楼の手に短刀を握らせて、無理やり連城公子(れんじょうこうし)を刺させるなんて…!連城公子(れんじょうこうし)は、最後の力を振り絞って「幸せに生きろ」と歩音楼に言い残して…。目の前で従兄を失った歩音楼の絶望、想像するだけで胸が張り裂けそう…。

そこに現れたのが肖鐸様。連城公子の亡骸を見て、何が起こったのか察する間もなく、慕容高鞏の独白を聞かされる羽目に。「歩音楼を愛してるんだ、彼女の心の中の男(連城公子だと勘違いしてる!)を消したから、これからは従順になるはずだ」なんて、もうサイコパスの域ですよ!肖鐸様は、怒りをグッと堪えて、とりあえず慕容高鞏に合わせておいて、すぐに部下に連城公子の亡骸を探すよう指示。さすがです!

婉婉様も、やっぱり肖鐸様の気持ちが気になって探りを入れるんだけど、「陛下と争うなんてダメよ!歩音楼はあなたが思っていい相手じゃない!」って釘を刺すんです。でも、婉婉様、忘れちゃいませんか?我らが肖鐸様は、一度決めたらテコでも動かない男だってことを!

そして、やってきました浴仏節。肖鐸様、なんと栄安様の名を騙って歩音楼を誘い出すという大胆な作戦に!途中で栄安様にバレそうになるんだけど、そこは婉婉様がナイスアシスト!

約束の場所で、ついに再会を果たした二人。でも、歩音楼は慕容高鞏の恐ろしさを知ってるから、肖鐸様を拒絶しようとするんです。「もう、あなたなんていらない!」って、心にもない言葉を…。肖鐸様だって、そんな嘘、見抜いてますよ!歩音楼が持っていた筒戒を突きつけて、「じゃあ、これは何で持ってるんだ?」って。歩音楼は思わず筒戒を投げ捨てちゃうんだけど、肖鐸様も負けじと、歩音楼の首にかかっていたあの木芙蓉の首飾りを引きちぎるんです!

「この皇城は四方が壁だ。だが、俺はこの城を壊してでも、二度とお前の手を離さない!」

きゃーーーーー!肖鐸様、かっこよすぎ!もう、このセリフに全てが詰まってますよね!果たして、二人の運命やいかに!?

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第25話 感想

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第25話は、息をのむような展開の連続でした。特に慕容高鞏の狂気がエスカレートし、連城公子があのような形で命を落とす場面は、見ていて胸が締め付けられる思いでした。歩音楼の絶望と、それに対する肖鐸の怒りと決意がひしひしと伝わってきます。

栄安や婉婉の動きも物語に深みを与えており、それぞれの立場や思惑が複雑に絡み合っているのが興味深いです。

終盤、肖鐸が歩音楼を強引に船に引き込み、二人が対峙する場面は緊迫感に満ちていました。歩音楼が肖鐸を突き放そうとする言葉とは裏腹に、彼の強い意志と愛情が感じられ、今後の二人の関係がどのように進展していくのか、目が離せません。

つづく