あらすじ

音楼は父・歩馭魯(ほ よくろ)が肖鐸(しょうたく)の弟殺害に関与し、南苑王(なんえんおう)と通じていることを突き止める。肖鐸は歩馭魯への復讐を決意するが、音楼を想い実行をためらう。一方、慕容高鞏(ぼようこうきょう)は歩馭魯の進言を受け入れ、肖鐸の権力を削ぎ、南苑王を都に召還する。その南苑王・宇文良時(うぶんりょうじ)は弟の良序に謀反の計画を打ち明けるのだった。

ネタバレ

まさかの告白!父・歩馭魯(ほ よくろ)の恐るべき本性

まずね、歩音楼(ほいんろう)ちゃんが親父の歩馭魯(ほ よくろ)に詰め寄るシーンからスタートよ。歩音楼(ほいんろう)、鋭い目で「あんた、なんか隠してるでしょ!」って感じで問い詰めるんだけど、歩馭魯ったら最初は「えー?なんのことぉ?」なんてシラを切ろうとするの。でもね、歩音楼のあの目力!あれには誰も敵わないわよね。

観念した歩馭魯、ついに仮面を脱ぎ捨てて本性を現したの!「ああ、そうだよ。6年前に如意巷で死んだあの小僧は、見ちゃいけないものを見たから死んだんだ」って、悪びれもせずに言い放ったのよ!もうね、歩音楼ちゃん、父親のこの言葉にショックと怒りで震えちゃって…。そりゃそうよね、父親にとっては邪魔な存在だったかもしれないけど、その少年だって誰かの大切な家族だったんだから!

さらに歩音楼ちゃん、父親が南苑王(なんえんおう)と裏で繋がってることまで見抜いちゃうの。さすが私たちの歩音楼!秘密を暴かれた歩馭魯、今度は逆ギレよ。「お前は母親そっくりだ!」なんて言い出す始末。いやいや、お門違いも甚だしいわ!歩音楼ちゃんも負けてないわよ。「お父様が母を無理やり側室にして、屋敷に迎えたのだって、結局は母を不幸にしただけじゃない!」って、もうバチバチ!歩馭魯、カッとなって歩音楼ちゃんを叩こうとするんだけど、歩音楼は「私は天妃よ!あなたはただの臣下でしょ!」って一喝。これには歩馭魯もシュンとしちゃって、すごすごと退散。いやー、スカッとしたわ!

禁断の再会と、皇帝の不穏な動き

歩馭魯が去った後、ホッとしたのも束の間、歩音楼ちゃん、いきなり何者かに引き寄せられるの!誰かと思ったら…きゃー!肖鐸(しょうたく)じゃないの!もうね、二人の熱い抱擁!でも、お互い心の中は複雑よね…。

その夜、ウキウキ気分で慕容高鞏(ぼようこうきょう)が歩音楼の部屋にやってくるの。でもその時、部屋の中では歩音楼と肖鐸(しょうたく)が…なんと一つ布団で寝てるのよ!ひゃー!慕容高鞏(ぼようこうきょう)の声に気づいた肖鐸、慌ててベッドの下に隠れるんだけど、もう見てるこっちは心臓バクバク!慕容高鞏(ぼようこうきょう)は歩音楼の手を握って「太后を説得したから、元気になったら宮中に迎えるよ」なんて言っちゃって。歩音楼ちゃん、なんとかごまかしたけど、ベッドの下の肖鐸は嫉妬メラメラよ!慕容高鞏が帰った後、肖鐸は歩音楼を押し倒して「必ず君を連れ出す」って約束するの。もう、このシーンはキュン死寸前だったわ!

復讐か、愛か…肖鐸の決断と歩音楼の涙

肖鐸はついに、弟を殺したのが歩馭魯だと確信するの。部下の曹春盎(そう しゅんおう)は「でも、歩馭魯は歩音楼様の父親ですよ?殺したら歩音楼様はどうなるんですか?」って心配するんだけど、肖鐸の決意は固いみたい。翌朝、歩馭魯が参内するタイミングを狙って、御前大街で待ち伏せして、自らの手で葬り去ろうと計画するの。でもね…この会話、全部歩音楼ちゃんに聞かれちゃってたのよ!

歩音楼ちゃん、肖鐸を引き留めようと、たくさんお酒を用意するの。でも、肖鐸は全然酔わないのに、歩音楼ちゃんの方がベロベロになっちゃって。あらら。肖鐸が部屋を出て行こうとすると、歩音楼ちゃん、実は酔ってなかったの!「お父様を助けたいわけじゃない。でも、母が悲しむのも、あなたに傷ついてほしくないのも嫌なの!」って涙ながらに訴えるの。切ないわよね…。でも肖鐸の決意は変わらず、地下道の扉に鍵をかけちゃうの。歩音楼ちゃん、表から出ようとするけど、侍女たちに止められちゃって…。

部屋でやきもきする歩音楼ちゃん。曹春盎(そう しゅんおう)が地下道の扉を開けた途端、肖鐸の屋敷へ猛ダッシュ!そこで見たのは、刀を持って部屋に入っていく肖鐸の姿…!歩音楼ちゃん、恐る恐る部屋の中の棺桶を覗くんだけど…そこにあったのは、父親の遺体じゃなくて、矢で射抜かれた鶏が数羽。

実はね、あの夜、肖鐸は歩音楼と歩馭魯の会話を聞いてたの。歩音楼を悲しませたくなくて、結局、矢を放つことができなかったのよ…。愛だわ、愛!

新たなる陰謀の影…南苑王(なんえんおう)、都へ

一方、歩馭魯はちゃっかり慕容高鞏に肖鐸の悪口を吹き込んでるの。慕容高鞏も肖鐸の力を削ぎたいから、これをチャンスとばかりに、肖鐸を皇陵の工事監督に左遷しちゃうのよ!ひどい!

肖鐸がいなくなると、今度は歩馭魯が「南苑王を都に呼んで、祝日を一緒に過ごしましょうよ。陛下の寛大さを示す良い機会ですよ」なんて進言するの。慕容高鞏、まんまとその言葉に乗せられて、宇文良時(うぶんりょうじ)を都に召集する勅命を下しちゃうの。うわー、なんかヤバいことになりそうな予感…。

そしてラストシーン。宇文良序(うぶん・りょうじょ)が、ウキウキで新しい服を仕立てに行って、婉婉(えんえん)ちゃんと芝居を見に行こうとしてるんだけど、そこで兄の宇文良時にバッタリ。宇文良時、弟に「俺、謀反起こすから。お前は早く逃げろ」って衝撃の告白!宇文良序は婉婉(えんえん)ちゃんの身を案じて逃げようとしないの。そこへ婉婉ちゃんが登場。宇文良序は兄に早く行くよう促すんだけど…。

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第29話 感想

『浮図縁~乱世に咲く真実の愛~』第29話、今回もまた一段と物語が深まりましたね。歩音楼が父親の罪に直面し、毅然と立ち向かう姿には感銘を受けました。彼女の心の強さが際立っていたと思います。そして、肖鐸の抱える葛藤と苦悩が痛いほど伝わってきました。愛する女性の父親が仇であるという事実は、彼にとってどれほど重いものだったでしょう。それでも歩音楼を思いやり、復讐を寸前で踏みとどまった彼の決断には、彼の人間的な深さを感じました。

一方で、歩馭魯の悪役ぶりは相変わらずで、慕容高鞏が彼の言葉に簡単に影響されてしまう様子には、少し危うさを感じます。さらに南苑王の謀反の企てという新たな火種も加わり、物語はますます複雑な様相を呈してきました。それぞれのキャラクターの思惑が絡み合い、一瞬たりとも目が離せない展開でした。次の一手がどうなるのか、じっくりと見守りたいと思います。

つづく